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TOP教育全般【体験レビューあり】ライフデザインナビとは?使い方やメリット・デメリットを紹介

【体験レビューあり】ライフデザインナビとは?使い方やメリット・デメリットを紹介

2022.09.27 (最終更新:2023.12.14) 全般 業務効率化

学生の満足度を向上させるためには授業内容の工夫も必要ですが、まず学生を知ることが大切です。とはいえ「あなたはどのような性格ですか?」と、一人ひとりに聞くのはあまりにも非現実的ですよね。

可能だとしても答えてくれるとは限りませんし、学生が自分自身を理解していないケースも多いでしょう。そこで役立つのがライフデザインナビです。

ライフデザインナビは、質問に答えることで学生のタイプや要素、現在のモチベーションなどを把握できる自己発見検査ツール。

今回はライフデザインナビを実際に体験し、感じたメリットやデメリットをまとめました。学生を理解するための手段として、参考にしてください。

ライフデザインナビとは?

ライフデザインナビは、自己発見検査とスクールライフアンケートの2つに分かれています。学生は自分を知るために、先生は想定されるリスクへの対策を考えるために役立ちます。結果的に学生の満足度向上に繋がるでしょう。続いて、それぞれの特徴を解説します。

自己発見検査

自己発見検査は学生が持っている強みや弱み、備わっている気質を発見できます。学生自身が理解できているものもあれば、これまでは気付かなかった強みなども知れるでしょう。

スクールライフアンケート

スクールライフアンケートは、学生が「今感じていること」「悩んでいること」「考えていること」を見える化するツールです。学校生活に対する意欲や満足度はどのくらいか、人間関係に悩みはあるか、将来はどのように考えているのかなどを理解するために役立ちます。

ライフデザインナビの活用事例

ライフデザインナビは、これまで目に見えなかった部分が見えます。そのため、これまで以上に学生に対して適切なフォローができるでしょう。主な活用事例は、次の2つです。

  • クラス編成を考える際の資料として
  • 面談時の資料として

詳しく解説します。

クラス編成を考える際の資料として

学生の性格は一人ひとり違います。リーダータイプもいれば、縁の下の力持ちタイプもいるでしょう。中には問題を起こしそうな要注意タイプもいるかもしれません。もし学生の特性を考えずにクラス編成した場合、バランスが偏ってしまう恐れがあります。そうなれば、先生の負担が大きくなるでしょう。

そのようなことを防ぐため、ライフデザインナビを入学前に受験してもらうのがおすすめです。個々の特性を活かしてクラス編成することで、それぞれに適切な役割を与えられます。要注意の学生を分散させれば、先生の負担も減らせるでしょう。

面談時の資料として

ライフデザインナビは、面談時の資料としても有効です。例えば入学後のオリエンテーションで受験してもらい、結果をもとに面談を実施。長所や短所、持ち味を自覚してもらいます。これにより、学校生活を通して長所はより良く、短所は改善に向かうよう学生に意識させることが可能です。

結果的に学生が、就職活動の時にエピソードを交えて、長所をアピールできるようになるでしょう。さらに進路を決める際の面談時、改めて先生から長所を伝えることで、学生に自信を与えることもでき、先生との信頼関係の構築に繋がります。

ライフデザインナビを実際に体験してみました!

実際にライフデザインナビを体験しました。結論から言うと、学生が自身を理解することはもちろん、個性豊かな学生一人ひとりを理解するために非常に有効なツールと言えます。流れや結果、受験して感じたことをまとめました。

受験の流れ

受験はマークシート方式で、質問に対して「あてはまる」「ややあてはまる」「どちらでもない」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の5段階から一番近いと思うものをマークしていきます。

ライフデザインナビは90問、スクールライフアンケートは76問です。問題数は多いですが「何事も一人でじっくり考えるほうだ」「好き嫌いで判断してしまうことがよくある」「プロセスよりも結果を大切にする方だ」など簡単な質問のため、サクサク答えられます。

実際にかかった時間を計測したところ、ライフデザインナビは15分、スクールライフアンケートは10分で終わりました。これなら学生にも負担はないでしょう。質問に回答したらマークシートを郵送、約1週間後に結果が返送されてきます。

受験した結果

1週間後、以下の帳票が返送されてきました。明確に学生用と先生用の帳票が分かれています。診断項目ごとに数値化され、結果を踏まえたアドバイスが記載されていました。

1.学生用診断結果

タイプや特徴、持ち味やモチベーションがわかります。また充実した学校生活を送るためのアドバイスも併せて掲載されています。

・自己発見検査

・スクールライフアンケート

2.指導者活用レポート

学生用帳票と同じ内容を見開き左半分に掲載。右半分には、各診断項目における指導のアドバイスが掲載されています。

・自己発見検査

・スクールライフアンケート

3.診断結果一覧(先生用)

