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TOP教育全般【就活用】エントリーシート・履歴書の基本的な書き方

【就活用】エントリーシート・履歴書の基本的な書き方

2025.09.08 全般 教務情報

エントリーシートや履歴書は、応募先に自分自身をアピールする最初の機会であり、採用担当者に良い印象を与えるための大切な書類です。どのように指導すれば学生が自信を持って作成できるようになるか、悩む先生も多いのではないでしょうか。

本記事ではエントリーシートや履歴書の基本的な書き方や、5つのポイントをわかりやすくまとめました。学生の就職指導にお役立てください。

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エントリーシートと履歴書に違いはあるのか?

エントリーシートと履歴書は就職活動において必須の書類ですが、両者には若干の違いがあります。エントリーシートは、一般的に応募者の人物像や志望動機、熱意を知るための選考資料として活用され、企業ごとに設問が異なるケースも多いです。学生が自身の魅力を伝える「プレゼンテーション資料」といえるでしょう。

履歴書は氏名や住所、学歴や資格といったプロフィールを中心に構成されており、採用選考だけでなく内定後の人事記録として保管されるのが一般的です。フォーマットは市販のものや学校が用意するものなどさまざまですが、特に企業から指定がなければどの形式を使っても大丈夫です。

エントリーシートの基本と書き方

エントリーシートは、就職活動において最初の関門ともいえます。学生が慌てることのないよう、早めに指導を始めましょう。

  • 入手方法と提出時期
  • 主な内容
  • 対処ポイント

それぞれ解説します。

入手方法と提出時期

エントリーシートの主な入手方法は、5パターンあります。

  1. 情報サイト経由で企業にエントリーしてダウンロードする
  2. 情報サイト経由で企業にエントリーするとメールまたは郵送で送られてくる
  3. 企業のホームページからダウンロードする
  4. 企業のホームページにあるフォームに直接入力して送信する
  5. 企業説明会(セミナー)で参加者に配布される

提出のタイミングは、企業説明会の前に設定されているケースもあれば、企業説明会後に一次選考の資料として求められることもあります。企業によって異なりますが、基本的には3月~5月頃がピークです。

最初にエントリーシートの形式を学生に見せておき、イメージさせるのもよいでしょう。一般的な形式は、以下のとおりです。

【紙またはダウンロードする形式の場合】

【Webフォームから送信する形式の場合】

なお、Webフォームで提出する場合は記録が残らないため、送信前に印刷しておくのがおすすめです。

主な内容

こちらも、企業によって内容や項目数が異なります。一般的な内容は、以下のとおりです。

  • 氏名・生年月日・住所・学校名などの基本項目
  • 自己PRやアピールポイント
  • 志望動機や入社後に挑戦したいこと
  • 学校生活に関すること(力を入れたことなど)

履歴書と同じ項目も多いですが、内容が重複していても問題ありません。

対処ポイント

面接では、より深掘りされる可能性が高いです。提出を求められる時期までに自己分析を入念に進め、一般的な項目をまとめておきましょう。

入社への熱意が試される書類のため、丁寧な作成を意識させることが大切です。先生側でも、念入りに添削しましょう。内容が企業の求める人物像と合致しているか、論理的に構成されているか、学生自身の言葉で表現されているかを重点的に確認し、適切なアドバイスをすることで学生の書類作成力アップに繋がります。

履歴書の基本と書き方

履歴書は、学生の顔ともいうべき書類です。エントリーシート同様に、丁寧な作成が求められます。ここでは、基本と書き方をまとめました。

  • 手書きで作成する際の基本
  • 記入事項のチェックポイント
  • 郵送時の注意点

それぞれ解説します。

手書きで作成する際の基本

履歴書を手書きで作成する場合は、万年筆や水性ボールペンの黒インクを使用するのが一般的です。改ざんの危険があるため、消せるボールペンは避けてください。文字は楷書体で、読みやすさを意識しましょう。枠からはみ出さないよう注意して「ふりがな」と記載されている場合はひらがな、「フリガナ」とある場合はカタカナで記入します。

原本を1枚作成し、提出用はその原本を見ながら書き写すと効率的です。日付欄を空白にした履歴書を数枚用意しておくと、急な提出依頼にも対応できます。

記入事項のチェックポイント

履歴書には、多くの記入項目があります。項目ごとに、ポイントを押さえて指導しましょう。

  1. 日付
  2. 氏名
  3. 印鑑
  4. 写真
  5. 生年月日
  6. 現住所・連絡先
  7. 学歴・職歴
  8. 免許・資格
  9. 得意な科目・分野
  10. 自覚している性格
  11. スポーツ・文化活動など
  12. 趣味・特技
  13. 志望動機

順番に解説します。

1.日付

志望先への提出日を記入します。履歴書全体で、和暦と西暦のどちらかに統一しましょう。なお、郵送する場合は投函日を記載します。

2.氏名

文字の中心を揃えて、丁寧に書きましょう。フリガナやふりがなの指定に沿って、読み方も正確に記入します。

3.印鑑

ネーム印やスタンプ印は不可です。朱肉を使用する印鑑を使いましょう。三文判でも問題ありません。傾きやかすれに注意し、枠内の中心に鮮明に押印します。

4.写真

3カ月以内に撮影した、正面向き・無帽・無地背景のものを使用します。スピード写真は不可です。清潔感のある服装・髪型で撮影しましょう。写真の裏には、氏名と学校名を記入します。履歴書の書き損じが発生する可能性もあるため、最後に貼りましょう。

