
従来の会議は、全員で時間と場所を合わせて行う対面型が主流でした。しかし、インターネットの普及やコロナ禍に伴い、ツールを用いてWeb上で会議する機会が増えています。
Web会議ツールといえば、Zoomを思い浮かべる先生も多いかもしれませんが、実は他にもさまざまな選択肢があります。今回はZoomのほか、無料で使えるWeb会議ツールを5つ、あわせてAI議事録ツールも紹介します。
それぞれの特徴やメリット・デメリットに加えて、シーンに合わせた選び方のポイントも解説するので、ツール選びの参考にしてください。
目次
オンライン会議とリモート会議に違いはあるの?
Web上で開催される会議は、Web会議のほかに「オンライン会議」や「リモート会議」とも呼ばれます。「どのような違いがあるのだろう」と疑問に思う先生もいるのではないでしょうか。
オンライン会議とWeb会議はほぼ同じ意味で使われます。オンライン会議とリモート会議も、離れた場所にいる人同士が会議する点では共通していますが、厳密には意味合いが異なります。
オンライン会議は、インターネット回線を使用した会議を指す言葉です。一方でリモート会議は、離れた場所にいる人同士が会議することを指す用語で、インターネット回線につながっている必要はなく、電話会議もリモート会議に含まれます。
つまり、オンライン会議とWeb会議は、リモート会議の一部といえます。離れた場所からツールを活用して会議する点では変わらないため、どちらの呼び方を使っても問題ないでしょう。
Web会議ツールの定番Zoom | 主な特徴と2026年最新仕様

使う機会が多いWeb会議ツールといえばZoomです。しかし、何気なく使っていて、特徴や機能を詳しく知らない先生も多いのではないでしょうか。ここではZoomの主な特徴と、メリット・デメリットを整理します。
Zoomの主な特徴は3つ
Zoomは日本国内で広く利用されているWeb会議ツールです。主な特徴は次の3つです。
- 基本機能が無料で使える
- 誰でも簡単に参加できる
- 通信が安定している
チャットや画面共有など、Web会議に必要な機能は無料プランでも使えます。少しでもコストを抑えたい学校にとっては心強いポイントです。会議の主催者(ホスト)以外は、Zoomへの登録やアプリのインストールをしなくても、主催者から送られたURLをクリックするだけで参加できます。Web会議に慣れていない先生でも扱いやすいツールといえるでしょう。
基本機能は無料で使えますが、有料プランに切り替えると生成AIアシスタントZoom AI Companionが利用でき、会議の要約や議事録作成を自動でサポートしてくれます。詳細な仕様はZoom公式サポートで確認できます。
| プラン名 | 料金(1ユーザーあたり/月額相当/税別/年間請求) |
|---|---|
| ベーシック | 無料 |
| プロ | 2,124円 |
| ビジネス | 2,749円 |
| エンタープライズ | 要問合せ |
無料プランは時間や参加人数に制限がありますが、小規模の会議であれば十分対応できます。有料プランは必要に応じて検討するのがおすすめです。料金は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
Zoomのメリット
Zoomには以下のメリットがあります。
- 利用者が多いため、スムーズに進行しやすい
- 通信が安定している
- 約3,000種類のアプリと連携できる
- 背景を自由に変更できる
日本で広く使われているZoomなら知っている先生も多く、会議がスムーズに進行しやすいでしょう。使ったことがない先生も、いつも使っているパソコンやスマートフォンのブラウザから手軽に参加できます。
通信が安定しているため、途中で切断されるストレスも少ないといえます。GoogleカレンダーやSlackなど約3,000種類のアプリと連携できるのも魅力です。Googleカレンダーに予定を入れておけば会議URLも自動で反映されるため、スムーズに準備できます。
Zoomのデメリット
多くのメリットがあるZoomですが、デメリットもあります。
- 時間制限がある
- セキュリティ面が心配
無料プランでの通話の場合、1対1・グループを問わず1回の会議につき40分の時間制限があります。40分を経過すると会議が切断されるため注意が必要です。再接続すれば使えますが、長時間の会議を頻繁に開催するのであれば、有料プランの検討がおすすめです。
セキュリティ面への配慮も欠かせません。会議URLにパスワードを設定する、参加できるユーザーを限定するなど、リスクを減らす対策を立てておくと安心です。
Zoom以外の無料Web会議ツール5選を比較
Zoom以外にも、無料で使えるWeb会議ツールがあります。ここではブラウザで使用できる無料ツールを5つ紹介します。
- Google Meet
- Microsoft Teams
- cisco Webex Meetings
- bizmee
- Whereby
それぞれ特徴やメリット・デメリットを解説します。目的に応じて選ぶことが大切です。
(1)Google Meet
Google Meetは、Google社が提供するビデオ会議サービスです。ビジネス用途で開発されており、外部からの侵入や情報流出の防止に配慮した設計がされています。Googleのアカウントを持っていれば、1対1なら24時間、3人以上の会議でも60分まで無料で利用できます(出典:Google Meetヘルプ)。
