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平成女児ブームとは?Z世代からの支持理由と当時を象徴するキャラクター・グッズ

2025.10.08 トレンド

まだインターネットがあたり前ではなかった平成初期〜中期。当時の若者たちによって作られた文化が「平成女児」と呼ばれて、再注目を浴びています。SNSでの共感や企業コラボも増えており、しばらくはブームが続きそうな予感です。

本記事では、平成女児ブームの定義や人気を集めている理由、代表的なキャラクターやグッズを紹介します。読み終わる頃には、当時を思い出して懐かしい気持ちになるかも?

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平成女児ブームとは?定義をわかりやすく解説

平成女児ブームとは、具体的に何を指すのでしょうか?定義や再注目されている背景を見ていきましょう。

平成女児の定義

「平成女児」とは、1990年代後半から2000年代前半にかけて小中学生時代を過ごした女性を指す言葉です。単なる年齢層の呼び名ではなく、当時特有の文化を総合的に表す概念として使われています。発祥はインターネット掲示板やSNSのコミュニティで、同じ思い出を共有する人たちが用いるようになったネットスラングです。

象徴的なのは、アニメのキャラクターやキラキラの文房具といったきらびやかなアイテム群。「持っているだけで自分を表現できる」と感じさせる存在でした。これらが世代を超え、令和の若者に受け継がれています。

令和に再注目されている背景

近年は、若者のあいだで懐かしさを楽しむカルチャーが盛り上がっています。その代表が「平成レトロ」です。使い捨てカメラやガラケー風のグッズ、レトロな証明写真機といった一見古めかしいアイテムが、あえて「新しい」ものとして受け入れられています。こうした流れの延長線上で、平成女児カルチャーが再び光を浴びるようになりました。

また海外から逆輸入された「Y2Kファッション」のブームも影響しています。2000年前後の派手な色づかいやポップなデザインが注目され、その流れで平成当時の文具やキャラクターもスタイルの一部として再評価されているのです。つまり単なるノスタルジーではなく、現代のトレンドと自然に結びついたことで、平成女児ブームが巻き起こったといえるでしょう。

「平成レトロ」「Y2K」に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

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盛れない使い捨てカメラや証明写真機が人気?若者の間で平成レトロが流行中
Y3Kファッションとは?特徴やY2Kとの違いを解説

平成女児がZ世代から人気を集めている3つの理由

平成女児ブームは、Z世代にとって新しい発見や魅力を感じられる存在になっています。人気を集めている主な理由は、次の3つです。

  • 懐かしいのに新鮮に感じられるから
  • SNSで共感を広げやすいから
  • 明るくポジティブな空気感に惹かれるから

それぞれ解説します。

懐かしいのに新鮮に感じられるから

平成時代に流行した文化は、当時を知らないZ世代には斬新に映るようです。現代はシンプルで洗練されたデザインが主流ですが、個性を強調できる要素としてラメやパステルカラーを多用したレトロなモチーフが再評価されています。こうしたギャップが、Z世代にとって「新しいファッション感覚」として受け止められているのです。

SNSで共感を広げやすいから

平成女児カルチャーが広がった背景には、SNSの存在が欠かせません。InstagramやTikTokでは「#平成女児」「#平成レトロ」といったタグ付きの投稿が集まり、当時をリアルに体験した世代と、新鮮さを楽しむZ世代が繋がっています。

ミレニアル世代にとっては思い出の共有、Z世代にとっては新しい発見という形で、お互いの感覚を行き来できる交流の場になっているのです。SNSがなければ、ここまでブームが広がることはなかったかもしれません。

明るくポジティブな空気感に惹かれるから

平成時代のカルチャーが持つ明るく前向きな雰囲気も、多くのZ世代を惹きつける要因といえるでしょう。ポップなデザインのキャラクターや文房具は「毎日もっとワクワクしたい」という思いを形にしたものでした。その空気感が、Z世代に新鮮な響きを与えているようです。

また社会全体が先行きの不安を抱えやすい現代において、常にポジティブな「平成ギャル」のマインドも憧れの的となっています。明るく自由な空気をまとった平成女児カルチャーは、今の世代に癒しや元気をくれる存在となっているのです。

平成ギャルに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

関連記事: 令和にギャルブームが再来!平成ギャルとの違いや憧れる理由を解説

Z世代が共感する平成女児カルチャーの特徴4つ

平成女児カルチャーは、かわいらしい世界観や友達との思い出づくりを中心に広がりました。ここでは、Z世代から特に共感を集めている4つのポイントを紹介します。

  1. カラフルでかわいらしいキャラクター
  2. キラキラしたデザイン
  3. 友達と交換や共有ができる
  4. デコレーション・カスタマイズできる

それぞれ見ていきましょう。

1.カラフルでかわいらしいキャラクター

平成女児と切っても切れない存在が、キャラクターです。サンリオをはじめ、セーラームーンやカードキャプターさくらといったアニメ作品のキャラクターたちが、若者の日常を彩っていました。

