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    専門学校でカウンセリング室を設けるメリットと導入校の声を紹介

    2021.09.21 ブログ 学校運営

    専門学校に入学後、さまざまな事情で中退・休学してしまう学生が一定数います。
    休み明けに学生のメンタル不調が顕著になったり、教職員には言いづらい悩みを抱えていたりするなどの実態が背景にあり、そんな悩みの相談先としてスクールカウンセラーを導入する専門学校も増えつつあります。

    専門学校がスクールカウンセラーを導入することでどんなメリットがあるのか、また、スクールカウンセラーを雇用する場合に専門学校の事務局が把握しておくべきことをそれぞれ解説します。

    専門学校におけるスクールカウンセラーの役割や雇用形態

    専門学校でスクールカウンセラーが行う実務内容や、専門学校がスクールカウンセラーを新たに雇用する場合に想定される雇用形態給与形態について紹介します。

    スクールカウンセラーの役割

    「スクールカウンセラー」とは学校に雇用されたカウンセラーのことで、「学生へのカウンセリングをはじめ、教職員や保護者への助言・援助をする心理職の専門家」を指します。

    スクールカウンセラーは心理学のプロフェッショナルとしての立場から、相談対応だけではなく、学生の状況に応じて専門機関との連携・調整を行います。
    また、学生が抱える問題へのよりよい援助のあり方についての検討も行います。

    【スクールカウンセラーの主な対応範囲】

    • 学生が抱える気分の落ち込みや、気になる心身の変調などについての相談
    • 学校内での友人関係をはじめとする対人トラブルの悩みの相談
    • 授業に集中できない、成績悪化など学習上の悩みの相談
    • 必要に応じて医療機関への相談も視野に入れながらの悩み相談
    • 保護者・教職員に対し、学生の状態や心配事についての相談や助言を行う場合も
    • 教職員のカウンセリングに対応している場合は、教職員の相談も受ける

    スクールカウンセラーの主な雇用形態

    高校や専門学校、大学で勤務するスクールカウンセラーは、週に何日か、決められた時間に働く非常勤職員として学校側が雇用するのが一般的です。

    出勤日数は学校によってさまざまです。
    公立の学校の場合は「週8時間程度、1年契約の非常勤職員」という雇用形態を取っているケースがほとんどです。
    「1つの学校だけで何年も働く」というケースは多くなく、大半のスクールカウンセラーが2~3校を掛け持ちで担当しています。

    スクールカウンセラーの給与

    スクールカウンセラーの賃金は時給制もしくは日給制が一般的です。
    専門性が求められることから、時給の場合3,000円~5,000円ほどが相場です。
    交通費は支給する必要がありますが、福利厚生については各専門学校の規定にもとづいて適用します。

    専門学校でスクールカウンセラーを導入するメリット4つ

    中学校や高校では一般的なスクールカウンセラーですが、専門学校でスクールカウンセラーを導入しているケースはそれほど多くありません。
    メンタル不調による中退を減らしたり、対人トラブルの深刻化を防いだりするなど、専門学校でスクールカウンセラーを導入するメリットを4つに分けて紹介します。

    【スクールカウンセラー導入メリット】

    メリット①
    メンタル不調による休学・中退を減らす
    早期に学生の悩みをキャッチアップ
    メンタル不調の深刻化を未然に防ぎ、復帰後もサポート
    メリット②
    教職員では対応が難しい学生の受け皿になる
    成績悪化やモチベーション低下の「背景」をカウンセラーに相談できる
    「心理面のケアはカウンセラー、授業の相談は教職員」と連携してケアできる
    メリット③
    対人トラブルの深刻化を防ぐ
    いじめなどの対人トラブルやハラスメントが起きた場合の最初の相談先になる
    トラブルの深刻化や学生の受ける心理的ダメージを防ぐ
    メリット④
    教職員の負担削減にもなる
    対応が難しい悩みを持つ学生の相談をスクールカウンセラーに任せられ、担任の負担が減る
    教職員が、学生への対応に関する悩みを経験豊富なカウンセラーに相談できる

    メンタル不調による休学・中退を減らす

    スクールカウンセラー導入によって期待されるメリットの一つが、心身の不調が原因で休学・中退に至ってしまう前に学生の悩み・不調の原因を早期発見できることです。
    カウンセラーが適切に悩みをキャッチアップして対応することで、休学・中退せざるをえない状態に陥る前に心身を回復できる場合があります。

    特に長期休みは学生のメンタル悪化に気付きにくく、例年、休み明けに通学を続けられず休学・中退する学生が現れます。
    スクールカウンセラーの導入によって次のような対応も可能になります。

    • 必要な場合は医療機関への受診を勧め、メンタル不調の長期化を防ぐ
    • メンタル不調から復帰中の学生へのサポートを継続的に行う

    教職員では対応が難しい悩みの受け皿になる

    教職員には自分の事情を相談しづらい」と感じている学生にとってはスクールカウンセラーが有効な悩みの受け皿になります。

    無断欠席や遅刻、成績不良の背景に学生の困りごとや悩みがあるケースも多く、「先生に怒られたくない」と相談をためらっている学生の最初の相談先としてカウンセリングを利用してもらう方法もあります。
    単なる怠惰ではなく、悩みやメンタル不調がある場合はスクールカウンセラーから担当の教職員に相談、協力して通常の学習が可能になるようにサポートできる場合もあります。

