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TOPチームで学生と向き合う際のポイント

チームで学生と向き合う際のポイント

2025.02.28

専門学校において、学生一人ひとりの成長を支えるためには、教員がチームとして協力することが不可欠です。教員間で連携し、学校全体が一丸となって学生に向き合うことで、学生の成長を促し、教員の負担を軽減します。


この記事では、チームとして学生に向き合う際の重要なポイントを3つに分けて解説します。

ポイント1:学校組織はワンチーム

専門学校における教育は、個々の教員が授業や指導を担当するだけでなく、学校全体として学生を支援することが求められます。これを実現するためには、「学校組織はワンチーム」という意識を持つことが大切です。

教員が学生と接する際、学科や担当科目の枠を超え、学校全体で学生を見守る姿勢が重要です。
担任以外の教員や事務スタッフも含め、多くの視点から学生を観察することで、新たな情報が得られることがあります。一人の教員が全てを抱えるのではなく、複数の教員で協力し合う体制を整えることが求められます。

例えば、授業中の態度や教室外での様子、友人関係など、教員一人では把握しきれない情報を共有することで、問題解決の糸口が見つかる可能性があります。
繰り返しになりますが、「一人で抱え込む」のではなく、「みんなで支える」という姿勢が、教員の負担を減らし、学生の成長を支える上で非常に重要です。

ポイント2:報告・連絡は遠慮せず、スピーディに

学校でチームとして動く際には、報告や連絡のスピードが鍵を握ります。特に学生の問題や気になる点については、早期に共有することで、大きな問題に発展する前に対処することができます。

学生の生活態度や学習状況に異変を感じた場合は、速やかに担任や関連する教員、上司に報告する習慣をつけましょう。

例えば、「最近遅刻が増えている」「友人関係がギクシャクしている様子がある」といった小さな変化でも、見逃さずに共有することで、早期対応が可能になります。
また、気になる学生がいれば、他の教員から積極的に情報収集するのも効果的です。

教員間での情報共有が遅れることで事態が悪化し、解決が困難になるケースも少なくありません。私の経験では、早めの報告がトラブルを防ぐ決め手となったことが多々ありました。
「こんな些細なことを報告してよいのだろうか」と迷うよりも、まずは報告するという姿勢を徹底することが重要です。

ポイント3:学生がセカンドオピニオンを活用しやすい環境づくりを意識する

すべての学生にとって、担任が必ずしも最適な相談相手であるとは限りません。学生がより気軽に相談できる環境を作るためには、セカンドオピニオンを活用する仕組みを整えることが効果的です

教員として学生との信頼関係を築くことは大切ですが、全ての学生と完全に心を通わせるのは現実的には難しいかもしれません。
性格や価値観が異なるため、どうしても相性が合わない場合もあるでしょう。そのため、「この先生には話しづらい」と感じる学生に対しても別の選択肢を提供することが必要です。

担任ではなく、別の教員やスクールカウンセラー、部活動の顧問などに相談できる環境を整えることは、学生の安心感を高めます。また、別の教員が関与することで新たな視点や解決策が見つかることもあります

私はどちらかというと賑やかでよく話すタイプです。会話に夢中になるとグイグイ質問してしまうこともあります。
学生によっては私のようなタイプの人間に心を開いて話すことに抵抗を感じるという場合もあると思います。

また、どうしても私と学生がそれぞれ持ち合わせている価値観の違いから、私が共感したつもりでも、学生には理解してくれていないと感じさせてしまっていたこともありました。


このときには、私とは良い意味で価値観や考え方が違う教員に代わりにガイダンスに入っていただいたことで、とてもうまくいきました

私では聞き出すことが難しい学生の本当の気持ちを代わりの教員から共有してもらい、学生指導に活かすことができたのです。
やはり人間同士なので、合う・合わないはあると思います。そのような時は無理をせず、学生が話しやすい教員に代わりに入ってもらうことも有効です。

スクールカウンセラーがいる学校であれば、スクールカウンセラーに相談することを促すのもよいでしょう。

私自身が実際にスクールカウンセラーに相談したエピソードをお話します。

私が担任をしていたクラスの学生で、どのように指導してよいかわからない学生がいました。
具体的には学生が問題のある行動をしたときにどのような言葉で指導すればよいか悩んでいたのです。

学生の普段の様子をスクールカウンセラーに簡単に説明し、私自身の指導方法についてアドバイスを受けました。

その時に言われたのは、その学生に対しては「やさしくきっぱりと指導をすることで理解してもらえる」、というものでした。

実際にそのような指導を行うとすぐに効果がでました。ここでの教訓はわからなかったり、悩んだりした時は一人で抱え込まずに相談をすることで前に進める、ということです。これは長く教員を続けるうえで非常に重要です。

学生の退学兆候に対する担任として動き方

私の経験では、学生の退学兆候は入学時〜GW明けの間と、夏休み明けに表れることが多かったです。この時期の学生の様子については、細かく観察することが重要です。

教員からの声がけ、学生同士の会話でその兆候はつかめます。
ただ、学年全体で見てもそのような学生がたくさんいるわけではないので、退学の兆候が見られれば些細なことでもただちに、関係する教員、管理職の教員に情報共有するのがベストです。

学校として、学生対応や学生の変化に気づきにくい担任をどのように育成するか

すべての教員がうまく学生対応をしたり、学生の変化に気づくことができるわけではありません。
この場合、学校としては、教員を専門分野のスペシャリトとしてリスペクトしつつ、教員としてのあり方を明確にルール化する方法が一番簡単です。

私の知り合いが勤務する専門学校では、「クレド」という学生指導や学生との関わり方を細かくルールとして定めたものがあり、それを厳格に遂行するということを聞いたことがあります。

これは、新人の教員にとっては、道しるべとなるもので、非常に効果があると考えられます。
反面、すべての教員に同じ行動を求めるので、ベテランの教員への導入は少し難易度が高くなります。

私自身も専門学校の教員になってすぐの時は正直、どう学生と向き合ってよいかよくわかりませんでした。

学生指導や学生との向き合い方は、一般企業で言うところの経営戦略のようなものです。副校長、教務部長が現場の教員に明示することが重要です。

まとめ

学生一人ひとりに向き合うためには、教員が協力して学校全体でサポートする体制が重要です。
学科や担当の枠を超えて情報を共有し、問題があれば迅速に対応することで、問題の拡大を防ぎ、早期解決が期待できます。また、担任以外の教員やカウンセラーへの相談など、学生自身がセカンドオピニオンを活用できる仕組みを整えることも大切です。

学校全体が一丸となりチームとして動くことで、学生の可能性を最大限に引き出せる教育環境を実現しましょう。

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この記事を書いた人
伊沢 剛

伊沢 剛

有限会社プチフール代表取締役
23年間、専門学校にてIT教育、学生募集に従事。その後独立。新人社員向けプログラミング研修、社会人向けDX,AI,クラウド研修、情報教育コンサルティング、DX推進支援に携わる。
Youtubeチャンネル:【IT・プログラミングLab】伊沢 剛

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