有料プランは以下のとおりです。
| プラン名 | 料金(1ユーザーあたり/月額/税別/1年契約) |
|---|---|
| Starter | 800円 |
| Standard | 1,600円 |
| Plus | 2,500円 |
| Enterprise | 要問合せ |
Standardプラン以上では、AIアシスタントGeminiがGoogle MeetやGmailなど複数のアプリで利用できるようになります。料金プランの詳細はGoogle Workspace公式サイトでご確認ください。
Google Meetの強みは、Gmail・Googleカレンダー・Googleドキュメントなど、ほかのGoogleサービスとの連携です。カレンダーで予定を作成して参加者を追加すれば、会議への招待メールを送信でき、Gmailの画面から会議を始めることもできます。専用アプリのインストールが不要で、参加者はGoogleアカウントがなくてもブラウザからそのまま参加できる手軽さも魅力です。
一方で、ホワイトボード機能や会議運営機能はZoomのほうが充実しています。また、バーチャル背景やエフェクトもZoomのほうが選択肢が豊富で、録画機能も有料プランでの利用が基本です。会議内容をあとで見返したい場合は、有料プランの検討をおすすめします。
(2)Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、Microsoft社が提供するチャットツールです。単なるチャットツールにとどまらず、WordやExcel、OneDriveなど、Microsoftの各種サービスと連携できるのが特徴です。
無料版でもグループ会議60分・最大100人まで利用できます(出典:Microsoft公式)。ただし、AIアシスタントCopilotは無料版の対象外で、利用するには有料プランへの追加が必要です。
| プラン名 | 料金 (1ユーザーあたり/月額相当/税別/年間請求) | 主な仕様 |
|---|---|---|
| Microsoft Teams (無料版) | 0円 | グループ会議60分・最大100人 |
| Microsoft Teams Essentials | 599円 | 会議30時間・参加者300人 |
| Microsoft 365 Business Standard(Copilot込み) | 3,523円 | Copilot利用可 |
| Copilotアドオン単体(プロモーション価格) | 2,698円 | 既存ライセンスに追加 |
料金や仕様は変更される場合があるため、最新情報はMicrosoft公式サイトでご確認ください。
Teamsの画面にはチャットやビデオ機能に加え、カレンダーやファイル共有、タスク管理の「Planner」機能も搭載されています。業務でMicrosoftのサービスを使っている学校では、効率化を図りやすいでしょう。
一方で機能が豊富な分、初めて使う先生にとっては操作に迷う場面もあるかもしれません。Web会議だけをシンプルに使いたい場合は、ほかのツールとの比較も検討してみてください。
(3)cisco Webex Meetings
cisco Webex Meetingsは、シスコシステムズ合同会社が提供するサービスです。暗号化技術を使ったセキュリティの高さに定評があり、安全性を重視する学校にも選ばれています。
無料プランは40分・最大100人まで利用できます(出典:Webex公式ヘルプ)。参加する側はアカウント作成が不要で、28か国語に対応しているため、海外の学校との交流にも活用しやすいツールです。
| プラン名 | 料金(1ユーザーあたり/月額相当/税別/年間請求) |
|---|---|
| 無料 | 無料 |
| スターター | 1,490円 |
| ビジネス | 2,200円 |
| エンタープライズ | 要問合せ |
(4)bizmee
bizmeeは、株式会社grabssが運営する国産のWeb会議サービスです。アプリのインストールや会員登録が不要で、完全無料で使えるのが特徴です(出典:bizmee公式サイト)。2026年5月7日には全面リニューアルが行われ、UI・UXの再設計に加えてリアルタイム文字起こし機能の追加、モバイル表示の最適化が実施されました(出典:株式会社grabss ニュースリリース)。
会議URLを発行するだけで参加者を招待でき、少人数の打ち合わせに向いているサービスです。登録の手間がかからないぶん、保護者面談や少人数の教員同士の打ち合わせなど、スムーズに会議を始めたい場面と相性がよいでしょう。多機能さよりも手軽さを重視するなら、有力な選択肢になります。
(5)Whereby
Wherebyは、URLを共有するだけで会議を始められるブラウザ完結型のWeb会議ツールです。参加する側はアカウント登録もアプリのインストールも不要で、ブラウザでカメラやマイクの利用を許可さえすればそのまま参加できます。
無料プランは1つのミーティングルーム・最大4人・1回30分という制限があります(2025年1月13日から適用。出典:Whereby公式ブログ)。会議のたびに同じURLを使い回せるため、決まったメンバーで短時間の打ち合わせをする場面に向いています。人数や時間の制限がbizmeeより厳しいぶん、少人数・短時間の会議に用途を絞って使うツールといえます。
