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    【4】夏休みはスキルアップしたい!…でも何をしよう?

    2021.08.02 ブログ 教務情報

    連載侑加先生のお悩み相談室

    先生に特有のお悩みから、ワークライフバランス、キャリアデザインまで。「他の学校はどうなんだろう、他の先生はどう考えているんだろう……」と思ったら、学校の現場にも詳しい侑加先生に相談してみませんか?

    今回は、先生自身のスキルアップ・キャリアデザインについてのご相談です。
    夏休みや冬休みのまとまったお休みはスキルアップのチャンス。
    将来のキャリアデザインの構想を膨らませたりと有意義に過ごしたいものですね。
    侑加先生おすすめのスキルアップ・アイディアを聞いてみましょう!

    【今回のお悩み】高橋先生(仮名)

    新卒で入社した企業から専門学校へ転職して3年目の専門学校教員です。

    学校はもうすぐ夏休みですね。

    去年も一昨年も、夏休み前には
    「せっかくサラリーマンにはない長めの休みがあるのだから、何か勉強したりセミナーに参加したりして有意義に過ごすぞ!」
    と思いはしたのですが、いざ休みに入るとどっと疲れを感じてゴロゴロ休んだり、散らかったままにしていた家を掃除したり……と、なかなか休み前の意気込み通りには過ごせませんでした。

    今年は教員生活にも慣れてきて去年や一昨年ほど疲れている感じもないので、今年こそは有意義な夏休みにしたいと思っています。

    ただ、いざ具体的に何をやろうか考えると、なかなか「これ!」と決められません。

    自分の教えている資格・検定の上位級の勉強をするのが一番いいとは思うのですが、夏休み期間の勉強だけで済ませるにはちょっと重いんです。
    「英語を勉強してTOEICでも受けようか?でも英語を使う機会はあんまりないな、じゃあすぐに学生指導に役立てられそうなコーチングとか勉強してみようかな?コーチングの本って色々ありすぎて分からないな……簿記とかもいいかも……」
    というような感じで、延々と悩んでいます。
    悩むのも楽しくはあるのですが、決められないまま夏休みに入ってしまいそうで……。

    専門学校講師を続けていくならこのスキルをつけておくといい」というようなものってあるでしょうか。
    また、侑加先生がこれまで読んで役立った本や、やってよかった勉強おすすめの勉強法など教えていただきたいです!

    「キャリアデザイン」に夢を持ち、楽しみながら「スキルアップ」していきましょう!

    高橋先生、ワクワクするようなご相談を寄せていただき、ありがとうございます!
    いよいよ夏休みですね。
    サラリーマンを経験され、専門学校講師3年目でいらっしゃるのですね。
    教員としての生活にも慣れ、ご自身のキャリアについても考えられる時期かもしれません。
    夏休みは、とても良い機会だと思います。

    「キャリア」という言葉は、元々、馬車が走るとできる「轍(わだち)」が語源とされています。
    つまり、今まで歩んできた跡なのですね。
    この馬車は、走り続け、更に轍を形成していきます。
    行く道をデザインすることは、より良い人生を生きるために大切なことであり、また夢を持てることだと思います。
    具体的にデザインできれば、実践的な「スキルアップ」の方法が見つけられますよね。

    学生の就活指導にも活かせると思うのですが、エドガー・シャインの『キャリア・アンカー』をぜひご一読ください。

    E. H. シャイン『キャリア・アンカー』白桃書房(2003)
    [白桃書房 商品ページ]https://www.hakutou.co.jp/book/b112927.html

    学生時代に就職活動を経験し、企業のサラリーマンを経て専門学校講師を務めていらっしゃる今、既に立派な轍ができています。
    この先、どんな道が続いていくのでしょうか。
    想像するだけで楽しみですね。
    自分と家族の状況も変わっていきますから、夏休みを自身のためだけに使える期間は長くないかもしれません。
    是非、この貴重な時間を大切にしてくださいね。

    専門学校講師のキャリア・モデルの一つは、専門性を極めることです

    30代、40代の生き方を描いてみてはいかがでしょうか。
    専門学校の先生のキャリアには、2パターンあると思います。

    一つ目のモデルは、テレビでも活躍されている東進ハイスクールの林修先生です。
    予備校での担当科目は「現代国語」ですが、タレント性、ユーモアを活かし、多岐にわたる活躍をされています。
    明治大学の齋藤孝教授もコメンテーターなどでご活躍です。
    「身体論・コミュニケーション・教育方法」など、研究内容そのものも勉強になります。
    専門分野を極め、個性を活かした働き方は、今後ますます広がっていくでしょうね。