全学生の結果を数値化したリストです。クラスの雰囲気をつかむためのマップも掲載されています。

受験した感想

受験した結果、自覚していた長所の他にも自分自身への信頼が足りないなど、コンプレックスに感じていた部分も明確に数値化されており、これまでの自己認識と大きな差はありませんでした。

一方で、これまであまりピンとこなかった持ち味についても記載されており、新しい自分も発見できたように思います。生活の充実度など目に見えない部分も可視化されて、これからの課題を発見するきっかけとなりました。

「楽しいはずなのになぜかモヤモヤする」「自分の強みが見つけられない」、そんな学生の背中を押すきっかけとなるツールだと感じます。

先生側も、学校生活の中で学生に対して感じていた要素や持ち味を可視化できるため、関わり方にも自信が持てるようになるのではないでしょうか。

ライフデザインナビのメリット

実際にライフデザインナビを体験して感じたメリットは3つあります。多くの学生を理解しなければならない先生にとって、目に見えない部分が可視化できるライフデザインナビは一度体験してほしいツールです。

  • 学生の特性・抱えている悩みがわかる
  • 専門知識は不要
  • 事前に問題発生リスクを把握できる

それぞれ詳しく解説します。

学生の特性・抱えている悩みがわかる

ライフデザインナビの一番のメリットは、学生の特性・抱えている悩みを理解できることです。学生のタイプや置かれている状況と自分の認識が一致しているのか自信が持てず、対応に悩んだ経験のある先生は多いのではないでしょうか。

ライフデザインナビなら特性や悩みを可視化できるため、学生に最適な対応方法を見つけやすくなります。進路相談された際に診断結果を基本にしながら、これまで以上に的確なアドバイスを伝えられるでしょう。

専門知識は不要

深く考えないと答えられない質問では、学生にとって負担となります。真面目に答えてくれない学生も出てくるでしょう。しかしライフデザインナビには、難しい用語やネガティブな表現はありません。直感的に答えられる質問のため、短時間で回答できます。

先生側も問題とマークシートを配り、回答を集めたら郵送するだけ。結果も細かい文字が並んでいるようなシートではなく、一目で学校生活における具体的なアドバイスがわかるようなレイアウトで記載されています。

事前に問題発生リスクを把握できる

事前に問題発生リスクを把握できるのも大きなメリットです。「対人関係で問題を抱えそうな学生」「学習の姿勢で問題を抱えそうな学生」「生活態度で問題を抱えそうな学生」などリスク別に学生をピックアップしてくれるため、退学や人間関係のトラブル回避に役立ちます。

また注意するべき学生を知れる他にも、クラス全体がどのような状態なのかマップで確認できます。今後の方向性や授業の進め方を決める際に役立つでしょう。

ライフデザインナビのデメリット

ライフデザインナビは学生にも先生にも有効なツールですが、一方でデメリットと感じる部分もいくつかありました。しかし、郵送型の自己発見検査ツール全体に共通している印象です。あらかじめ理解したうえで活用すれば、大きなデメリットにはならないでしょう。

  • 結果が返送されるまでに1週間程度かかる
  • 結果ばかりに頼るのは危険

それぞれ詳しく解説します。

結果が返送されるまでに1週間程度かかる

自己発見検査はWebでも実施可能ですが、スクールライフアンケートはパソコンやスマホで受験できません。マークシートに記入する郵送型のみです。つまり、すべての結果を知るまでには受験から1週間ほどかかります。少しでも早く対処したい先生にとっては、ネックかもしれません。返送期間を踏まえたうえで実施日を決め、ツールを早めに用意しておくことをおすすめします。

結果ばかりに頼るのは危険

自分の認識に自信がないために、つい診断結果に頼ってしまうかもしれません。しかし、結果に頼りすぎるのは危険です。学生のモチベーションは学校生活を重ねていくことで変化しますし、当初の弱みは学生の努力で改善される可能性も十分あります。長所を伸ばした結果、別の弱みが出てくることもあるでしょう。

「あなたはこんな人間だからこうするべき」と先生が決めつけてしまうと、学生の可能性を減らしてしまうことになりかねません。学生が発信している小さなサインを見逃してしまうことも。ライフデザインナビの結果は参考資料の一つとして考え、診断結果だけでなく学生本人に向き合う意識を忘れないようにしましょう。

まとめ

学生のことを理解するために役立つツールが、ライフデザインナビです。トラブルを未然に防げる他、強みや弱みを知ることで、学生に適切な役割を与えられるでしょう。学生が自身を知るためにも役立つツールです。

的確な学生指導をしたい、満足度を向上したいと考えている学校は、ぜひ一度ご活用ください。

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この記事を書いた人
佐藤 なおか

佐藤 なおか

移住により新潟で活動するWebライター
趣味は飲み歩き(ビール好き)とドライブ

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