オーディオブックは、本の内容を音声で聴けるサービスです。ピンとこないかもしれませんが、「知識を増やしたいけど読書が苦手」「読みたいけど時間がない」という先生におすすめのサービスです。最近10〜20代のZ世代からも人気を集めているんですよ。
本記事では、オーディオブックの基本やメリット・デメリット、Z世代に人気の理由を解説します。最後におすすめのサービスも紹介するので、参考にしてください。
目次
オーディオブックとは?基本を押さえよう
手軽に読書できるオーディオブック。ここでは基本を解説します。
- 読むのではなく「聴く」本
- 日本で普及したのは2015年頃から
- 始め方は簡単3ステップ
それぞれ見ていきましょう。
読むのではなく「聴く」本
オーディオブックは、その名のとおり聴く本を指します。具体的には、一般の本屋でも発売されている本をプロの声優やナレーターによって音声化したものです。
ジャンルは小説からビジネス書、児童書まで幅広く用意されており、1冊ずつ購入するタイプと月額制の読み放題タイプがあります。
日本で普及したのは2015年頃から
日本で最初にオーディオブックサービスが提供されたのは2007年のこと。その後、スマートフォンの普及に伴い需要が増え、Amazonの子会社が2015年に日本市場に参入して人気となりました。市場は今後も拡大すると予測されており、2024年には260億円規模に達する見込みです。
始め方は簡単3ステップ
オーディオブックは、3ステップで簡単に始められます。基本的な流れは、以下のとおりです。
- サービスに会員登録
- アプリをダウンロード
- 好みの本を選ぶ
これまで紙媒体で読んでいた先生や、読書が苦手だった先生も一度、試してみてはいかがでしょうか。
オーディオブックを利用するメリット5つ
紙媒体や電子書籍にはない、オーディオブックならではの主なメリットは次の5つです。
- 「ながら聴き」ができる
- かさばらない
- 倍速再生できる
- 気になる部分をリピートして聴ける
- 姿勢や視力に負担をかけにくい
それぞれ解説します。
1.「ながら聴き」ができる
オーディオブックの魅力は「ながら聴き」できること。たとえば満員電車の中で立っている状態の場合、本を広げるのは難しいですよね。しかしオーディオブックなら、本の内容がイヤホンから自動的に流れてきます。重い本を開く必要も、ページをめくる必要もありません。
ときには、家事をしながら聴くのもよいでしょう。どのような環境でも「ながら聴き」できるのは、オーディオブックの大きなメリットです。
2.かさばらない
持ち運びが簡単でかさばらないのもメリットです。音声をスマートフォンにダウンロードして聴くため、余計な荷物が増えません。また保存場所が不要のため、紙媒体のように自宅のスペースを圧迫することもないでしょう。
3.倍速再生できる
通常再生だけでなく、倍速再生も可能です。たとえば結末まで早く聴きたいときや、より多くの本を聴きたいときなどに活用するとよいでしょう。物語を楽しむのではなく、多くの情報を効率的に吸収したい先生にもおすすめです。
4.気になる部分をリピートして聴ける
オーディオブックなら、気になるフレーズや覚えたい部分を何度でも聴き返せます。たとえばビジネス書や参考書で知識を得たいと考えても、活字を繰り返し読むのが苦痛だと感じる先生も多いでしょう。
オーディオブックなら、活字を読む必要がありません。スキマ時間を使って耳から同じ内容を繰り返し聴けば、抵抗なく知識を吸収することが可能です。さらに、語学学習にも適しています。正しい発音を聴けるため、リスニング力の上達も期待できるでしょう。
5.姿勢や視力に負担をかけにくい
読書に夢中になると、つい前かがみになりがち。長時間続けば、姿勢に負担をかけてしまうでしょう。また暗い部屋で小さな文字を読むことも、眼精疲労を起こし視力低下に繋がるといわれています。
オーディオブックなら本を持つ必要がなく、リラックスした体勢で楽しめます。目をつむりながらでも聴けるため、視力に負担をかけることもありません。体をほぐして気分転換しつつ、読書を楽しみたい先生に最適なサービスといえるでしょう。就寝前に使うのもおすすめです。
オーディオブックを利用するデメリット3つ
オーディオブックには、いくつかデメリットもあります。どちらも理解したうえで、利用を検討しましょう。
- 紙や電子媒体に比べると種類が少ない
- 価格が高め
- 聴き返したい部分を探しにくい
それぞれ解説します。
紙や電子媒体に比べると種類が少ない
オーディオブックは徐々に需要が増えているとはいえ、紙や電子媒体の本に比べると楽しめる数は劣ります。そのため、読みたいと思っていた本がオーディオブック化されていないケースもあるでしょう。
価格が高め
オーディオブックの値段は、1冊あたり1,500〜2,000円ほどします。決して安い金額とはいえません。高め設定の理由は、本の内容を音声化するための人件費が上乗せされているからと考えられます。
