新潟工業短期大学 自動車工業科 市野瀬和正先生
留学生の受け入れを開始したことや学生それぞれの学力に開きがあることにより、国家試験(登録学科試験)対策の見直しを検討していたときにWebトレーニングを知りました。全体で行う模試の予習や復習を兼ねて、じっと机に向かうよりも、通学の電車内、アルバイト先への移動中など、隙間時間を活用してスマートフォンで手軽に取り組めるWebトレーニングは、いまの学生の生活環境にもよく合っていると思います。
学内で実施する模試の得点が低い学生を対象として、PC教室に集めて取り組ませています。過去問題を中心に取組み、間違えた問題が登録される「マークした問題」を正解するまで繰返し行い、理解してからマークを外し100点になったところで同じ問題をもう一度取組んだ後の正解率の変化を見ています。又、問題の正答番号を選択肢の並び順で覚えてしまうことがないように、「選択肢のシャッフル機能」も活用しています。
過去10年間の国家試験(登録学科試験)の合格率は90~95%前後で推移していました。3年前の導入後は、初年度にジーゼルが100%、2年目にガソリンが100%の合格率になり、3年目の2020年度卒業生ではガソリン、ジーゼルともに100%を達成することができました。
2021年度卒業生もガソリン・ジーゼル共に100%を達成できるよう、Webトレーニングを活用していこうと思います。
学生からの反応は全体的に良い印象です。特にアルバイトなどで机に向かう時間が少ない学生程、「Webトレ」を隙間時間に回数を多く取組み、間違えた問題を頭の中に残しながら模試に参加することで、模試の結果に繋げていました。
但し、PC教室以外では取組まない学生も若干名いたので、模試の後半時期になるとPC教室内でも正解率の差が出てきて個別指導の時間が必要となったことが課題として残っています。
教員からは学生の取組み回数や問題別の正解率、正解率の変化など、管理データが見やすいので個別指導につなげることができ評判は良いです。
富士メカニック専門学校 教務主任 田中 宗一朗先生
次の3つの点から導入を決めました。
①電車に乗っている通学時間や家でテレビを見ているCMの隙間時間などに、1問でも多く練習問題を解いてほしかったから。
②紙で宿題を出すと机に向かうだけでものすごいエネルギーを消費するため、やってこない学生も多いが、スマートフォンならいつでもどこでもできるということで、学生の心理的負担を少なく試験対策に臨んでほしかったから。
③集計機能があるので、成績の推移をデータ入力することなく把握できる点が気に入ったから。
宿題として毎日学生に問題を指示した。次の日の朝、実施状況と点数を確認し、実施していない問題、指示した正答率に達していない問題は学校で休み時間などを利用して何度もトレーニングさせた。
学生がトレーニングに慣れてきたら宿題の量を徐々に増やしていき、正答率の目標数値もどんどん上げていくことで、負荷をかけ続けるようにした。基本的には自宅学習で使うようにし、学校での対策は紙を使って行ったが、実力判定試験はWebトレを活用することで集約が非常にスムーズだった。
学生は長期連休などで旅行に出かけた際も、宿題として紙を持っていく必要がないので非常に取り組みやすいと好評だった。
早い段階から実施することを習慣付けた為、宿題として実施することが癖になった学生も多くいたようだった。
職員も今までは成績の推移を手入力で作成し、分析していたが、手入力する時間が無くなったため非常にスムーズに業務が行えた。
また、宿題を印刷する時間が無くなったため業務の効率化、経費の削減も図れた。
宿題に対する意識が変わり、アプリでゲームをやるような感覚で宿題に取り組んでいる様子が伺えたので試験対策の仕上がりも早かった。
学生が試験対策にネガティブにならないような環境が作れたので、導入して非常に良かったと思う。
開発者の声
資格試験の対策のための様々なプリントの準備や結果の集計に多くの時間と負担がかかっているとの現場の先生方のお声を聞き、Webトレーニングの開発が始まりました。資格試験の過去問題の繰り返し学習をWebトレーニングに任せていただくことで先生方の負担を軽くしたいという思いから、レイアウトや機能の検討を進めてまいりました。また、机に向かって勉強をする習慣が不足している学生さんも、すきま時間に気軽に取り組めるWebトレーニングで学習の習慣をつけ、資格取得に向かって力をつけていただきたいと願っています。