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TOP教育情報処理【2023年】新基本情報技術者試験(FE)受験レポート!科目B対策必須?感想まとめ

【2023年】新基本情報技術者試験(FE)受験レポート!科目B対策必須?感想まとめ

2023.04.11 (最終更新:2023.12.07) 情報処理 学科特化情報

2023年4月から実施がスタートした基本情報技術者試験の新試験制度(IPAシラバスVer8.0)
大幅な試験制度の変更により、試験対策に悩んでいる先生も多いのではないでしょうか。

特に注目すべきは「科目B試験」だと思います。
弊社の情報処理教材制作スタッフが早速基本情報技術者試験を受験してきましたので、変更点を確認しつつ、新試験の傾向と対策についてレポートします。

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どう変わった?基本情報技術者試験の変更点

まずは2023年3月以前と4月以降の試験の変更点をおさらいしましょう。いくつか抜粋して記載します。

通年受験できる

これまでは年2回(上期・下期の一定期間)の実施でしたが、受験者が都合の良い日時を選択して受験することができるようになりました。

試験名称の変更

変更前変更後
午前試験科目A試験
午後試験科目B試験

試験時間の変更

変更前変更後
科目A(午前試験)150分90分
科目B(午後試験)150分100分

問題数の変更

変更前変更後
科目A(午前試験)80問60問
科目B(午後試験)11問(5問選択)20問(全問必須)

出題言語の変更(科目B)

個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題が、擬似言語による出題に統一されました。

以上が大きな変更点となります。

より詳細を確認したい方は下記のサイトを参照してください。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について(基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験化)

それではここからが弊社スタッフによる受験レポートになります。

科目A試験を受験して感じた傾向と対策

科目A試験の傾向

科目A試験は90分で60問を解答する形へ変更されています。試験時間が短くなっていますが、時間が足りなくなることはありませんでした。

出題される内容や難易度は2022年12月にIPAより公開された基本情報技術者試験(科目A試験)サンプル問題(60問)セットとほぼ同等でした。

主観になりますが、計算問題、論理問題の割合も、これまでの午前試験と大きく変更はなかったように感じました。

科目A試験の対策

以前の午前試験と同様に、過去に出題された問題からの再出題も多く、午前試験と同様の試験対策で問題なく科目評価点をクリアできると思います。

科目B試験を受験して感じた傾向と対策

科目B試験の傾向

科目B試験は以前の午後試験に比べて大きく内容が変更されました。

擬似言語と情報セキュリティの小問題を100分で20問を解答します。

出題される内容は2022年12月にIPAより公開された基本情報技術者試験(科目B試験)サンプル問題(20問)セットと同様ですが、擬似言語の問題に関してはサンプル問題に比べると難易度が少し高かったように感じました。

私が受験した際は、プログラムの穴埋め問題に比べ、プログラムをトレースする問題の割合が多かった印象です。

科目B試験の対策

擬似言語の問題は16問出題されます。

最初の数問は比較的簡単な問題が出題されます。ケアレスミスをせずに確実に正解を導き出すことが重要です。

後半に出題される問題は難易度が上がります。特に後半の問題はプログラムを正確に読み解いてトレースができないと解答を導き出せないため、プログラムをトレースする力が重要になります。

社会人のプログラミング業務経験者であれば、画面上でのトレースは問題ないと思いますが、プログラミング経験が少ない専門学校生は、画面上でのトレースを難しいと感じる学生が多いのではないでしょうか。

今回のCBT試験でもこれまでのCBT試験と同様に白紙のA4用紙と筆記用具が配られます。このメモの使い方を習得させることが科目B試験合格への課題となりそうです。

新試験制度の結果について

科目B試験の試験終了ボタンを押下後、即時結果が出ます。

目標評価点は600点/1000点が合格ラインという旨の説明文が表示されており、科目Aと科目Bの評価点が表示されます。

科目AXXX点/1000点
科目BXXX点/1000点

新試験制度のシステムについて

昨年行われた実証試験を受験した際の画面とほぼ同様のUIでした。
1問1答のシンプルな試験画面です。

昨年度まで行われていたCBT試験の機能の一つであった「解答群を右クリックで選択肢から排除する」機能はありませんでした。また、問題文の文章の一部にマーカーを付けるハイライト機能もありませんでした。

どちらも便利な機能であったため、今後実装されることを期待します。

新試験制度を受験してみての感想

科目A試験はこれまでの午前試験対策をベースに指導をすれば問題なさそうですが、やはり科目B試験対策が試験合格のポイントとなることが予想されます。

特に実務経験の少ない学生にプログラミングをトレースする力を付けさせていくことが重要です。

2023年4月に開始されたばかりで、まだまだ情報が少ない基本情報術者試験。今後も引き続き情報を収集をして発信できればと考えています。

簡易的ではありますが以上が受験レポートとなります。

※2023.05.19追記※ 新試験制度の合格率について

2023年5月17日に「2023年4月の基本情報技術者試験」の合格発表がありました。

公開された統計情報などをもとに合格率や難易度を記事にまとめたましたので、ぜひこちらも続けてご覧ください。

▼続けて読む▼
【2023年】新試験制度の合格率発表!基本情報技術者試験(FE)の難易度や攻略法

▼新試験対応の教材はこちら▼
ウイネット情報処理系教材 新基本情報技術者試験対応ラインナップ

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全国の専門学校、大学、職業訓練校、PCスクール等教育機関向けに教材を制作・販売しています。

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