5.生年月日

満年齢(現時点での年齢)で記入するのが一般的です。たとえば、2005年5月1日生まれであれば、2025年7月時点では「20歳」と記載します。誕生日を迎えていない場合は「19歳」と記載しましょう。

6.現住所・連絡先

都道府県から番地、アパート・マンションの名称、部屋番号まで正確に記入しましょう。現住所と連絡先が同じ場合、連絡先の欄には「同上」と記載します。異なる場合は、希望する住所を記載してください。電話番号は、緊急時に連絡がつきやすい番号を記載します。

7.学歴・職歴

学歴は、中学校卒業から最終学歴までを記載します。高校や大学、専門学校は入学・卒業年月を正確に記入し、学部学科名まで詳細に記述しましょう。職歴にアルバイトは含みません。最後は、右端に「以上」と記入します。空白行を作らないよう、行は詰めましょう。

8.免許・資格

正式名称で、取得した順番に記載しましょう。多くて書ききれない場合は同じ検定の上位級、または応募職種に関連のあるものを優先的に記入してください。取得予定のものには「取得見込み」と記載します。留学については、学歴に記載されない短期のものを記載しましょう。

9.得意な科目・分野

成績の良い科目のなかから、2つは記入しましょう。応募先に関連性の高い分野にすると、なお好印象です。

10.自覚している性格

自己PRの欄です。特徴や強みを簡潔に表現しましょう。裏付けとなる具体的なエピソードを添えると、説得力が増します。

11.スポーツ・文化活動など

部活動やサークル、課外活動の経験を記載しましょう。活動内容や学んだことを具体的に記述することで、リーダーシップや協調性など、企業が求める能力をアピールできます。

12.趣味・特技

趣味や特技を簡潔に記載しましょう。「読書」「スポーツ」と一言で終わらせるのではなく「読書(〇〇に関連するテーマで100冊読破した)」など、コメントをつけると具体的に伝わります。

13.志望動機

「やりたいこと」「できること」を中心に仕事への熱意や、企業への関心度を具体的に記入します。「将来性」「自由な社風」など、企業側の表現は使わないようにしましょう。企業の事業内容や理念と自身の興味関心を結びつけ、自分の言葉で伝えることが大切です。

郵送時の注意点

履歴書を郵送する場合は、折り曲げずに封入できる大きさの白い封筒を選びましょう。たとえばA4サイズの履歴書を送付する場合、角2サイズの封筒を選ぶのが一般的です。

応募書類には、以下のような添え状も同封します。

封筒の左側には、どのような書類が入っているか一目でわかるよう「履歴書在中」「応募書類在中」などと記載しましょう。切手料金が不足しないよう、重さの確認も忘れずに。心配な場合はポストに投函せず、郵便局の窓口から出すのが確実です。

【エントリーシート・履歴書共通】作成する際のポイント5つ

エントリーシートと履歴書には、共通する注意点があります。学生が自信を持って作成から提出までできるよう、以下の5つのポイントを伝えましょう。

  1. 嘘はつかない
  2. 誤字脱字に注意する
  3. 修正液・テープは使わない
  4. 内容に一貫性を持たせる
  5. 早めの提出を心がける

それぞれ解説します。

1.嘘はつかない

事実と異なる内容の記載は、避けましょう。面接時に矛盾を指摘されるリスクがあるほか、信頼を失う大きな要因になります。自分を少しでも良く見せたいと考える学生も多いですが、正直な内容で自分らしさを伝えることが大切です。

2.誤字脱字に注意する

文章の完成度が高くても、誤字脱字が多数ある書類は「注意力がない」「仕事が雑」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。提出前に見直しする習慣をつけるよう促し、先生側でも細部まで丁寧に確認しましょう。音読によるチェックも効果的です。

3.修正液・テープは使わない

修正液や修正テープの使用は厳禁です。見た目が悪くなるうえに、採用担当者に悪い印象を与える可能性があります。記入を誤った場合には、最初から書き直すのが原則です。学生には、下書き作成や内容確認の重要性を強調するとよいでしょう。

4.内容に一貫性を持たせる

内容に矛盾がないよう、自己PRや志望動機は一貫した内容でまとめてください。書類の内容がバラバラだったり、面接での発言と食い違っていたりすると、学生の人間性や思考にブレがある印象を与えかねません。

徹底した自己分析で強みや弱み、志望動機や将来の目標などを明確にし、それらが繋がるようなストーリーの構築を指導するとよいでしょう。

5.早めの提出を心がける

提出が締切ギリギリになると、ミスの見落としが起こりがちです。質の高い書類作成には、余裕を持ったスケジュール管理が欠かせません。計画的な行動の大切さを繰り返し伝え、早めに提出する習慣をつけるよう促しましょう。

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まとめ

エントリーシートや履歴書は、就職活動において学生の姿勢や適性を示す大切な書類です。形式や記載内容に違いはありますが、いずれも丁寧さと一貫性が求められます。学生には、単なる記入作業ではなく「自己表現する機会」として捉えるよう指導するとよいでしょう。先生の的確なアドバイスと添削が、学生の自信と安心感に繋がります。

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