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TOP教育全般SPI対策はいつから始めればいい?勉強法やおすすめ参考書も紹介!

SPI対策はいつから始めればいい?勉強法やおすすめ参考書も紹介!

2022.12.06 (最終更新:2023.12.12) 全般

就職試験において、エントリーシートや面接と並んで対策が必要な筆記試験。
SPI、玉手箱などさまざまな種類がありその対策が難しいことも。
就職筆記試験は、試験を受ける日から逆算してその対策を考えていくことが有効な攻略法です。

本記事では、SPIの基本事項やその対策を効率的に進める方法を解説していきます。

多くの企業が採用選考に利用する「SPI」

SPIとは、企業が人材採用をする上で、入社希望者の基礎能力を把握する目的で実施される適性検査のことです。
適性検査を通して入社希望者の性格特性や基礎的な知的能力を測定し、どのような仕事に向いているのか、どのような組織に適しているのかを評価することができます。
近年では、新卒採用だけでなく中途採用においても活用されています。

SPI対策|必要な時間は最低でも30時間

SPIは、年間200万人以上が受験する全国で最も利用されている就職筆記試験です。
企業などは、SPIの結果を参考に人材採用を進める傾向があるため、高得点の獲得は就職活動を行ううえで優位となります。

SPI対策には最低でも30時間程度が必要といわれており、勉強時間が1日1時間であれば、SPIの本番30日前から準備をする必要があります。
また、高得点を獲得するために念入りに対策をする場合には、必要最低時間の倍となる60時間の勉強時間を確保することが理想です。

本選考対策なら前年の12月には始めるべき

SPI対策は就活を始める年の前年12月から始めることをおすすめします。
就活の早期準備化の影響により、中にはさらにその1年前から準備するケースもみられます。

SPIを受けるタイミングは、主に就活が解禁される3月後半から5月前半までです。
つまり、この期間に知識レベルをピークな状態に持っていくことが高得点獲得の重要なポイントとなります。

もちろん12月より先に対策を始めるに越したことはないですが、モチベーションを維持し続けるのは困難です。
遅からず早からずなタイミングを考えると、SPI対策の開始は12月がベストな時期といえるでしょう。

SPI対策のポイント

SPIは、時間をかけて多くの問題演習を行えば、一定水準以上のスコアを獲得することは難しくはありません。
いくつかのポイントを見てみましょう。

苦手分野を重点的に勉強する

過去問や問題集を解いていると、自分が間違えやすかったり、理解が不十分であると感じたりする分野が明確になってきます。
得意分野の点数をさらに伸ばすよりも、苦手分野の点数を伸ばすほうが得点の上昇幅は大きくなります。
高得点の獲得のためには、苦手分野を重点的に潰して、効果的に点数が確保できるようにしましょう。

繰り返し同じ問題集を解く

効果的な勉強方法として、1冊の問題集を何度も解くことがおすすめです。

次々に新しい問題に着手していると、深い知識が身に付く前に次の問題に移ることになります。同じ問題を何度も解くことで、その問題に対する知識や理解がさらに深まるでしょう。
問題を読み取る力や応用力の向上にも繋がります。

時間を計りながら模擬試験を受ける

試験対策で意外と忘れやすいのが試験時間についてです。
模擬試験を自宅で解く場合と、外部の施設で解く場合では、試験の体感時間が異なることがあります。
普段であれば10分前には問題を解き終わるという人でも、本番では10分足りないという事態に遭遇することもあるでしょう。

自宅でもしっかりと時間を計って模擬試験に取り組み、余裕を持った時間配分で解答する感覚を身につけておきましょう。

SPI対策の問題内容と解き方のコツ

SPIで出題される問題の範囲は、中学校や高校で習った内容が中心であるため、しっかりと対策を立てれば解答することができます。
ここからは、問題の解き方のコツを見ていきましょう。

言語問題と解き方のコツ

言語問題は、国語に関する問題となります。
日常的に利用する言葉も多く出題されるため過剰な自信を持ちやすく対策がおろそかになりがちです。

大学入学共通テストのように、語彙力を試される問題から長文を読んで解答する問題まで、さまざまな形式で出題されます。
語彙用法は、暗記することで着実に点数を獲得することができます。しっかりとおさらいをしておくようにしましょう。

文章問題に関しては、すぐに成果を出すのは難しいですが、勉強以外に本や新聞などを読む習慣をつけ、長い文章を見ても動じない状態をつくっておくとよいでしょう。

非言語問題と解き方のコツ

非言語問題では、推論が頻出し、多くの就活生の悩みの種となっているようです。
組み合わせや料金問題に関しては、比較的対策が取りやすく、解き方がパターン化されています。
そのため、反復して問題を解き続ければ、ほとんどの問題に対応できるでしょう。

計算問題は、正確に解き切れなかったとしても概算で求められる問題も多くあります。まずは簡単に解答し、時間が余れば見直しするとよいでしょう。

推論問題に関しては、残念ながら有効な解答パターンがありません。
なるべく既知の情報について次々にメモをとり、図や表にしておくことが正確性とスピードの向上に繋がります。

性格適性検査の対策は?

