
SNSやチャットツールなど、日常のコミュニケーションの多くがテキストで行われる今、言葉を正しく使えているかどうかで相手に与える印象は大きく変わります。そんな中、本来の意味とは異なるニュアンスでの使用が目立つ言葉も少なくありません。
本記事では、間違いやすい日本語10選のほか、よくある誤用と正しい使い方をまとめました。自分の文章が「正しく伝わる日本語」になっているか、ぜひチェックしてみてください。
目次
なぜ間違いやすい日本語に注意が必要?

日本語は表現の幅が広く、細かなニュアンスを伝えられる便利な言語です。一方で、本来の意味とは異なる使い方が定着していたり、慣用的な表現や略式表現、誤用が混在しやすいという側面もあります。意味のズレに気づかないまま言葉を使ってしまうと、相手に誤解を与えたり、意図しない印象を持たれたりするでしょう。
特にビジネスシーンでは、メールや資料、プレゼンテーション、SNSでの発信など、言葉がそのまま評価や信頼に繋がる場面も多くあります。間違った使い方をしてしまうと、内容以前に、「言葉の使い方が雑」「社会人としての基礎ができていない」とマイナスな印象を与えかねません。
正しい意味を理解した上で言葉を使うことは、恥をかかないためだけでなく、文章の説得力や信頼感を高めます。日常的に使う日本語だからこそ、改めて意味を確認する姿勢が大切です。
【クイズ形式】間違いやすい日本語10選!正しい意味と誤用
日本語には、間違いやすい熟語や慣用句がたくさんあります。なかでも、意味を間違いやすい日本語10選を見ていきましょう。
- 役不足
- にやける
- 潮時
- 敷居が高い
- 煮詰まる
- 気の置けない
- つかぬこと
- さわり
- 破天荒
- 情けは人のためならず
それぞれクイズ形式にしているので、挑戦しながら正しい意味を確認してみてください。
1.役不足
例:彼には役不足の仕事だ
(1)本人の力量に対して役目が重すぎること
(2)本人の力量に対して役目が軽すぎること
正解:(2)
「役不足」はしばしば力不足の意味で使われがちですが、本来は「本人の力量に対して役目が軽すぎること」を指します。「もっと大きな仕事を任せてもよい」というポジティブなニュアンスを含む言葉です。
2.にやける
例:彼はいつもにやけている
(1)なよなよとしている
(2)薄笑いを浮かべている
正解:(1)
「にやける」は、男性が女性らしい仕草をすることを指します。そのため、薄笑いを浮かべるという意味で使用したり、女性に対して使ったりするのは誤用です。
3.潮時
例:そろそろ潮時だ
(1)ちょうどいい時期
(2)ものごとの終わり
正解:(1)
「もう潮時だ」と、物事が終わる際にマイナスの意味で使われがちな「潮時」ですが、本来は「一番いいタイミング」を指す言葉。「物事を行うのに最もいいとき」として用います。
4.敷居が高い
例:あの会社に営業に行くのは、私には敷居が高い
(1)自分とは格が違う気がして、入りにくい
(2)不義理をしてしまい、行きにくい
正解:(2)
「あのお店、敷居が高くて…」というように、「敷居=高級、上品」といった意味合いで使っている人がたくさんいますが、本来は「相手に不義理や面目ないことがあり、気軽には行きにくい」という意味になります。
5.煮詰まる
例:会議中に話が煮詰まる
(1)話がまとまって結論に近づく
(2)全然アイデアが出ていない
正解:(1)
「煮詰まる」は、「話がまとまって結論に近づく」という意味になります。全然アイデアが出てこない状況は、「煮詰まる」ではなく「行き詰まる」が正解です。
6.気の置けない
例:あの人は気の置けない人だ
(1)気兼ねする、気が張る
(2)遠慮する必要がない、気を遣わない
正解:(2)
「気の置けない」は、「遠慮がいらない」「気を遣わない」という意味。親しい友人に対して使われることの多い慣用句です。
7.つかぬこと
例:つかぬことをうかがいますが
(1)些細でつまらないこと
(2)それまでの話と関係のないこと
正解:(2)
「つかぬこと」は漢字で「付かぬ事」と書きます。つまり、「前の話題に付かない=関係のないこと」という意味です。話の流れとは全く別の話題に移るときに使う、話題転換の表現となります。
8.さわり
例:話のさわりを説明します
(1)話の最初の部分のこと
(2)話の要点のこと
正解:(2)
「さわり」は、話や物語の重要なポイントや、一番の聞かせどころを表します。もともとは、語り物音楽である浄瑠璃の流派の1つ、義太夫節(ぎだゆうぶし)のなかで、ほかの流派の旋律に触れた箇所が「さわり」と呼ばれ、一番の見どころとされていました。
9.破天荒
例:破天荒な人
(1)豪快で大胆な様子
(2)誰も成し得なかったことをすること
正解:(2)
「破天荒」を豪快や型破りという意味で使うのは誤用です。本来の意味は「今まで誰も成し遂げなかったことを初めて成し遂げること」になります。
10.情けは人の為ならず
例:情けは人の為ならず、親切でいることを心がけよう
(1)人に情けをかけておくと、巡り巡って結局は自分のためになる
(2)人に情けをかけて助けてやることは、結局はその人のためにならない
正解:(1)
「情けは人の為ならず」は有名なことわざであり、親切な行いがいつかは自分に戻ってくるというポジティブな意味の言葉です。
間違いやすい日本語を正しく使うための改善習慣3選
自分の考えをうまく言葉にできなかったり会話についていけなかったりすると、もどかしさを感じててしまうもの。自信を持って話せるようになるために、日々の小さな習慣から始めてみましょう。
- 不安な単語は辞書で引く
- 間違いやすい言葉を書き溜めておく
- 第三者にチェックしてもらう
それぞれ具体的に見ていきます。
1.不安な単語は辞書で引く
分からない言葉と出合うたびに辞書を引く習慣がついていると、自然と語彙力が高まります。文章作成中に表現方法が正しいか自信がないとき、同じ言い回しが続くのを避けたいときにも辞書を引いてみてください。本だけでなく、電子辞書やアプリも有効です。
2.間違いやすい言葉を書き溜めておく
人は、「この言葉(言い回し)、どういう意味だろう?」と思っても、別の作業を始めると忘れてしまいます。そのようなときは、気になった言葉をすぐにメモして書き溜めましょう。
語彙が豊富な人は、「間違いやすい言葉を調べる」「書き溜める」を繰り返し行っています。メモはノートに書くもよし、スマホアプリにまとめるもよし。使いやすさ、管理のしやすさで選ぶと継続しやすくなります。
3.第三者にチェックしてもらう
学校や仕事で文章を書く機会が多い人は、書いたものをダブルチェックしてもらうことで表現のミスを防ぐことができます。
第三者からのフィードバックを受けることは、自分の語彙力を客観的に見る視点を養うことにも繋がります。
まとめ
間違いやすい日本語は、このほかにもたくさんあります。大人でも、日ごろ間違った言い方をしていたり、漢字を読み違えていたりすることが少なくありません。
気になった言葉を調べる、書き溜める、そして、たまにクイズをしてみるのも語彙力を高めるきっかけになります。
言葉の意味を正反対に覚えてしまっていると、相手に誤解を与えてしまう恐れもあります。これを機に、間違いやすい言葉をチェックして、正しい日本語を使えるように意識しましょう。
\ぜひ投票お願いします/
鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課









