思わず入学したくなる!印象に残るオープンキャンパス演出術5選

オープンキャンパスは高校生にとって、学校の雰囲気や自分に合っているかを知る貴重な機会です。だからこそ学校側には、伝えるための工夫が求められます。多くの高校生から選んでもらうためには、単に学校の特徴を説明するだけでは足りないかもしれません。
そこで本記事では、高校生がオープンキャンパスでチェックしている4つのポイントや、印象に残る演出アイデアを5つ紹介します。オープンキャンパス企画時の参考にしてください。
目次
高校生がオープンキャンパスでチェックしている4つのポイント

進路選択に悩む高校生にとって、オープンキャンパスは大きな判断材料です。ここでは、多くの高校生がチェックしている4つのポイントを解説します。
- 学校の雰囲気
- 先生と学生の距離感
- 授業の内容が自分に合っているか
- 卒業後のキャリアがイメージできるか
順番に見ていきましょう。
1.学校の雰囲気
第一印象を左右するのは、校内の空気感です。たとえば「施設が明るくて清潔」「在校生が楽しそう」と感じれば、自然と通いたい気持ちや興味が湧きやすくなるでしょう。一方で暗い印象や活気のなさを感じれば、志望度が下がることも少なくありません。雰囲気づくりは、学校全体の印象を左右する重要な要素です。
2.先生と学生の距離感
先生との距離感も、多くの高校生が知りたいと考えている要素です。質問しやすい雰囲気があるか、気軽に相談できる関係性が築けているかなどは、勉強を進めていくうえで大切なポイント。
オープンキャンパスは、模擬授業や個別相談会などを通して教員の個性や指導スタイルに触れられる機会です。先生と学生が楽しそうに話している姿を見ることができれば「ここなら安心して学べそう」という印象を抱いてもらいやすいでしょう。
3.授業の内容が自分に合っているか
高校生は、自分が学びたい分野や将来の目標に合った授業が受けられるかを重視しています。しかし、カリキュラムを説明するだけでは充分とはいえません。授業内容への理解を促すためにも、グループワークや実習など、体験型の模擬授業を導入するのがおすすめです。
「自分でもついていけそう」「もっと知識を深めたい」と肌で感じてもらえれば、入学したいという気持ちを刺激できるでしょう。
4.卒業後のキャリアがイメージできるか
卒業後のキャリアパスを具体的にイメージできるかどうかは、志望校選びにおいて大切な要素です。資格取得率や就職実績といった数値も大事ですが「ここで学べば、自分の夢を実現できる」と感じられるような工夫も考えてみましょう。
具体的には卒業後のキャリアビジョンや、どのようなサポート体制があるのかを紹介するのが効果的です。実際に活躍している卒業生のインタビュー映像なども交えると、より説得力が増します。
オープンキャンパスの演出を考える前に準備しておきたい3つのこと