性格適性検査に関しては、特別な対策は不要です。
1問に費やせる時間は平均8秒と非常に短いため、すばやく回答しましょう。

SPI対策よりも、自己分析を事前に行っておくことがポイントです。
自分の強み価値観を言語化できるようになるまで分析し、しっかりと自分を表現できるようにしておきましょう。

自己分析の結果は定期的に紙などにアウトプットをして、自分自身を見つめ直す時間を設けることをおすすめします。

SPIを受験する際の注意点

ここからは、受験の際に注意しておきたい点についてご紹介します。

SPIがどの受験形式で実施されるかを確認

志望する企業によっては、SPIによる能力検査や性格検査ではなく、玉手箱やGABといったSPI以外の適性検査を実施している場合があります。

試験が異なれば出題傾向も異なるため、今まで勉強してきた内容を活かすことができない可能性があります。
また、新型コロナウイルス感染症の影響によってWebテストとなる場合もあるかもしれません。
平常心で受験するためにも、試験の種類や受験方法を事前に調べておきましょう。

テストセンターの受験は予約が必要

自宅のパソコンから受験できる機会が増えてきましたが、志望する企業がテストセンターでの受験を必須としている場合もあります。

テストセンターは、受験のピークの3〜4月には満席となり、予約が取れなくなるケースが多発します。
予約のタイミングが申し込み期日の間近にならないように、余裕を持って準備を進め、手続きするようにしましょう。

SPI対策におすすめの参考書

SPI対策に関する参考書には多くの種類があり、どのような参考書を選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、試験対策に有用な参考書名とその特徴について紹介します。

「これが本当のSPI3だ」

対策を始めるのが遅くなり、試験日までに時間が足りないと感じる人におすすめの参考書です。
分野別の攻略方法がしっかりと記載されているため、短時間で問題を解くコツの習得が可能となっています。

解説を確認後、すぐに問題演習を行い、解法をアウトプットすることで知識の定着が早まります。
これは、試験の1週間前にざっと確認する際にも有用です。

SPIノートの会『これが本当のSPI3だ!2024年度版』(講談社、2022年)

「SPI3&テストセンター出るとこだけ! 完全対策 」

テストセンターでの受験に特化した内容で、短時間で効率的に勉強したい人向けの参考書です。
問題集は頻出問題を中心に構成されているため、効率を重視した学習が可能です。
頻出問題は丁寧な解説付きで点数の取りこぼしがないように工夫がされています。

就活ネットワーク 編『2025年度版 SPI3&テストセンター出るとこだけ! 完全対策 (単行本)』(実務教育出版、2022年)

「史上最強SPI&テストセンター超実践問題集」

じっくりと時間をかけてSPI対策を行いたい人向けの参考書です。
充実した解説が特徴で、隙のない試験対策を行うことができます。
例題も豊富であるため、この1冊をしっかりと仕上げれば高得点の獲得に大きく近づけるでしょう。

オフィス海『2024最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集』(ナツメ社、2022年)

SPIの合否を分けるボーダーは?

SPIの合否を分けるボーダーラインはあるのでしょうか。ここからはSPIのボーダーの詳細について解説します。

人気企業は8割以上が目安

一般的にはボーダーラインは6割といわれていますが、優秀な人材を確保したい気持ちが強い人気企業においては、8割以上の得点を求めている傾向があります。

人気企業は、応募者数が多いため、一人ひとりに入念な面接などの時間を設けることができません。
その結果、SPIの得点に高めのボーダーを設定し、高得点者のみに対して面接を行うようになります。

SPIの得点を足切りの参考とする場合もあるため、しっかりと対策をして高得点を獲得できるようにしましょう。

ボーダー設定が低い企業は履歴書や面接重視

企業の中には、ボーダーを低く設定している企業もあります。
ボーダーが低いため入社しやすいということではありません。
それは、SPIの得点以上に応募者の今までの経験コミュニケーション能力を評価する企業もある、ということを意味します。

その企業にとっての適性度合を重視する場合は、入社難易度が高くなる可能性があることを覚えておきましょう。

まとめ

最終学年になると専門性の高い授業を受けることとなり、勉学と就活のバランスがうまくとれなくなりがちです。
就活だけに十分な時間を割くことが難しくなり、SPI対策を疎かにしてしまいやすくなります。
SPIの結果は、就活に大きな影響を与える可能性を含むため、早期から戦略を立ててコツコツと準備を進めておくようにしましょう。

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