色鮮やかで愛らしいデザインは、持つだけで気分が高まる特別な存在だったのです。Z世代もキャラクターグッズを通じて自己表現する傾向が強く、復刻版やリバイバル作品に触れることで「懐かしいけれど新しい」という感覚を楽しんでいます。

2.キラキラしたデザイン

平成時代の文房具や雑貨には、ホログラムやラメを使ったデザインが多く見られました。下敷きやシール、ボールペンなど身近なアイテムがキラキラと光り、若者たちにとって「持つこと自体が楽しい」存在だったのです。

今のZ世代にとっても、鮮やかなデザインはSNS映えする要素として注目されています。シンプル志向が広がる現代だからこそ、平成女児のきらめく世界観が個性をアピールするポイントになっているのです。

3.友達と交換や共有ができる

当時は、友達同士でシェアする楽しさが根付いていました。プリントシール機で撮影した写真を友達と交換したり、キャラクターシールを配ったりする行為は、友情を深める大切な習慣だったのです。こうした文化は、SNSや推し活で日常的に共有を楽しむZ世代の感覚と重なっているといえるでしょう。

形は違っても、好きなものを分かち合うことに価値を感じる姿勢は共通しており、世代を超えた共感に繋がっているのです。

4.デコレーション・カスタマイズできる

持ち物を自分好みにアレンジするのも、平成女児カルチャーの特徴でした。たとえば手帳やアルバムをシールやカラーペンで華やかに飾ったり、キャラクターシールを重ね貼りして独自のスタイルをアピールしたりする行為は、大切な自己表現の方法だったのです。

これは現代のZ世代がスマホケースをデコレーションしたり、推しのグッズを自分仕様にアレンジしたりする感覚と重なっており、当時の文化がアップデートされて引き継がれていることがわかります。

平成女児を象徴する代表的なキャラクター・グッズ7選

ここでは、世代を象徴する代表的なアイテムを7つ挙げます。懐かしいと感じる先生も多いのではないでしょうか。

  1. ナルミヤキャラクターズ
  2. 美少女戦士セーラームーン
  3. サンリオキャラクター
  4. たまごっち
  5. スクバデコ
  6. プリクラとプリ帳
  7. キラキラ文具

それぞれ解説します。

1.ナルミヤキャラクターズ

ナルミヤ・インターナショナルが展開していた「メゾピアノ」や「ポンポネット」などのブランドは、平成女児にとって憧れの存在。フリルやリボンをあしらった洋服や雑貨は「おしゃれでかわいい女の子」を象徴するアイテムとして人気を集めていました。誕生日や特別な日のプレゼントとして手に入れる子も多く、持っているだけでステータスを感じられるブランドだったのです。

2.美少女戦士セーラームーン

1990年代を代表するアニメ「美少女戦士セーラームーン」は、女の子たちにとって夢や憧れの詰まった存在でした。当時、仲間との絆や変身シーンのキラキラした雰囲気にドキドキ感を覚えた先生も多かったのではないでしょうか。

コンパクトやステッキ型のおもちゃは大人気で、手にするだけでヒロイン気分を味わえるアイテム。現在も復刻版やコラボ商品が登場し、世代を超えて支持され続けています。

3.サンリオキャラクター

学校生活を過ごすうえで、普段持つ小物に彩りを添えてくれたのがサンリオのキャラクターたち。下敷きやノート、ポーチやお菓子など幅広くグッズ展開されており、学校生活に自然と溶け込んでいました。

マイメロディやシナモロール、ポチャッコやけろけろけろっぴなどは、今も根強い人気があります。キャラクターごとに世界観がはっきりしており、自分の好みに合わせて「推し」を見つけられるのも魅力です。

4.たまごっち

平成を語るうえで欠かせないのが、社会現象にもなった「たまごっち」です。小さな液晶画面のなかでキャラクターを育てる遊びは、それまでのおもちゃとは異なる新鮮な体験でした。当時は品切れになるほどの人気で、手に入れるのもひと苦労。お世話を怠るとキャラクターが弱ってしまうため、授業中にこっそり確認したり休み時間に友達と見せ合ったりする姿があちこちでみられました。

