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【9】「頼れる先生」という印象を持たれたい!身だしなみとふるまい、どこに気をつける?

2022.03.09 (最終更新:2022.09.26) 記事 教務情報

連載侑加先生のお悩み相談室

先生に特有のお悩みから、ワークライフバランス、キャリアデザインまで。「他の学校はどうなんだろう、他の先生はどう考えているんだろう……」と思ったら、学校の現場にも詳しい侑加先生に相談してみませんか?

今回は、「信頼できる先生」という印象を与える身だしなみやふるまいについてのお悩みです。
専門学校の先生の服装というと、学校や専門分野によって様々ですね。
「動きやすさ第一!」ということもあると思いますが、その中でも学生や保護者から見て「頼れる先生」という印象はキープしたいところ。
新入学生を迎える前に、身だしなみやふるまいをチェックしておきたいですね。
侑加先生に聞いてみましょう!

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【今回のお悩み】岡田先生(仮名)

IT企業から情報処理系の専門学校に転職し、この春2年目になる教員です。
新年度が近づき、個人的にも2年目ということでますます頑張りたいと思っていますし、新入学生たちを迎えるのも楽しみです。

そんな中、「自分の第一印象がどうなのか」ということが最近気になっています。

前職は業界柄カジュアルな服装で仕事をしていたので、スーツはあまり着慣れていません。
ファッションへの関心も薄いほうです。
私は30代前半ですが、スーツ姿を見た妻から「見慣れないからかもしれないけど、ちょっと着られてる感じだね(笑)」と言われてしまい、自分でも少し年齢より幼く見えるかもしれないと感じます。
学生にも頼りない印象を与えていないか心配です。

おしゃれにというよりは、「学生や保護者、地域の方から見て信頼できる先生」という印象を与えるための身だしなみやふるまいについて、ご助言頂きたいです。

スーツスタイルを決めるのは、姿勢の良さです!

岡田先生、もうすぐですね、タイムリーなご相談をありがとうございます。
各地で行われている入試もいよいよ佳境を迎えています。
心躍らせる新入生、進級し大人になっていく学生達の一番の注目は、やはり担任の先生ではないでしょうか。
慣れない学習に多少は苦労があっても、「信頼できる先生」と一緒に過ごせる学校生活は充実したものになります。
友人関係に躓くことがあっても、頼れる先生に相談できると思うと心強いです。
子どもがそう思うとき、保護者も安心します。

入学式や始業式で、学生との初対面は、スーツスタイルですね。
やはり第一印象が気になるところです。

岡田先生は、30代前半でいらっしゃって、前職のIT企業では動きやすさ重視のカジュアルファッションをお召しだったのですね。
専門学校ではこの春2年目ということですから、日常からスーツ着用という生活も2年目だと思います。
1年目を過ごされて、いかがでしたか。

ご家庭では「ちょっと着られてる感じだね(笑)」と言われてしまったとのこと。
とても微笑ましい、仲良しご夫妻の風景が目に浮かびます。
きっと、ご家族には優しい眼差しを向けていらっしゃるのでしょう。
一歩外へ出ると、そして職場へ入ると表情もキリッとされるのではないでしょうか。
ご自宅で丸首のセーターからスーツに着替えた瞬間は、マインドも表情も振る舞いも切り替えが済んでいませんから、何となくスーツにフィットしていないと受け止められてしまうかもしれません。
しかし、これは「頼りない印象」ということとは違うと思いますよ。
家庭人から働く先生へと徐々にモードに切り替わっていきますから、全く問題ありません。

スーツスタイルをビシッと決めるのは、姿勢の良さです。
ニットやポロシャツではあまり気にならないのですが、ジャケットには肩パットが入っているため、猫背気味の場合、正面からでもかなり猫背に見えます。
すると、溌溂さに欠けたように見えてしまうから残念です。
パソコンやスマホの操作など、色々な場面で前かがみ気味になるのが日常の動きです。
普段からストレッチを心掛け、身体を後ろに反らせる体操をしたり、肩甲骨周りを柔らかくほぐしたりして、真っすぐにスッと立てるようにしたいですね。
これは、健康にもいいことですよね。

感じの良い振る舞いは、気品や人となりを表します

25歳の頃、元ファーストレディの細川佳代子さん(当時55歳)に仕事でお目に掛かったことがあります。
講演会講師として、大勢の聴衆の前に立つのに相応しい華やかなスーツスタイルでした。
姿勢が良く、デコルテの美しさにも見惚れるほどで、小柄でいらっしゃるのですが、圧倒的なオーラを放っていました。
ヒールの靴を着用していても、膝を曲げず、自然に腰から歩くような移動の様子を拝見し、歩き方の大切さを学びました。
警備の方が取り囲んでいても、スタッフに気さくに声を掛けてくれます。
少し打ち合わせていただいた際に、気取らない雰囲気も魅力的だわぁと感激しました。
つい先日、80歳を超えた細川さんをテレビで拝見しましたが、変わらぬ美しさに改めて感動しました。