どんなに魅力的な演出も、方向性がズレていると効果は半減します。まずは基本を押さえ、軸のブレない企画をつくることが大切です。
- 高校生が求めていることを把握する
- 自校の強みを明確にする
- 必ずアピールしたいポイントを決める
それぞれ解説します。
高校生が求めていることを把握する
高校生が何を求めているのかを知るためには、徹底的なリサーチが欠かせません。SNSや過去のオープンキャンパスで集計したアンケートなどを活用し、重視するポイント、不安に感じていること、期待していることなどを把握しましょう。疑問を解消できるような情報提供や体験を盛り込むことで、満足度のアップに繋がります。
自校の強みを明確にする
数ある学校のなかから選んでもらうためには「他校にはない魅力」を明確に伝えなければいけません。特定の分野における資格の合格実績や独自の教育プログラム、充実した施設やサポートなど強みを徹底的に洗い出してみましょう。強みが明確になれば、それらを最大限に活かしたオープンキャンパスの企画立案が可能になります。
必ずアピールしたいポイントを決める
アピールしたい点は多いかもしれませんが、すべてを伝えようとすると逆に印象が薄れてしまうため、伝えたいメッセージを絞り込むことがポイントです。「少人数制の手厚い指導」や「充実したキャリアサポート」など、伝えたい点を3つ程度に絞り込むのがおすすめ。メインでアピールするポイントが明確であれば、高校生も学校の最も魅力的な部分を理解しやすくなります。演出を考える際も、ブレが生じにくいでしょう。
高校生の印象に残る!オープンキャンパス演出術5選
高校生に「入学したい!」と強く感じてもらうためには、記憶に残る魅力的な演出が欠かせません。ここでは、5つの演出アイデアを紹介します。
- 来場者が参加できるミニコンテストを開催する
- オープニングムービーを上映する
- SNS映えのスポットを用意する
- 在校生と交流できる場をつくる
- 学校名の入ったノベルティグッズを渡す
企画を考える際の参考にしてください。
1.来場者が参加できるミニコンテストを開催する
体験型のイベントは記憶に残りやすく、話題性もあります。そこで短時間でつくった作品を競う、ミニコンテストの開催がおすすめ。たとえばデザイン系の分野であれば、以下はいかがでしょうか。
- テーマ(例:未来のカフェ、学校の新キャラクター)を提示する
- 制作時間内(5~10分程度)に、アイデアをスケッチブックやタブレットに描いてもらう
- 完成した作品のコンセプトを簡単に説明してもらう
このような体験型であれば、その場で「ひらめき」を形にする楽しさや、デザインのプロセスを味わえます。先生や在校生が審査員になり、簡単な講評をするのもよいでしょう。
2.オープニングムービーを上映する
映像は、感情に訴えかける力があります。そこでおすすめなのが、オープニングムービーの上映です。在校生が楽しそうに授業を受けている姿や先生からのメッセージ、キャンパス内の風景など、学校の魅力が詰まった短い動画を入口付近で流せば、来場者の期待感やワクワク感を高められます。
7月に開催された夏のオープンキャンパスのダイジェストムービーを公開しました✨
— 多摩美術大学【7/19(土)20(日)夏のオープンキャンパス 予約受付中!】 (@tamabi_kikaku) September 6, 2024
たくさんの方にご来場いただき、非常に盛り上がった2日間でした!ぜひその様子をご覧ください🥰
本編は大学HPからもご覧いただけます。秋の進学相談会も受付中です!https://t.co/tzlTy7MjUy#tamabi#tamabioc2024 pic.twitter.com/MsMoWg5z7t
3.SNS映えのスポットを用意する
近年は、SNSの影響力が大きい時代です。たとえばSNS映えするフォトスポットを校内に設置することで、来場者が写真を撮ってSNSに投稿したくなる仕掛けを作れます。学校のロゴが入ったおしゃれな壁面や、ユニークなオブジェなど、思わず写真を撮りたくなるアイデアを取り入れてみましょう。「友達にも教えたい!」という気持ちを引き出せれば、学校の認知度アップにも繋がります。
\7/6オープンキャンパス開催中/
— 【公式】東京女子大学|Tokyo Woman’s Christian University (@twcuPR) July 6, 2025
本日、東京女子大学ではオープンキャンパスを実施しています!
8月もオープンキャンパス開催予定ですので、ぜひご参加ください! pic.twitter.com/SBzoeDG1ze
4.在校生と交流できる場をつくる
同年代のリアルな声には、説得力があります。そこで在校生とトークできるフリースペースをつくるなど、交流の機会を設けるのがおすすめです。実際の学校生活や授業の様子、良い点や大変な点など、パンフレットや先生の説明だけでは得られない「生の声」が聞ける場をつくることで、リアルな学校生活をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
気軽に質問できる雰囲気づくりを心がけることで「先輩が親切で安心した」「自分も先輩みたいになりたい」という思いを引き出せます。
5.学校名の入ったノベルティグッズを渡す
特別感を出したいなら、学校名の入ったノベルティグッズをプレゼントするのもよいでしょう。クリアファイルやボールペン、エコバッグなど、日常で使えるアイテムがおすすめです。持ち帰ったグッズを見るたびに学校を思い出してもらえるため、入学意欲の向上に繋がります。
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まとめ
オープンキャンパスは、高校生の志望度を左右する重要なイベントです。単に情報を伝えるだけでなく、心に残る体験を提供することで他校との差別化を図れます。自校らしさを活かし、来場者にとって特別な1日となるような演出アイデアを考えてみましょう。
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佐藤 なおか
移住により新潟で活動するWebライター
趣味は飲み歩き(ビール好き)とドライブ









