
「頭痛が痛い」という表現に違和感を覚えたことはありませんか?
日常会話ではよく耳にする言い回しですが、日本語としては“二重表現”にあたるとされています。
二重表現とは、同じ意味を持つ言葉を重ねて使ってしまう表現のことです。
例えば、
- 頭痛が痛い
- 違和感を感じる
- まず最初に
- 馬から落馬する
などが代表例として知られています。
意味は伝わるため、会話では自然に使われることもありますが、レポートやビジネス文書では不自然な表現と判断されることがあります。
専門学校では、レポート添削や就職指導の中で、日本語表現を教える機会も少なくありません。
今回は、「頭痛が痛い」をはじめとした、学生が間違いやすい二重表現を一覧で紹介しながら、指導時のポイントも解説します。
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目次
二重表現とは?二重表現とは、同じ意味を含む言葉を重ねてしまう表現のことです。
例えば、「頭痛」という言葉には、すでに“頭が痛い”という意味が含まれています。
そのため、
頭痛が痛い
は、「頭が痛いが痛い」という意味になってしまいます。
ただし、二重表現は日常会話では広く使われており、“完全な誤り”と言い切れないケースもあります。
重要なのは、
- 会話で使うのか
- 文章で使うのか
- フォーマルな場面なのか
を意識することです。
「頭痛が痛い」の正しい言い換え
「頭痛が痛い」を自然な表現にするなら、以下のような言い換えができます。
- 頭が痛い
- 頭痛がする
- 強い頭痛がある
特に、レポートや履歴書では、シンプルで重複のない表現を意識したいところです。
学生が間違いやすい二重表現一覧
「違和感を感じる」
「違和感」には、“何かおかしいと感じること”という意味があります。
そのため、
頭違和感を感じる
は意味が重複していると考えられます。
言い換え例
- 違和感がある
- 不自然に感じる
ただし、ニュースやSNSでも広く使われており、実際には定着しつつある表現ともいわれています。
「まず最初に」
「最初」に“はじめ”という意味が含まれているため、
まず最初に
も二重表現です。
言い換え例
- まず
- 最初に
「馬から落馬する」
有名な二重表現として知られています。
「落馬」には“馬から落ちる”という意味があるため、
馬から落馬する
は意味が重複しています。
言い換え例
- 落馬する
- 馬から落ちる
「後で後悔する」
「後悔」には“後から悔やむ”という意味があります。
言い換え例
- 後悔する
「未だに未完成」
「未完成」には“まだ完成していない”という意味があります。
言い換え例
- 未完成
- まだ完成していない
「約○○くらい」
「約」と「くらい」がどちらも“おおよそ”を表しています。
言い換え例
- 約100人
- 100人くらい
「一番最初」
「最初」自体が“もっとも先”を意味するため、重複表現です。
言い換え例
- 最初
- 真っ先に
「返事を返す」
「返事」には“返す言葉”という意味が含まれています。
言い換え例
- 返事をする
- 回答する
「挙式を挙げる」
「挙式」は“式を挙げること”を意味します。
言い換え例
- 挙式する
- 式を挙げる
「犯罪を犯す」
厳密には誤用ではないとされる場合もありますが、重複感があるとして挙げられることがあります。
他にも気をつけたい二重表現
| 二重表現 | 言い換え例 |
|---|---|
| 元旦の朝 | 元旦 |
| 今現在 | 現在 / 今 |
| 内定が決まる | 内定する |
| 全て一任する | 一任する |
| 過半数を超える | 半数を超える / 過半数に達する |
| 被害を被る | 被害を受ける |
| 一番ベスト | ベスト / 最適 |
| まだ継続中 | 継続中 / まだ続いている |
なぜ二重表現を使ってしまうのか?
二重表現は、“強調”のために自然に使われることがあります。
例えば、
- とても痛い
- 強く感じている
- はっきり伝えたい
という気持ちが加わることで、意味を重ねた表現になりやすいのです。
また、SNSや動画、テレビ番組などで日常的に耳にするため、違和感なく定着しているケースも少なくありません。
学生指導で意識したいポイント
二重表現を指導する際に大切なのは、「全部ダメ」と断定しすぎないことです。
実際には、
- 会話では自然
- 小説では表現として使われる
- 強調として定着している
ケースもあります。
一方で、
- レポート
- 履歴書
- 面接
- ビジネスメール
などでは、簡潔で正確な日本語が求められます。
そのため、
- なぜ二重表現になるのか
- どの場面なら使えるのか
- フォーマルな文章ではどう直すべきか
をセットで伝えることが重要です。
二重表現を学ぶメリット
二重表現を学ぶことで、
- 読みやすい文章になる
- レポートの質が上がる
- 就活での文章力向上につながる
- ビジネス文書で役立つ
といったメリットがあります。
特に、専門学校では“実践的な文章力”が求められる場面も多いため、日本語表現を見直すきっかけとして活用できます。
まとめ
「頭痛が痛い」のような二重表現は、日常会話では自然に使われる一方で、文章では不自然とされることがあります。
特に、レポートや就職活動では、言葉の正確さが評価につながる場面も少なくありません。
学生に指導する際は、“間違い探し”として教えるだけではなく、「伝わりやすい文章とは何か」を考える機会として活用することが大切です。
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