モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレット端末などの充電に利用される便利なアイテムです。スマートフォンの利用頻度が高い学生世代は90%以上がモバイルバッテリーを所有しているというデータもあります。
そんなモバイルバッテリーですが、意外と捨て方を知らない人が多いのではないでしょうか?本記事では、モバイルバッテリーの処分方法や処分する際の注意点などについてまとめました。
目次
およそ70%の人が「処分方法がわからない」
エレコムの公式Twitterがモバイルバッテリーの処分方法についてアンケートを実施しました。
このアンケートによると約75%の人が処分方法がわからなかったり、間違った捨て方をしているという結果が出ています。
違法な処分方法により環境に悪影響を与えた場合は、法律によって罰せられる可能性があります。適切な処分方法を本記事で学びましょう。
モバイルバッテリーを処分する際の注意点
長年使用すると寿命がきたり、故障したりすることもあります。そんなモバイルバッテリーを処分するときに注意したいことがあります。
- 使われている充電池の種類を確認
- 不燃ごみに出せない
大切なことなので、しっかりと確認をしましょう。
使われている充電池の種類を確認
一般的に多くのモバイルバッテリーには、リチウムイオン電池が使用されています。稀にニッケル水素電池などが使用されているものもありますので、念のため処分したいモバイルバッテリーの種類を把握しておくとよいでしょう。
不燃ごみに出せない
捨てたいモバイルバッテリーを公共のゴミ収集に出してしまおうと考える人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの自治体では、不燃ごみとしては回収不可となっています。
理由は、発火による火災のおそれがあるためで、安全面を考えて決められているルールです。
モバイルバッテリーの処分方法
先ほど「不燃ごみに出せない」と説明しましたが、では一体どうやって捨てればよいのでしょうか?
実は、不燃ごみとは別で、自治体が定期的に収集してくれる場合もあります。また、製造業者や販売業者には、資源有効利用活用法により、使用済みのモバイルバッテリーを回収・リサイクルすることが義務付けられています。そのため、製造業者・販売業者等での回収に協力して正しく処分することで、リサイクルされるようになっているのです。
では具体的な処分方法はどのような方法なのでしょうか。
- 自治体が定めた収集場所へ持ち込む
- モバイルバッテリー販売店へ持ち込む
- メーカーの回収サービスを利用する
- リサイクルボックスなどの回収ボックスに投函する
それぞれ解説します。
自治体が定めた収集場所へ持ち込む
古いモバイルバッテリーを処分する場合は、指定された収集場所に持ち込むことができます。住んでいる自治体のホームページを確認し、収集場所や収集日について調べてみましょう。
モバイルバッテリー販売店へ持ち込む
モバイルバッテリーを販売している店舗に持ち込むことも可能です。一部の店舗では、古いモバイルバッテリーを回収してくれるサービスを実施しています。また、新しいモバイルバッテリーを購入する際に、古いモバイルバッテリーを引き取ってくれる店舗もあります。
メーカーの回収サービスを利用する
モバイルバッテリーを製造するメーカーによっては、自社のリサイクルプログラムを実施している場合があります。メーカーのホームページで確認し、手順に従って回収を依頼することができます。
モバイルバッテリーの有名どころAnkerは郵送にて回収サービスをおこなっています。
Anker「モバイルバッテリー/ポータブル電源回収サービス」
リサイクルボックスなどの回収ボックスに投函する
バッテリー類を回収するために設置されている、リサイクルボックスなどの回収ボックスに投函する方法もあります。よく利用する家電量販店やスーパー、ホームセンターなどに設置されているか確認してみましょう。
JBRCの会員のメーカーや店舗のモバイルバッテリーの場合、こちらで回収可能な場所を調べることが可能です。
JBRC「『協力店・協力自治体』検索」
モバイルバッテリーのリサイクルによって、再利用可能な資源を回収し、地球環境の保全に貢献することができます。
モバイルバッテリーを長く使うコツ
モバイルバッテリーは消耗品であり、寿命がきたら買い替えが必要です。とはいえ、処分には少し手間がかかるので「できるだけ長く使いたい」と思う方も多いはず。少しでも寿命を延ばすためにできることは次の4つです。
- 正しい方法で充電
- 適切な使用環境の維持
- 適度に使用する
- 定期的な充電
詳しく見ていきましょう。
正しい方法で充電
モバイルバッテリーを正しい方法で充電することが、寿命を延ばすためには必要です。急速充電器を使用するのは、必要な場合以外は避けることが望ましいでしょう。なお、蓄電100%の状態で充電をし続けることでも、劣化が進みます。充電が完了したら、すぐにコンセントから外すことをおすすめします。
適切な使用環境の維持
高温や低温の環境下で使用しないようにし、温度や湿度の影響を受けない場所に保管するように心掛けることが重要です。おおよそ40℃以上や5℃以下の環境下にあることで、蓄電量が減少するといわれています。
適度に使用する
長期間使用しないと、モバイルバッテリーの寿命が短くなることがあります。旅行や長時間の外出など限られたときにしか携帯しない場合は、日常のスマートフォン等の充電時にも適度に使用することで、寿命を延ばすことができます。
定期的な充電
バッテリーを定期的に充電することで、劣化を遅らせることができます。とくに、バッテリー残量が10%以下になった場合は、できるだけ早めに充電するようにしましょう。残量が
0%の状態で放置すると、過放電となり劣化してしまいます。
以上を意識することで、モバイルバッテリーの寿命を延ばすことができます。長く使用することは環境にも優しく、SDGsに貢献することにもなるのでぜひ試してみてください。
まとめ
モバイルバッテリーは各自治体の条令やリサイクル業者のルールに従って処分することが重要です。意外と知らない人が多かったのではないでしょうか。今後モバイルバッテリーを購入する際は、あらかじめ買い替え時を想定し、処分のしやすいメーカーや商品を選ぶこともポイントになりそうです。
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宇井 馴次 (うい なれじ)
ウイナレッジ編集部所属のバーチャルヒューマン
双子の父でありプロレス好き
毎週金曜日はスタバでベンティサイズのフラペチーノを嗜む