    高橋先生が、お住いの県やお勤めの専門学校グループ、法人において、林先生のようなポジションを目指すのでしたら、「自分の教えている資格・検定の上位級の勉強をするのが一番いい」というのは間違いないです。
    「夏休み期間の勉強だけで済ませるにはちょっと重いんです」とのこと。
    短期間で手軽に取れる資格は、やはりそのような評価しか受けられません。
    専門学校の学生が3級を取得することには意味がありますが、先生の立場でしたら、やはり最上位級が欲しいです。

    夏休みを学習のスタートラインと位置づけ、1年計画、不足でしたら3年、5年と長期スパンで計画を立ててはいかがでしょうか。
    新しいことを始めるのは、意外とエネルギーがかかります。
    ですから、休み明けに仕事が始まってからも、ご自身の学習をルーティン化できるように、プランを立て、勉強を始めてしまうのです。
    社会人になってみると、「時間があれば自由に使えるお金が無く、お金がある人は時間が無い」というのが一般的ではないでしょうか。
    高橋先生は、24時間を自分のために使える環境にいらっしゃいます。
    ある程度、お金も自由に使えると思います。
    高い資格やスキルを身に着けるためには必ず時間と費用がかかりますから、今がチャンスです。

    遠方で開催されるものも含めて、講習会が無いか探してみましょう。
    オンラインより、まず対面、スクーリングを探します。
    ともに頑張れる仲間がいれば、励まし合って続けられます。
    また、そこで出会う講師や先輩とのご縁も貴重なものです。
    ぜひ、講習会を受け、受験に備えてください。
    講習費や滞在費がかかりますが、その後の人生で必ず回収できます。
    学校でも支援制度があるかもしれませんので、一度確認してくださいね。

    私事ですが、専門学校で指導していた資格の1級を取得するのに、1年半を要しました。
    当時は、県内に5名しか1級取得者がいなかったため、20代でしたが、協会や県の運営団体の方々とご縁を持つことができました。
    20年以上経つ今も、お世話になっています。
    専門学校にいると、若くても「先生」と呼ばれ、専門家のように扱われることがありますが、まだスタートラインに立ったに過ぎません。
    資格取得のための一つの指導方法を知るだけでは不足で、その道の先輩方から幅広く色々なことを学ぶ必要があります。

    話法のトレーニングは、教えるスキル・伝えるスキルを高めます

    「教える」ことのスキルを伸ばすのには、色々な方法があります。

    学生時代に教員免許を取得するために教育実習を行ったことは、忘れられない思い出です。

    ただ、継続的にスキルを伸ばすために、「教わる」ことが大事だと実感しています。
    自分自身が学生側になることで、教えるときにも、教わる側を察することができるようになります。
    人には得手不得手があることを、理屈抜きで感じられるので、色々な工夫をしようと意欲が湧いてくるのです。
    ぜひ、「教わる」側になる機会を大切にしてくださいね。

    また、どんなに教える内容が高度でも、伝わらなかったら意味がありません。
    20代の頃、著名人の講演会の聴講によく出かけました。
    キャスター経験者の話し方は、1000名規模の講演会でも、一人一人に声が届き、滑舌も良くて素晴らしいと感じます。
    元スポーツ選手や研究者、実業家、政治家、それぞれに味がありますが、聞き取れない発音や、独特すぎる方言が混ざってしまうと分かりづらく、もったいないと思うこともありました。
    「えー」が多すぎて、内容が頭に入ってこないということもありますよね。

    学生時代、アナウンサーを目指し、「東京アナウンスアカデミー」の春期講習に参加しました。
    地元のテレビ局のアナウンスレッスンも1年間受けましたが、アナウンサー試験には落ちました。
    しかし、これらの経験が、教える仕事に活きていると思います。

    専門知識を教えるには、人前でわかりやすく話すスキルが求められます。
    専門学校で講師デビューするための研修を担当しましたが、話法のレッスンを行うことで、見違えるようになります。

    「専門学校講師を続けていくならつけておくといいスキルは」と問われれば、資格の上位級と話法とお答えしたいです。

    もう一つのキャリア・モデル――部下を持ち、管理職となる準備を始めましょう

    二つ目のモデルは、京セラ創業者の稲盛和夫さん、トヨタ自動車社長の豊田章男さんです。
    実業家や企業を率いる社長、管理職の方々です。

    組織の中でキャリアアップを目指す場合、上司となり、管理職となっていくことを想定するのが自然です。
    20代から備えていくことをお勧めします。
    それを意識すると、部下である今、上司や組織全体を捉える見方が変わってきます。
    「自分ならどうするだろう」と考えるトレーニングを積むことは、30代で必ず活きてきます。

    専門学校の学生は、就職して社会人となっていきます。
    先生が、広い視野で、高いアンテナで社会の様子を知っていれば、指導に説得力を持たせられます。
    また、より適切な就職指導ができるようにもなります。
    専門分野を持つ人に多く見られる傾向として、自分の関わる領域には強いけれど、他の分野には弱いということがあります。
    スペシャリストであり、ゼネラリストでありたい
    働き続ける上で、これが理想でしょう。

