
公務員試験対策において、作文指導は多くの学校で重要視されている一方、「どのように指導すればよいのか分からない」と悩む先生も少なくありません。
作文試験では、単に文章を書けるだけではなく、
- 課題を正しく理解できているか
- 自分の考えを論理的に伝えられるか
- 公務員という仕事への理解があるか
など、さまざまな観点から評価されています。
本記事では、作文添削者の視点から「評価される作文」の特徴や、作文指導で意識したいポイントをまとめました。
各テーマの詳細記事もあわせて紹介します。
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目次
作文添削で見られるポイントとは?
作文試験では、最初から細かな表現技術や内容の良し悪しを見るわけではありません。まず確認されるのは、文章表記や構成が正しいかどうかです。文章を書く際のルールを守ることができるかどうかが、はじめのチェックポイントです。
全体としては、大きく分けて以下の4つのポイントで評価されると考えられます。
- 文章力
- 課題読解力
- 個性
- 仕事の理解度
教養試験やSPIでは測りにくい、ルールを守ることができるかどうか、課題を正しく理解できるか、自分らしさを伝えられるか、職種に対する理解があるか、などを判断するのが作文試験です。
関連記事: 作文添削で見られるポイント
「文章力」はどう評価される?
作文指導というと、「きれいな文章を書かせること」をイメージするかもしれません。しかし、実際の作文試験で重視されるのは、“伝わる文章”になっているかどうかです。
例えば、
- 一文が長すぎないか
- 主語と述語が対応しているか
- 話の順序が整理されているか
- 同じ表現を繰り返していないか
など、読みやすさや論理性が重要になります。
マス目に合った大きさで、濃い字で、できるだけ丁寧に、トメ・ハネを意識して書く、という基本的なことも、必ず繰り返し伝えましょう。文字の丁寧さは、作文の第一印象を左右します。
小さく薄い文字や崩し文字では、合格したいという気持ちを伝えることができません。採点者・添削者は何枚もの作文を読み比べます。その中で、丁寧に書かれた文字は、高評価につながるはずです。
難しい表現を教えることよりも、「相手に伝わる文章を書く力」を育てることが、作文指導では大切です。
関連記事: 作文で差がつく「文章力」
「課題理解・個性・仕事理解」は重要な評価ポイント
作文試験では、文章のうまさだけでなく、
- 課題理解:課題を正しく読み取れているか
- 個性:自分の考えや経験が書けているか
- 仕事理解:公務員という仕事への理解があるか
も重要視されています。
例えば、「あなたの考える地域貢献」について問われているにもかかわらず、自分の体験談だけを書いてしまうと、課題に対する理解力が不十分と判断される場合があります。
自身の考える公務員としての地域貢献とはどのようなものかを、そう考えるに至った体験と紐づけてまとめることができると個性のある文章になるでしょう。
どこかで見たような一般論だけではなく、自分なりの視点や経験が入っている文章は採点者の印象に残りやすくなります。
関連記事: 作文で評価される「課題理解・個性・仕事理解」
作文指導で先生が意識したいこと
学生の作文力を伸ばすためには、「正解を書かせる」よりも、「考えを整理して言葉にする力」を育てることが重要です。
特に近年は、
- 書く経験そのものが少ない
- 自分の考えを言語化するのが苦手
- 長文を書くことに慣れていない
という学生も増えています。
学生が書いた作文には赤ペンで添削し、なぜその内容を書いたのか、話の展開は適切か、読み手にどう伝わるかを対話しながら整理し、同じ課題で書き直しをさせましょう。
弱点を改善しながら質の高い作文を完成させることで、その課題に対する自信をもたせつつ、考えを整理する力も身についていくでしょう。
関連記事: 添削者が先生に伝えたい指導ポイント
作文指導は「考える力」を育てる支援でもある
作文試験対策は、単なる受験指導ではありません。
学生が、自分の考えを整理して相手に伝えたり、社会や仕事について考える機会にもつながっています。
だからこそ、作文指導では「書き方」だけではなく、学生自身の考えや経験を引き出していくような関わり方も大切になります。
作文試験は面接試験と同じく、人となりを受験先に伝え、「一緒に働きたい」と思ってもらう役割も担っています。文字や選んだ言葉、そして内容から、学生の魅力を充分に伝えられるよう、作文力を上げていきましょう。
ぜひ各記事も参考にしながら、日々の作文指導に役立ててみてください。
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