AI議事録・文字起こし・要約ツールも比較
Web会議ツールの多くには、議事録や文字起こしを自動化するAIツールが用意されています。会議のたびに手動でメモを取る手間を減らせるため、あわせて紹介します。
| ツール | 特徴 | 無料プラン |
|---|---|---|
| Notta | 日本語の音声認識に対応 | あり(利用時間に制限) |
| tl;dv | 録画・文字起こしが無制限 | あり(無制限) |
| Otter.ai | 英語を中心に多言語対応 | あり(Basicプラン) |
それぞれのツールの特徴を、順番に見ていきましょう。
Notta|高精度な日本語音声認識
Nottaは、日本語の音声認識に対応した文字起こしツールです。高精度な日本語音声認識を謳っており、Web会議の録音データをアップロードして文字起こしすることもできます。
tl;dv|Zoom/Meet/Teams・無料無制限録画
tl;dvは、録画・文字起こしを無料・無制限で利用できるツールです。30以上の言語に対応しており、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsのいずれにも対応しています(出典:tl;dv公式サイト)。追加コストをかけずに議事録を残したい学校に向いています。
Otter.ai|多言語対応
Otter.aiは、英語を中心に日本語やフランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語など複数の言語のライブ文字起こしに対応したツールです。Basicプランは永久無料で利用でき、より高機能なBusinessプランは月額19.99ドル(年間契約)です(出典:Otter.ai公式サイト)。海外との会議が多い学校でも活用しやすいツールといえます。
LINE WORKS AiNote|月300分無料
LINE WORKS AiNoteは、LINE WORKSと連携できる議事録作成ツールです。無料プランは月300分まで利用でき、ソロプランは月額1,600円(税別/年額契約)で月600分まで利用できます(出典:LINE WORKS公式コラム)。すでにLINE WORKSを導入している学校であれば、スムーズに取り入れられるでしょう。
Web会議ツール標準内蔵AI(Zoom AI Companion/Microsoft Copilot)
ZoomのAI CompanionやMicrosoft Copilot for Teamsのように、Web会議ツール自体に議事録機能が組み込まれているケースもあります。追加のツールを導入しなくても基本的な要約は作成できるため、まずは普段使っているWeb会議ツールの機能を確認してみるのもよいでしょう。
無料Web会議ツール選び方のポイント:教員のシーン別に解説

ここまで紹介したツールは、それぞれ利用できる時間や人数、機能が異なります。ここでは教員が直面しやすい3つのシーンに分けて、選び方のポイントを整理します。
| シーン | 想定人数 | おすすめツール |
|---|---|---|
| 保護者面談 | 1対1・短時間 | Google Meet・bizmee |
| 教員会議・少人数打ち合わせ | 3〜10人 | bizmee・Teams有料・Zoom有料 |
| 遠隔授業・公開講座 | 30人以上 | Zoom有料・Teams有料 |
それぞれのシーンについて、具体的に見ていきます。
保護者面談(1対1・短時間)→ Google Meet または bizmee
1対1の面談であれば、Google Meetの無料プランでも24時間利用できるため、利用時間の制限を気にせず落ち着いて話せます。主催者の会員登録なしで使いたい場合は、bizmeeも選択肢になります。
教員会議・少人数打ち合わせ(3〜10人)→ bizmee/Teams有料/Zoom有料
3人以上の少人数の打ち合わせは、Google Meetの無料プランだと60分の制限がかかるため、頻繁に開催するのであればbizmeeか、TeamsまたはZoomの有料プランの利用がおすすめです。日常的にMicrosoftのサービスを使っている学校ならTeams、Zoomに慣れているならZoomというように、普段使っているツールに合わせて選ぶとスムーズです。
遠隔授業・公開講座(30人以上)→ Zoom有料/Teams有料
参加人数が多い遠隔授業や公開講座では、無料プランの人数制限を超えるケースが多いため、ZoomまたはTeamsの有料プランが現実的な選択肢です。安定した通信と、多人数でも扱いやすい機能を備えたツールを選ぶことが重要です。
まとめ
日本ではZoomが広く使われていますが、Google Meet・Microsoft Teamsなど、無料で使えるツールはほかにもあります。それぞれ制限時間や利用人数、機能が異なるため、目的や規模に応じて選ぶことが大切です。
AI議事録ツールを組み合わせれば、会議の記録にかかる手間も減らせます。まずは普段使っているWeb会議ツールの標準機能を確認し、足りない部分をAI議事録ツールで補うところから始めてみてはいかがでしょうか。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課