私も歩き方を習得したいと思い、ウォーキングレッスンの第一人者、永井レイ先生のワンデーレッスンに参加しました。
その後もフィニッシングスクールでヴィジュアルポイズ(美しい立ち居振る舞い)を習ったり、色々な勉強会に参加したりしました。
心が整うから動作も伴うということがありますが、動作を整えることで心が育つということもあります。
仙骨を立てる意識で起立し、腕は後ろに振るように伸びやかに歩く、軽やかに座る、腰から折るようにお辞儀する……などのスマートな動作を身に着けたいです。

社長ばかりを集めたウォーキングレッスンを開催した先生が、次のようにおっしゃっていました。
「社長や部長が傾いて歩いていたら、社員が心配する」と。
まずは、明るく顔を上げて、前を見ることですね。
生き生きとした動きや表情に、周囲も好感を持つでしょう。

歩き方の他にも、書道で文字の書き方を、華道でお花の活け方を、茶道で抹茶のたて方や頂き方を習いました。
しかし、そこで教わったのは技術だけではありません。
これらの伝統文化「三道」は、一連の所作の中に宿る心の在り方を大事にしていると気付かせてくれました。
片手で動かせるような小さな道具一つを扱う際も、両手を添えるようにして、ガチャンと音を立てないようにします。
指先までピンと揃えると背筋もシャンとして、座礼でも首だけを曲げるようなお辞儀にはなりません。
部屋全体に目を配り、床の間の掛け軸や生け花を鑑賞しながら、季節を愛でる気持ちを分かち合うなど、日本人が長年続けてきた作法には、やはり今に通ずるものが多くあります。
働く現場は忙しいですから、丁寧さばかりを追求できませんよね。
しかし、相手を思いやった言動や動作が自然に表現できれば、お互いに気持ちの良いコミュニケーションがとれます。
感謝の気持ちを素直に言葉にしたいものですね。

30代以降は、20代の時より上質なスーツを着用しましょう

多くの学生は、インターンシップや就職活動でスーツを着用します。
30代の先生は、学生のリクルートファッションより少し良いスーツを着るようにしたいです。
学生は、量販店で購入し、手軽に洗えるものや上下のスーツを買うとパンツを1本プレゼントしてくれるようなセットを選びます。
まだ働いていない学生はこれで十分です。

しかし、30代ともなると、キャリアを積んでいますので、スーツ代に少し費用を掛けた方が良いと思います。
必ずしもデパートで高級なものを購入しなければならないというわけではないのですが、スーツの値段は、体形へのフィット感や着心地、見た目の艶、皺の伸びなどに比例するようです。
特に、Vライン、襟元や肩のラインの美しさに出ると思います。

初期投資はかかるのですが、必ず試着してお店の方にチェックしてもらい、何着か用意してローテーションして着ることで、結果的には長持ちします。

ジャケットとシャツの合わせ方、ネクタイの色や結び目の大きさなどにも個性が反映されますね。
ご自分の好みもあると思いますが、プロの方の意見は貴重です。
お店の方に相談しながら試着しましょう。
シャツを追加購入する際は、合わせたいジャケットを面倒でも持参して、一緒に試着してみることをおすすめします。
色に関しては、日本人が「爽やかさ」を感じるといわれる青色が特におすすめです。
お気に入りのブルーのネクタイを、ぜひ探してみてください。

スーツを着こなすには、サイズがぴったり合っていることも重要です。
4月に見かける小学1年生のランドセルが大きすぎると、可愛らしく、学校まで無事に行けるかしらと心配にもなります。
大人のスーツスタイルが着られている感じに見えてしまう要因は、ジャケットの肩が合っていなかったり、小柄なためにジャケットの袖が長過ぎたりすることにあるようです。
ビジネスの場面で、手首は意外に目立ちます。
長すぎる場合は短く直してもらいましょう。
袖口のシャツが出過ぎているのも、こなれていない印象を与えます。
やはり、シャツ、ネクタイ、ジャケットはセットでの試着が大切ですね。

岡田先生は、カジュアルファッションをされてきたので、ボタンダウンのシャツをお持ちですよね。
入学式などでは避けた方が良いとする伝統的な学校もありますが、高校生を迎えるオープンキャンパスなどでは着用を検討してみてください。
白いシャツでも、ボタンやボタンホールをカラーの糸で縫ってあるポップな感じのシャツもあります。
クールビズやノーネクタイデーには活躍しそうです。
1年中スーツスタイルに固定しなくても、デスクワーク中心の日や、夏休みなど学生の登校が少ない時は、カジュアルファッションでお勤めされても良いかもしれません。
ロッカーにサッと着られるジャケットを1枚用意しておけば、保護者対応でも失礼がありませんよね。
テレワークやZoom会議の時などは、「見た目はスーツでジャージ素材」という着心地の快適なものも販売されていますから、上手に使い分けられるといいですね。