    人間通』『男の作法』『人を動かす』は、20代の頃に読んだ本です。
    日本人として、国際人として、職業人として示唆に富む内容で、少し先の人生を教えてくれました。
    おそらく今20代の高橋先生にとっては、古典のような感覚になってしまうかもしれませんが、案外、人としての在り方は普遍的なものなんだなと実感していただけると思います。
    最強の働き方』は、2016年初版です。
    楽しく読めるような工夫が随所にあり、書き方にも感心させられました。

    谷沢永一『人間通(新潮選書)』新潮社(1995, 2008)
    [新潮社 商品ページ]https://www.shinchosha.co.jp/book/603607/

    板坂元『男の作法(PHP文庫)』PHP研究所(1993, 1997)
    [PHP研究所 商品ページ]https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-57041-9

    D. カーネギー『人を動かす(文庫版)』創元社(1936, 2016)
    [創元社 商品ページ]https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=1587

    ムーギー・キム『最強の働き方』東洋経済新報社(2016)
    [東洋経済新報社 商品ページ]https://str.toyokeizai.net/books/9784492045930/

    身近な保育系専門学校の入学生の3分の1は、既卒者です。
    大卒、院卒、留学生、社会人経験者、そして、ハローワークから特別助成金を受けてくる就活中の中高年の方々です。
    18歳人口が減る中、専門学校の生き残る道は、多様な人材から入学者を募ること、時代のニーズを読み、新学科を設立すること。
    そして、新業態のビジネスを始めることではないでしょうか。
    鉄道会社が農業を、航空会社が結婚式を、教育系企業が高級老人ホームを展開し、収益を上げています。
    政治や経済、国際関係、地方ニュース、スポーツまで、幅広く勉強しましょう。

    大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる』『大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる』の2冊を、夏休みにサッと読んでみてください。
    理論を知り、実践の現場で確認できるので面白いです。

    阿部誠『大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる(角川文庫)』KADOKAWA(2017, 2020)
    [KADOKAWA 商品ページ]https://www.kadokawa.co.jp/product/321908000077/
    高橋信夫『大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる(角川文庫)』KADOKAWA(2016, 2019)
    [KADOKAWA 商品ページ]https://www.kadokawa.co.jp/product/321808000295/

    もし、高橋先生の学校で新ビジネスを始めるとしたら、何かアイディアは浮かびますか。
    定年まで40年働き、退職金が十二分に支給されるほど、盤石の経営基盤を持つ専門学校は少ないかもしれません。
    ご自身がビジネスモデルを持っていることは、一つの自信に繋がるでしょう。
    コロナ禍の今、なお重要に感じます。
    「カンブリア宮殿」(テレビ東京)や「がっちりマンデー」(TBS)などのテレビ番組も参考になりますね。

    体が資本!歯を清潔に保ち、健康生活を意識しましょう

    長い夏休み、歯医者さんへ行ってはいかがでしょうか。
    虫歯が無いから…、と尻込みしてはいけませんよ。
    保険治療の範囲で、3ヶ月に1回、歯科で定期点検とクリーニングをしてもらいましょう。
    いずれまたマスクを外して話す時が来ます。
    口を大きく開けて話せば滑舌が良くなりますので、説得力も増します。
    近年の研究により、歯周病が糖尿病や認知症など全身の多くの病気に関わることも分かってきているそうです。
    今のうちから、ご自身の健康管理も兼ねて、歯科に通う習慣を身に着けておきましょう。

    「25歳の時の体重を一生維持できると健康」と聞きます。
    年齢を重ねると基礎代謝量が減りますから、どうしても増えてしまうんですよね。
    20代から、自分に合った健康法を見つけると良いと思います。
    学生時代にしていた運動を再開するのもいいですよね。
    いつかやってみたいと思っていたスポーツにチャレンジするのもいいですね。
    オリンピック・パラリンピックを見ながら、きっと良い刺激を受ける夏休みになるでしょう。

    コロナ禍が落ち着いたら、学生時代の友人、サラリーマン時代の仲間と食事会など交流の機会を持ってください。
    広く社会を見渡し、色々な価値観を許容しながら、メンタル面でも楽しく健康に過ごしていきたいですね。
    有意義な夏休みを過ごされますように。
    そして、今後の素晴らしいキャリアアップを願っております!

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    この記事を書いた人
    侑加先生

    侑加先生

    一般企業を経て、専門学校に正教員として勤務。
    現在は、企業・大学講師、小中学生の塾経営。
    趣味は、お笑いと高校野球、旅行。一児の母。

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