学生にとって大きなターニングポイントである就職活動。
できる限りのサポートをしてあげたいですね。
これからの人生の方向性を明確にするため、また応募先企業に自分のことを理解・納得してもらうためにも、就職活動ではまず自分の長所や適性、価値観を丁寧に洗い出し、自分の適性ややりたいことをしっかりと認識することが大切です。
今回は、就活の第一歩で使える「自己分析シート」をご用意しました。
「これまでの自分の掘り起こし」「学生時代に得たもの」をまとめる形式です。
本格的な就職活動が始まる前に、学生への意識づけのためにご利用いただくのもおすすめです。
ここでは、自己分析の重要性を示す具体例を見てみましょう。
■A君の場合
就職活動真っ最中のA君は、自分が何をやりたいのか分からずに困っています。人と話をすることが好きなので接客業がいいかなぁと漠然と思い、とりあえず名前を知っている大手のホテルや百貨店の資料を請求してみました。が、いざ履歴書を出すときになって、志望動機になんと書いていいか分からず、見本などをつなぎ合わせて適当に送ったところ、書類選考で落ちてしまいました。
■B子さんの場合
旅行が好きで、学生時代から全米を旅してきたB子さんは、就職活動も旅行業界に絞って行うことにしました。熱意をもって就職活動した結果、大手の旅行会社に就職することができました。ところが1年後、B子さんはせっかく受かった会社を自分から退社してしまいました。
書類選考で落ちてしまったA君と、希望の業界に入社することができたB子さん。
一見、まったく正反対のような二人ですが、長い目で見たとき、「自己分析が足りずに就職活動がうまくいかなかった」という点で共通しています。
それでは、A君とB子さんに何が足りなかったかを考えてみましょう。
まず、A君に自分の特徴を思いつくまま挙げてもらいました。
学生時代は、アルバイトで家庭教師をしていた。
子供の頃からスキーをしていて、腕前はかなりのもの。
気長な性格。体を動かすのが好き。子供が好き。
挙げていくうちに、A君は「人と話をするのが好き=接客業」という考え方が短絡的だったと思うようになりました。
今は、スキーのインストラクターを目指して資格取得に励んでいます。
A君の場合は、自分の適性や長所を把握していなかったがために適切な志望業界を選ぶことができず、そのため、裏づけのしっかりとした志望動機を作ることもできませんでした。
次に、B子さんに退職理由を教えてもらいました。
あまりに忙しくて、肝心の好きな旅行に出かける暇がない。
B子さんは、その後、比較的時間にゆとりのもてる仕事を探し出し、有給休暇を利用しては海外旅行に出かけています。いつか各地で撮りためた写真やエッセイを本にして出版するのが夢だそうです。
B子さんの場合は、思い込みにとらわれてしまい、自分がやりたいことはどうしたらできるのか、この業界に進んだらどういう毎日を送ることになるのか、といった業界研究・分析が足りなかったといえます。
就職活動は、「自分がやりたいことをできるところ(職種・業種・会社)を探し出し、その企業に自分を採用すればこんなメリットがありますとアピールする活動」です。そのための第一歩が、自己分析だといえます。
今回用意した自己分析シートは全部で5ページです。
PDFとWord形式どちらもダウンロード可能ですので、学校や学生の特徴に合わせてアレンジしてもお使いいただけます。
ファイルは、
・印刷して学生に配布
・学内学習支援ツールへのアップロード・ファイル共有
などの形でご利用いただけます。
不特定多数の方が閲覧可能な形でのアップロード・再配布はご遠慮ください。
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