「目立たない身だしなみ」も確認してみましょう

企業の研修に伺った際、新入社員の方がベストのあるスーツスタイルをお召しで新鮮に感じました。
以前は、授業参観日の学校の先生や校長先生、企業の部長職や銀行の支店長というような方々が、三つ揃いのスーツスタイルを定番としていたと思います。
なぜフレッシャーズの方々が……と思っていましたら、大手チェーン店が若者に人気のタレントをモデル起用し、三つ揃いのスーツを着せていることに気づきました。
お店にポスターも大きく貼られていますから、そのまま1セット購入という流れだったのですね。
時代によって、ファッションも変わっていきます。

ジャケットにあるポケットのフタをフラップと呼びます。
このフラップをポケットの中に入れるか、出すかという質問を受けることもあります。
高校へ伺ったとき、地域のテイラーの方を講師として招き、スーツの着こなしを習う行事があるという話を聞きました。
その方のレクチャーでは、屋内ではフラップは中に、屋外では外に出すという内容だったそうです。
スーツは欧米から取り入れた服装ですので、プロトコールマナーを基準にすると、正しいです。
元々、フラップは屋外の埃や塵がポケットの中に入ることを防ぐためのものでしたから、原則に基づくとそのようになります。
しかし、営業職のように「屋外へ出ることもあれば中に入ることもあるのが日常の働き方」という方も大勢います。
フラップ一つに気を取られているのは勿体ないですので、昨今は、理由を理解した上で「出すにしても入れるにしても左右両方を揃える」というのが一般的だと思います。
女性のスーツは、バリエーションの自由度が高いこともあり、フラップそのものが付いていないジャケットも多くあります。
両方が揃って、きちんと出ていれば(入っていれば)十分でしょう。

男性のパンツの長さが年齢によって随分違うと感じます。
若手の方は、あえて短めを好む傾向のようですが、あまり短いと粋になり過ぎてしまうので、靴を履いて鏡の前で確かめてみると良いでしょう。
シーズン毎にクリーニングに出していると、どうしても短くなってしまいます。
面倒でも、裾を出すリフォームをすると、全体のバランスが整います。
併せて、靴下もチェックしましょう。
「高校時代の制服のまま白のスポーツソックスを履いている新入社員や先生」も少なくなりましたが、くるぶしが出るくらいの短い靴下を好む人はいます。
スーツスタイルには不向きですので、まずは定番のものを履くようにしたいですね。

害」という言葉をご存知ですか。
小学校の先生方から「給食用の白衣(配膳係の着るエプロン)から柔軟剤の香りがして困る」と保護者からクレームがあったという話を伺いました。
柔軟剤の香りは人工香料によるもので、苦手な児童も多いそうです。
学校の備品でリレーして使うものですから、避けられないのが辛いところですね。
企業でも柔軟剤以外に、香水や匂いの強い化粧品、喫煙者のタバコ臭など、においについての相談を受けたことがあります。
体調によるにおいの変化もありますし、デリケートな問題ですよね。
身だしなみという点で考えれば、大勢の人が集まる場所では、やはり「無臭」を原則にされると良いのではないかと思います。
化学物質過敏症という病気もあるそうです。
健康第一で、誰もが快適に過ごせるのがベストですよね。
髭の濃い方は、午後一番か夕方に髭剃りをするよう、ロッカーに準備されているという話も聞きました。
夏場は汗をかきますから、着替えのシャツや靴下を移動車やロッカーに用意されるのも良いと思います。

岡田先生は、「自分でも少し年齢より幼く見えるかもしれない」と感じていらっしゃるのですね。
30代からはいよいよ職場で、中心的存在として活躍されます。
色々な体験をされて、ますます輝きを増す年代ですよね。
若々しさは財産ですから、羨ましいくらいです。
まだまだ幼さの残る学生に寄り添える心の持ち主でいていただきたいですし、バリっとカッコ良くスーツを着こなす先生でもいてくださいね。
「学生や保護者、地域の方から見て信頼できる先生」という印象は、岡田先生の真摯な姿から、自然に生まれてくるものと思います。
イキイキと充実した毎日をお過ごしくださいね!

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この記事を書いた人
侑加先生

侑加先生

一般企業を経て、専門学校に正教員として勤務。
現在は、企業・大学講師、小中学生の塾経営。
趣味は、お笑いと高校野球、旅行。一児の母。

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