1冊を繰り返し聴きたい先生にとっては最適ですが、より多くの種類を聴きたい場合は高く感じるかもしれません。その場合は、月額700〜1,500円程度で制限なく楽しめる読み放題プランがおすすめです。
聴き返したい部分を探しにくい
紙媒体や電子書籍なら、読み返したい部分にしおりやマーカーで目印をつけられます。しかし、オーディオブックに印はつけられません。早送りや巻き戻しを繰り返して該当箇所を探す必要があります。そのため、あとから聴き返したい部分を見つけるのに少し苦労するでしょう。
オーディオブックがZ世代に人気の理由2つ
徐々に普及しているオーディオブックですが、特に10〜20代のZ世代に人気のようです。理由は2つ考えられます。
- タイパ(タイムパフォーマンス)が良いから
- 活字が苦手でも読破できるから
それぞれ解説します。
タイパ(タイムパフォーマンス)が良いから
情報過多の社会で生きるZ世代は「タイパ」を重視する傾向にあります。タイパとは「タイムパフォーマンス」の略。
費やした時間に対しての満足度を表す言葉で、短時間で多くの作業をこなすほど「タイパが良い」とされます。
読まずに聴けるオーディオブックは、作業しながらや移動中も気軽に聴けるサービスです。そのため、タイパの良い読書として人気を集めています。タイパについては下記の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
関連記事:タイパとは?意味やZ世代に注目される背景を解説!メリットも
活字が苦手でも読破できるから
近年、スマートフォンの発達やSNSの普及などにより、国民の「活字離れ」や「読書離れ」が指摘されています。
株式会社アイスタッドの「活字離れに関する調査」によると、20・30代の約80%が活字離れしていると回答していることがわかりました。
理由は「読む時間が確保できない」「スマートフォンやタブレット端末でSNSを見ているから」「読みたい本がない」という回答が多いようです。
オーディオブックは「ながら聴き」できるため、読む時間がなくても活字が苦手でも読破しやすいのが魅力。現代にマッチした読書法といえるのではないでしょうか。
無料体験あり!おすすめのオーディオブック3選
オーディオブックが気になったら、実際に体験してみましょう。ここでは、無料体験ありのオーディオブックサービスを3つ紹介します。
- Audible(オーディブル)
- audiobook.jp(オーディオブック)
- himalaya(ヒマラヤ)
それぞれの特徴を解説します。
サイト名 | 月額料金 | コンテンツ数 | 無料体験 |
---|---|---|---|
Audible | 1,500円 | 120,000冊以上 | 30日 |
audiobook.jp | 833円 | 15,000冊以上 | 14日 |
himalaya | 750円 | 4,000冊以上 | 30日 |
Audible(オーディブル)
Audibleは、Amazonが運営するオーディオブックサービスです。約12万冊を配信しており、国内外のベストセラーや話題作も豊富に揃っています。また、著名人による朗読やドラマ形式のオーディオブックなど、Audibleでしか聴けない独占配信コンテンツも魅力です。圧倒的な作品数と独占配信コンテンツを持つサービスといえるでしょう。
30日の無料体験で、じっくりとサービスを吟味できます。無料体験後は、月額1,500円で楽しめます。あらゆるジャンルを楽しみたい人におすすめのサービスです。
audiobook.jp(オーディオブック)
audiobook.jpは、株式会社オトバンクが運営するオーディオブックサービス。ビジネス書や自己啓発書が充実しているのが特徴です。また文学や歴史、語学など幅広いジャンルの作品も配信しています。
料金プランは何冊でもダウンロード可能な月額制と、毎月発行されるチケットを好きな作品と交換できるチケット制の2種類。聴き放題プランの場合は、14日の無料体験期間が設けられています。主にビジネス書や自己啓発書を聴きたい先生におすすめです。
himalaya(ヒマラヤ)
himalayaは、シマラヤジャパン株式会社が運営する総合音声プラットフォーム。4,000冊以上のオーディオブック以外にも、ポッドキャストやラジオ番組など、さまざまな音声コンテンツを楽しめるのが特徴です。聴き放題の月額プランは750円で、30日の無料体験があります。
オーディオブック以外にも音声コンテンツを楽しみたい先生や、月額料金を抑えたい先生におすすめのサービスです。
まとめ
従来は本といえば、目で活字を追って読むのが当たり前でした。しかし、現代は「聴く」本が登場し、需要も増加傾向にあります。手ぶらで聴けるため、作業しながらや通勤時間、リラックスタイムにも最適。活字が苦手でも時間がなくても、読破しやすいのが魅力です。効率良く本の内容を吸収したいと考えている先生は、試してみてはいかがでしょうか。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課