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TOP教養その他【2026年最新版】高校「情報Ⅰ」教科書13冊を比較!扱うプログラミング言語・特徴まとめ 

【2026年最新版】高校「情報Ⅰ」教科書13冊を比較!扱うプログラミング言語・特徴まとめ 

2026.07.01 その他 教務情報

2022年度から高校で必修化された「情報Ⅰ」。 

2025年度の共通テストから「情報」が正式科目となったことで、高校現場ではプログラミングやデータ活用教育への注目が急速に高まっています。 

その中で、専門学校教員や情報系教育関係者からは、 

  • 高校では実際にどんな言語を扱っているのか  
  • Pythonはどの程度普及しているのか  
  • 教科書ごとに教育方針は違うのか  

といった疑問の声があがっています。 

実際には、「情報Ⅰ」は同じ学習指導要領に基づいていても、教科書によって扱うプログラミング言語や、学習アプローチに違いがあります。 

本記事では、文部科学省の2026年度高等学校用教科書目録掲載の、「情報Ⅰ」の教科書について、各教科書の特徴と扱われる主なプログラミング言語を整理します。 

高校「情報Ⅰ」で何を学ぶのか 

「情報Ⅰ」は、すべての高校生が履修する必履修科目であり、主な学習内容は以下の4領域です。 

  • 情報社会の問題解決
  • コミュニケーションと情報デザイン
  • コンピュータとプログラミング
  • 情報通信ネットワークとデータ活用

従来の「パソコン操作中心」の情報教育とは異なり、 

  • プログラミング的思考
  • データ活用
  • 情報モラル
  • 問題解決力  

などを総合的に育成することが重視されています。 

特に「コンピュータとプログラミング」領域では、多くの教科書でPythonを中心に扱うようになっている点が大きな特徴です。 

※学習内容は文部科学省「高等学校学習指導要領(情報)」をもとに整理

2026年度版「情報Ⅰ」教科書13冊比較

以下は、文部科学省の2026年度「情報Ⅰ」の検定済教科書をもとに、主なプログラミング言語や教材の特徴を整理したものです。 

教科書名出版社主な言語特徴
新編情報Ⅰ東京書籍 Python / Scratch 基礎理解重視 
情報Ⅰ Step Forward!東京書籍 Python / JavaScript 問題解決学習型 
高校情報Ⅰ 新訂版実教出版 Python Python特化型 
高校情報Ⅰ
JavaScript
実教出版 JavaScript JavaScript特化型 
最新情報Ⅰ 新訂版実教出版 VBA 表計算活用型 
図説情報Ⅰ 新訂版実教出版 Scratch ビジュアル重視 
実践 情報Ⅰ開隆堂出版 VBA 実習重視 
改訂版 高等学校 情報Ⅰ数研出版 Python / JavaScript / VBA 複合型 
改訂版 情報Ⅰ Next数研出版 Python / JavaScript / VBA 発展学習対応 
情報Ⅰ日本文教出版 Python / JavaScript 標準型 
情報Ⅰ図解と実習-図解編日本文教出版 VBA 図解重視 
情報Ⅰ図解と実習-実習編日本文教出版 VBA 実習重視 
高等学校 情報Ⅰ第一学習社 Python / Scratch 初学者配慮型 
※教科書一覧は文部科学省 「高等学校用教科書目録(令和8年度使用)」をもとに作成 

「Python中心」だが、教育目的は統一されている

一覧を見ると、多くの教科書でPythonが採用されていることがわかります。

その背景には、

  • 文法が比較的シンプル  
  • AI・データ分析分野で普及  
  • 教育用途との相性が良い 

といった理由があります。 

ただし、高校「情報Ⅰ」の目的は、“プログラマー養成”ではありません。 

教科書で重視されているのは、

  • アルゴリズム理解  
  • 問題解決  
  • 情報活用  
  • データ分析的思考  

です。 

そのため、

  • 本格的なアプリ開発  
  • Git/GitHub  
  • フレームワーク  
  • チーム開発  

などを扱うケースは限定的です。 

「Pythonを学んできた=高度な実装経験がある」というわけではない点には注意が必要です。 

採択数では実教出版が優勢

全国統一の正式シェア統計は公開されていませんが、東京都教育委員会の「令和8年度使用都立高等学校用教科書採択結果」を見ると、「情報Ⅰ」では実教出版の採択比率が高い傾向が見られます。 

出版社採択比率(都立高校)
実教出版 45.6% 
東京書籍 22.0% 
日本文教出版 15.4% 
数研出版 10.4% 
第一学習社 3.7% 
開隆堂出版 1.7% 

また、教科書別では以下のような採択傾向となっています。 

教科書名 出版社 採択校数 
最新情報Ⅰ 新訂版 実教出版 54校 
新編情報Ⅰ 東京書籍 39校 
図説情報Ⅰ 新訂版 実教出版 24校 
情報Ⅰ 日本文教出版 20校 
情報Ⅰ Step Forward! 東京書籍 14校 
改訂版 高等学校 情報Ⅰ 数研出版 14校 
改訂版 情報Ⅰ Next 数研出版 11校 
情報Ⅰ図解と実習 日本文教出版 9校 
高等学校 情報Ⅰ 第一学習社 9校 
実践 情報Ⅰ 開隆堂出版 4校 
高校情報Ⅰ JavaScript 実教出版 1校 

特に、 

  • 実教出版「最新情報Ⅰ 新訂版」 
  • 東京書籍「新編情報Ⅰ」  

などの標準型教科書の採択数が多い点が特徴です。 

一方で、Python特化型やJavaScript特化型など、特色型教科書を採択する学校も一定数存在しています。 

※採択データは東京都教育委員会「令和8年度使用教科書の採択結果」をもとに整理し、傾向分析のため同じ書籍の改訂前後の採択校数を合算しています。 

専門学校教員が知っておきたいポイント

現在の高校生は、必ず「情報Ⅰ」を履修して専門学校へ進学しています。 

そのため、 

  • if文  
  • 繰り返し処理  
  • アルゴリズム  
  • フローチャート  
  • データ分析の基礎  

などに触れている学生は以前より増えています。 

一方で、 

  • 実装経験の差  
  • タイピングスキル差  
  • PC活用経験差  
  • 学校設備差  

は非常に大きいのが実情です。 

特に「Python経験者」という言葉だけでは、実際にコードを書いたのか、動画視聴が中心だったのか、教員の演示のみだったのかなどまでは分かりません。 

そのため専門学校では、 

「高校で学んできている前提」と「個人差への対応」の両立が重要になるといえるでしょう。 

おわりに 

2026年度版「情報Ⅰ」の教科書を比較すると、多くの教科書でPythonが採用されつつも、教育方針や学習アプローチには大きな差があることが分かります。 

重要なのは、「どの言語を学んだか」、「どこまで実装したか 」だけではなく、「高校でどのような“情報活用経験”をしてきたか」を理解することです。 

専門学校や高等教育機関においても、高校「情報Ⅰ」を前提とした授業設計や学生理解が、今後ますます重要になっていくでしょう。 

高校「情報Ⅰ」制度開始当初(2022年)の分析記事も、あわせてご覧ください。
連載:専門学校教職員が知っておきたい高校「情報Ⅰ」

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この記事を書いた人
株式会社ウイネット

株式会社ウイネット

「ウイナレッジ」を運営する教育専門出版社。
30年以上にわたり、全国の専門学校、大学、職業訓練校へ教材を提供してきた知見を活かし、教職員の皆様に役立つ実務ノウハウを発信しています。
[公式HP:https://www.wenet.co.jp/]

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