
春は新しい生活が始まる季節。専門学校への入学をきっかけに、一人暮らしを始める学生も多いでしょう。しかし、近年は空き巣や強盗などの犯罪が増加傾向にあります。警視庁の調査によると、2021年まで侵入犯罪は減少傾向にありましたが、2023年は前年に比べて17%増加しています。特に留守にしがちな一人暮らしは狙われやすいため、日頃からの対策が必須です。
本記事では、今日からできる防犯対策を7つ紹介します。一人暮らしを始めた学生への注意喚起にお役立てください。
目次
一人暮らしをするうえで防犯対策が必要な3つの理由

一人暮らしは、犯罪のターゲットになりやすい傾向があります。主な理由は、次の3つです。
- 留守にしている時間が把握されやすい
- 防犯対策が不充分なケースが多い
- 周囲から犯行に気づかれにくい
それぞれ解説します。
留守にしている時間が把握されやすい
一人暮らしの場合、留守にしている時間が把握されやすい傾向にあります。特に毎日決まった時間に通学している場合、生活パターンを見抜かれやすいでしょう。女性の一人暮らしは、ストーカーのターゲットになるリスクも。
郵便物が溜まっている、夜に部屋の明かりがついていないなどの場合も、外部から不在だと判断されやすくなります。
防犯対策が不充分なケースが多い
学生の多くは、部屋を借りて住むケースが多いでしょう。賃貸物件の場合、防犯設備の充実度はまちまちです。オートロックや、防犯カメラが設置されていない物件も少なくありません。
しかし物件を決める際は家賃や間取り、立地が重視され、防犯面のチェックが後回しになることも多いでしょう。このような場合は自分で対策することが望ましいですが、おろそかにしてしまいがちな傾向があります。
周囲から犯行に気づかれにくい
同居人や家族がいない場合は近隣住民との関わりが希薄になりやすいため、不審な出来事が起きても周囲から気づかれないことがあります。たとえば同じアパートに住んでいる住人の顔を知らない場合、建物内で人を見かけても不審者だと見抜けないケースもあるでしょう。
室内で犯罪に巻き込まれてしまった場合、周囲に助けを求めても気づいてもらえない可能性もあります。
一人暮らしなら必須!今日からできる防犯対策7選

日々を安全に過ごすためには、防犯対策が必須です。ここでは、今日からできる7つの対策を紹介します。
- 戸締りを徹底する
- 郵便ポストはこまめにチェックする
- 洗濯物は室内に干す
- カーテンは外から見えにくいタイプを選ぶ
- 「行ってきます」「ただいま」と声に出して言う
- SNSで個人が特定できるような投稿はしない
- 近隣住民とのコミュニケーションを大切にする
それぞれ見ていきましょう。
1.戸締りを徹底する
犯罪者は、いつどこから狙っているかわかりません。たとえばアパート前のゴミ捨て場に、ゴミを捨てに行く数分が狙われるケースもあります。たとえ短時間の外出でも、必ず鍵をかけて部屋を離れるようにしましょう。
「2階だから大丈夫」と安心している人もいますが、犯罪者は窓をやぶって侵入してきます。玄関ドアだけでなく、窓の施錠も忘れないようにしましょう。
2.郵便ポストはこまめにチェックする
郵便物が溜まっていると留守にしがちだと判断され、ターゲットになる可能性が高まります。1日1回はチェックし、不要なチラシはすぐ処分しましょう。長期間不在にする場合は、一時的に郵便物を止める手続きも有効です。
最近は、配達員を通さず受け取れる宅配便の「置き配」サービスも便利ですが、置きっぱなしは留守だと伝えているようなものです。なるべく早く回収しましょう。
3.洗濯物は室内に干す
洗濯物は、どのような人が住んでいるかの判断材料になります。特に女性は空き巣だけでなく、ストーカー被害にも遭いやすいため、ベランダなど外から見える場所に干さないようにしましょう。もし外に干す場合でも、下着は避けてください。男性物の下着を一緒に干して、一人暮らしでないことをアピールするのもおすすめです。
4.カーテンは外から見えにくいタイプを選ぶ
防犯性を高めるためには、カーテン選びも大切です。薄手のカーテンだと、室内の様子が外から透けて見えることがあります。おすすめは、遮光性の高いカーテンです。レースカーテンも透けにくいタイプを選びましょう。
またカーテンのデザインも、注意したいポイントです。かわいらしい色や柄のカーテンは、女性が暮らしていると判断されやすく、ターゲットにされてしまう可能性が高まります。なるべく住人の性別が判断しにくいデザインを選びましょう。
5.「行ってきます」「ただいま」と声に出して言う
犯罪者は、不確定な要素を嫌います。たとえば女性を狙う場合、下見をするケースが多いようです。そのため、外出時に「行ってきます」、帰宅時に「ただいま」と声に出して言うようにしましょう。これにより「誰かと同居しているのかも」と思わせることができます。
また、すでに部屋の中に空き巣が侵入していた場合、鉢合わせになるリスクを避ける効果もあります。玄関先で「ただいま」と声に出して伝えることで、犯罪者に逃げる時間を与えるのです。身の安全を守るためにも、意識的に声を出しましょう。