その後は「デジモン」などの派生シリーズも登場し、通信機能を使って友達とキャラクターを交換したりバトルさせたりできる仕組みも広がっていきます。このようなスタイルが、現代のオンラインゲームやスマホアプリ文化の土台になったといえるでしょう。

5.スクバデコ

スクールバッグを自分らしく飾りつける「スクバデコ」も、平成女児を象徴する文化の一つです。キャラクターのキーホルダーをたくさんつけたり、ポスカで落書きを加えたりすることで個性を表現していました。

また単なる装飾にとどまらず「友達との会話のきっかけ」や「好きなものを共有する手段」としての役割もあります。お気に入りのキャラクターやアイドルグッズをつけることで、同じ趣味を持つ仲間と繋がるきっかけになったのです。

6.プリクラとプリ帳

プリクラとは株式会社セガの登録商標で、正式名称は「プリント倶楽部」。一般名称は「プリントシール機」や「写真シール機」です。当時、多くの若者からはプリクラという愛称で親しまれていました。

友達と一緒にさまざまなポーズで撮影し、できたシールを切り分けて交換、さらにアルバムに貼ってコレクションする「プリ帳」は、平成女児の友情を象徴するアイテムといえるでしょう。見るたびに友達とのやり取りやその日の雰囲気を思い出すことができ、何気ない日常を記録した大切な1冊となっていました。

また集めるだけでなく、シールを重ね貼りしたりカラーペンで枠を飾ったりと、デザインに工夫を凝らす楽しさも。完成したページを友達同士で見せ合い「かわいい!」「今度は違うポーズで撮ろう」と盛り上がるのは、当時の若者にとって友情を深める大切な時間でした。

7.キラキラ文具

当時の小中学生にとって、ホログラム入りの下敷きやラメのついたペンケース、ぷくっと膨らんだシールといった「キラキラ文具」は特別な存在でした。実用的な文房具でありながら、持っているだけで気分が高まるアイテムだったのです。勉強道具としてではなく「かわいいもの」「個性をアピールするもの」として集めていた若者も多くいました。

授業中にお気に入りのペンを眺めたり、休み時間に友達とシールを交換したりする光景は、平成世代の共通体験といえるでしょう。最近は復刻デザインの文具も登場しており、Z世代にとっては新鮮に、平成世代にとっては思い出深いものとして注目を集めています。

平成女児ブームを取り入れている企業の事例3つ

平成女児カルチャーは、企業活動にも積極的に取り入れられています。ここでは主な事例を3つ見ていきましょう。

  • アパレルブランドでのリバイバル展開
  • コスメ業界とのコラボ
  • 平成女児ブームを体験できるイベントを開催

それぞれ解説します。

アパレルブランドでのリバイバル展開

アパレル業界のなかでも目立つのが、当時人気だったブランドやキャラクターを復刻する動きです。たとえば株式会社アダストリアが展開する「tiny tiny(ティニーティニー)」は、平成時代にティーンの間で絶大な人気を誇った「ANGEL BLUE(エンジェルブルー)」とコラボレーションしました。

デニムポーチやトートバッグなど、Y2Kファッションの要素を取り入れたアイテムを2025年春に発売し、当時を知らない若者にも新しいおしゃれとして受け入れられています。

コスメ業界とのコラボ

バンダイのコスメブランド「クレアボーテ」からは「たまごっち リップ&チーク」が発売され、懐かしさと実用性を兼ね備えたアイテムとして話題になりました。さらにZ世代に人気の「キャンメイク」がセーラームーンとのコラボ商品を展開するなど、当時のヒロイン像を現代のコスメに重ねる動きも広がっています。

平成女児ブームを体験できるイベントを開催

ブランドやキャラクターを集めたイベントも人気です。たとえばナルミヤ・インターナショナルは、ルミネエスト新宿で「平成女児ブランド」をテーマにした体験型イベントを開催。

メゾピアノやエンジェルブルーといった懐かしいブランドの復刻アイテムが並び、フォトスポットではSNS投稿が相次ぎました。買い物だけでなく当時の空気感を体験する場を用意したことで、幅広い世代の興味を惹くことに成功した例です。

まとめ

平成女児カルチャーは、当時を知る世代にとっては大切な思い出であり、Z世代にとっては新鮮な魅力を感じられる存在です。復刻やイベントを通じて共有される体験は、世代を超えて「かわいい」を楽しむ輪を広げています。今後も、時代に合わせてアップデートしながら引き継がれていくのではないでしょうか。

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この記事を書いた人
佐藤 なおか

佐藤 なおか

移住により新潟で活動するWebライター
趣味は飲み歩き(ビール好き)とドライブ

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