    このように、スクールカウンセラーを専門学校に置くことで、打ち明けづらい家庭問題などが原因の悩みや心身の不調など、複雑な問題を抱える学生の拠り所を提供することができます。
    相談先を用意することで、悩みやメンタル不調を抱える学生の毎日の通学や学習状況の改善が見込めます。

    対人トラブルが深刻化する前の相談ができる

    スクールカウンセラーは、学生が抱える対人トラブルが深刻化する前の相談先にもなります。
    学生同士のいじめや仲たがい、あるいは教職員との対人関係が原因の悩みがある場合、トラブルが深刻化したり、メンタル不調へ発展したりする前にスクールカウンセラーが問題解決のために動くことができます。

    対人トラブルの内容や深刻度によっては、学校側の責任が問われることもあります。
    スクールカウンセラーが早期の相談先になることで、学生が中退・休学に至ったり、保護者から学校に重大なクレームが寄せられたりする前にトラブルへの対応を検討することができます。

    教職員の負担削減にもなる

    スクールカウンセラーを雇用することは、教職員にとってもメリットがあります。
    対応が難しい学生の心理的なケアをスクールカウンセラーに任せることで、教職員の業務の負担が減らせるためです。

    休みがち、またはメンタル不調の傾向がある学生への日常的な声がけや状況確認なども、通常は担任の教員が行わなくてはなりません。
    通常業務のかたわら学生のケアをすることは、教職員にとっても負担となります。
    さらに、学生の抱えるメンタル不調や悩みが深刻化した場合、心理的なケアの訓練を受けていない教職員の手には余る場合もあります。

    相談先としてスクールカウンセラーがいる学校の場合、専門的知見から学生のケアを任せることができるだけでなく、対応が難しい学生に悩む教職員の相談相手となり、教職員のメンタルケアにも役立ちます。

    スクールカウンセラーを導入した専門学校の声

    ここでは実際にスクールカウンセラーを導入した専門学校の声を紹介します。

    【スクールカウンセラーを導入した専門学校教職員の感想】

    • 「教員だけでは対応が難しい学生のケアもスクールカウンセラーなら安心してお任せでき、学生の指導・相談の負担が減った
    • 教職員からの相談も受け付けているスクールカウンセラーの方だったため、対応が難しい学生へと向き合うのに苦慮する中、適切な相談ができた」
    • 「学生への対応や忙しさで気が滅入っているとき、スクールカウンセラーとの対話が、教員である自分自身のメンタル維持に役立った」

    特に、教職員の相談経験が豊富なスクールカウンセラーがいる専門学校では、教員がメリットを感じやすいことがうかがえます。

    専門学校でスクールカウンセラーを雇用する場合のポイント

    実際に専門学校でスクールカウンセラーを雇用するとなった場合に、カウンセラーを選ぶポイント考慮すべきスキルや経験について具体的に解説します。

    必要な資格や経験

    スクールカウンセラーに必要な資格・経験として、以下2点を考慮しましょう。

    公認心理師、または臨床心理士の資格
    ・資格取得後に学校でスクールカウンセラーとして勤務した経験

    資格がなくともスクールカウンセラーとして勤務しているカウンセラーもいますが、公認心理師、または臨床心理士の資格を有している人材であれば、保護者や学生の安心も得られやすくなります。

    雇用する場合、資格を持っているだけではなく、公立の小中学校や高専、私立の高校あるいは大学でのスクールカウンセラーとしての実務経験があることが望ましいでしょう。
    個人や企業の社員相手のカウンセリング経験があっても、学校でのカウンセリングを一定期間経験したことがない場合、学生とうまく接することができるか判断が付かないためです。

    スクールカウンセラーとしての資質やスキル

    資格や経験のほかに、スクールカウンセラーを選考する場合にはふさわしい資質やスキルがあるか考慮する必要があります。

    スクールカウンセラーに適した資質としては主に以下の3点が挙げられます。

    • 柔和な人柄
    • 柔軟な考え方ができるか
    • 専門学校の指導方針に合わせたケアができる人材か

    話しかけづらい雰囲気がある、または自分のやり方にこだわりが強い人材の場合、学生の相談や教職員との連携に支障が出る可能性があります。
    学校の方針を受け止めたうえで学生へ適切なケアができる人材かどうか、面接の際に見極める必要があります。

    スキル面では、特に以下の5点を必須の評価ポイントとし、職務経歴書の記載だけでなく面接で具体的な経験を交えて説明を求めましょう。

    • 外部の協力機関への迅速・正確な対応力
    • 報告書の作成などの文章作成能力
    • 教職員と連携して学生のケアができる協調性
    • 専門知識に基づく傾聴力、適切な質問力
    • 学生だけでなく学生を指導するうえでの教職員の悩みの相談も受け付けている

    このほか、専門学校の教育理念への理解、共感があるかどうかも選考時のポイントとなります。

    まとめ

    専門学校内にもメンタル不調や対人関係などを相談できるスクールカウンセラーを設け、学生の利用を促すことで、休学や中退に至る前に学生をケアできます。
    スクールカウンセラーを雇う場合、雇用形態や教職員との役割分担を把握するだけでなく、実際にカウンセラーを導入した学校の声を参考に、自校でどのような役割を期待するのか明確にしておくとよいでしょう。

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    この記事を書いた人
    ウイネット

    ウイネット

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