6.SNSで個人が特定できるような投稿はしない
SNSでは、個人が特定できる情報を投稿しないようにしましょう。たとえば「友達と北海道に旅行中」のような投稿は、自宅を長期不在にしていると犯罪者に知らせているようなものです。また写真付きで「近所のカフェで一休みしています」のような投稿も、生活範囲が特定されて待ち伏せや尾行のリスクを高めます。行動範囲や生活リズムが把握されてしまうような投稿は避けましょう。
7.近隣住民とのコミュニケーションを大切にする
近隣住民とのコミュニケーションも有効です。集合住宅であれば、すれ違ったときに挨拶や声掛けするだけでも効果があります。お互いに顔を知っていれば、不審者を早期発見しやすくなりますし、トラブルが起きたときの協力関係も築きやすくなるでしょう。緊急時にも助けを求めやすくなり、安心感が高まります。
おすすめの防犯対策グッズ5選
より快適で安全な一人暮らしをするためには、防犯グッズの活用も有効です。ここでは、おすすめを5つ紹介します。
- 補助錠
- ドアスコープカバー
- サムターンカバー
- 防犯フィルム
- 窓用の防犯センサー
それぞれ見ていきましょう。
1.補助錠
一つしか錠がない場合、短時間で突破されるリスクが高まるため、補助錠を追加しましょう。「1ドア2ロック」といわれる侵入対策で、侵入までの時間を増やして犯罪を抑止する効果が期待できます。工事不要のタイプが市販されているため、取り付けも簡単です。賃貸物件は引っ越し時に原状回復が求められるため、取り外し可能なものを選ぶとよいでしょう。
侵入犯罪のうち、約半数は無締り。だから、カギをかけることが重要です🛡️
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その次に多いのがガラス破り。施錠するだけでなく、窓に防犯グッズを設置することで対策になります◎
補助錠の中には設置面にステッカーが表示されるものも!活用してみてください💪 pic.twitter.com/c6DhkzKAvu
2.ドアスコープカバー
玄関ドアについているドアスコープは、外の様子を確認する際に便利ですが、外側から室内の様子を覗き見される危険もあります。そのため、ドアスコープカバーを設置しておくとよいでしょう。内側からスライドさせて覗き穴をふさぐタイプや、マグネット式で貼り付けるタイプなどが販売されています。
また玄関ドアに郵便受けが設置されている場合、そこから室内を確認しようとする犯罪者もいるため、取り出し口をガードしておく工夫も大切です。
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3.サムターンカバー
サムターンカバーは、玄関ドアの内側にある錠を守るためのグッズです。サムターンとは、内側から錠を開け閉めするための部品で、侵入の際に無理矢理こじ開けられることも。このような不正解錠を防ぐために、サムターンカバーが役立ちます。
設置も簡単で、工具を使わずに取り付けられるタイプが多く販売されています。補助錠と同様に、物件を傷つけずに取り付けられるタイプを選びましょう。
サムターンカバーは、外から玄関のカギをあけるサムターン回しを防ぎつつ、内側からサムターンを回すことも防止できる商品。 外からあけられないのは防犯目的ですが、内側からあけられないのは「認知症で徘徊してしまう家族を守りたい」というお客様の声によってついた機能なんです💡 pic.twitter.com/94FVYaGDzm
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4.防犯フィルム
窓ガラスは、侵入経路として狙われやすい場所の一つです。防犯フィルムを窓ガラスに貼ることでガラスが割れにくくなり、侵入に時間がかかるようになります。透明なフィルムなので、景観を損なう心配もありません。
万が一、割れた場合にも破片が飛び散りにくくなるため、地震や台風などの災害対策にも役立ちます。
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5.窓用の防犯センサー
窓の開閉を検知してアラームを鳴らす装置が、窓用の防犯センサーです。近年は、工事不要で手軽に取り付けできるタイプが増えています。不審者による侵入を未然に防ぐだけでなく、周囲への注意喚起にも繋がるので、玄関や窓への設置を検討しましょう。
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まとめ
学生の一人暮らしには、防犯対策が欠かせません。留守中のリスクや一人暮らしならではの脆弱性を理解し、日頃から防犯意識を持つことが大切です。学生が安全に生活できるよう、先生側も積極的に対策を呼びかけていきましょう。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課









