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TOPコラムワークタイパとは?意味やZ世代に注目される背景を解説!メリットも

タイパとは?意味やZ世代に注目される背景を解説!メリットも

2023.05.24 (最終更新:2023.12.07) ワーク コラム

「タイパ」という言葉をご存じですか?

耳にしたことがあっても、具体的な意味や使い方がわからない先生も多いかもしれません。Z世代を中心とする学生は、生活のあらゆる場面でタイパを重視する傾向があります。最近では、ビジネスシーンでも注目されるようになりました。

そこで本記事では、タイパの意味や使い方を詳しく解説します。タイパを高める方法にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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タイパの意味

タイパと聞くと「何かのパーティーの略かな?」と、思う先生もいるかもしれません。しかし、意味はまったく異なります。ここではタイパの意味を解説します。

タイムパフォーマンスの略

タイパとは「タイムパフォーマンス」を略した言葉です。かけた時間に対してどのくらい満足感を得られたのか、どのくらい価値の高い行動ができたのかを表す言葉で時間対効果とも呼ばれます。

たとえば、短い時間で満足度や高い効果が得られたと感じれば「タイパが良い」ということです。特にZ世代と呼ばれる若者を中心に注目を集め、国語辞典を手掛ける三省堂が発表した「今年の新語 2022」では大賞に選ばれました。※1

タイパの具体的な例は、本記事の後半で解説します。

※1:WORD-WISE WEB「今年の新語 2022

コスパとの違い

タイパと似ている言葉に「コスパ」があります。先生にとっては、コスパのほうが馴染みのある言葉ではないでしょうか。コスパは支払った費用に対して、どのくらい効果を得られたのかを表す言葉で、費用対効果とも呼ばれます。

たとえば、値段が1,000円するランチに対して、それ以上のボリュームや味が提供された際に「コスパが良い」と表現します。

タイパがZ世代に注目される2つの背景

なぜ若い世代を中心に、タイパが注目されるようになったのでしょうか。考えられる背景は2つあります。

  • デジタルコンテンツの普及
  • 急速なトレンドの変化

それぞれ見ていきましょう。

デジタルコンテンツの普及

一つは、デジタルコンテンツの普及が挙げられます。Z世代と呼ばれる若者は、幼い頃からパソコンやスマートフォンに触れる機会が多くありました。動画やニュースなど知りたい情報は、手元の端末で簡単に情報収集できる環境で育ったのです。

そのため「膨大な量の中から、いかに効率的に必要な情報を集めるか」を常に考え行動している傾向があります。限られた時間のなかで多くの情報を処理しつつ、有意義な時間を過ごしたい思いから、タイパという言葉が生まれたのではないでしょうか。

急速なトレンドの変化

もう一つは、急速なトレンドの変化です。InstagramやTikTokなどのSNSでは、目まぐるしくトレンドが変化しています。たとえば、話題と言われていたスイーツが数日後には見向きもされなくなり、別のスイーツに代わっていることも当たり前にあるのです。アニメや音楽も次々と新しいものが登場し、Twitterのトレンドキーワードも時間単位で変化します。

移り変わりの激しいトレンドに対応するためには、大量の情報を取り入れなければなりません。そうでなければ、友人との会話についていけないこともあるのです。このような情報過多ともいえる時代で生き抜くために、タイパが注目されるようになったといえます。

タイパを重視する学生の行動と価値観

タイパを重視する学生の行動や価値観を調査しました。具体例を4つ紹介します。

  1. 知りたい情報はSNSでリサーチ
  2. 動画は倍速で視聴
  3. ネタバレ消費を好む
  4. 複数のことを同時並行で進める

それぞれ詳しく解説します。

1.知りたい情報はSNSでリサーチ

知りたい情報があれば、まずSNSを使ってリサーチするのがZ世代です。たとえば美味しいお店を探したい場合、今までは気になるお店に直接訪問して味を確かめるのが当たり前でした。しかし、タイパを重視する学生は現地に行きません。SNSでお店の味や評判を調べるのです。

「美味しい」という投稿がたくさんあれば行きますし、逆に「イマイチだった」などの投稿があれば、わざわざ出向くことはしません。勉強も参考書を本屋に買いに行かず、YouTubeやInstagramを活用して情報を収集し、Amazonなどのネットショップで必要なものを購入する学生もいます。

2.動画は倍速で視聴

膨大な動画を効率よく観賞するために、倍速で視聴する傾向があるのも特徴です。たとえば1時間のドラマを2倍速にしたら、30分で視聴できますよね。このように、倍速なら視聴にかかる時間を短縮できます。

余った時間で別のコンテンツを楽しめますし、勉強に充てることもできるでしょう。オンラインの授業動画も、倍速で観る学生が増えているようです。

ただし、すべての動画を倍速で視聴しているわけではありません。お気に入りのコンテンツや映像を通常再生でじっくりと楽しむのは、ほかの世代と変わらないようです。

3.ネタバレ消費を好む

ネタバレ消費とは、事前に内容をリサーチした上で商品やサービスを利用することです。たとえば「映画を観る前に結末をレビューサイトで確認する」「インターネットで要約を観てから本を購入する」「誕生日プレゼントは本人に直接聞いてから購入する」などがネタバレ消費にあたります。

先生世代にとっては「事前に知ったら満足度が減るのでは?」と思うかもしれません。しかし、タイパを重視するZ世代は「内容を事前に知ることで、さらに楽しめる」「後悔しない商品選びができる」「満足度の高いプレゼントを渡せる」などの考えが強いようです。

4.複数のことを同時並行で進める

とことん無駄な時間を省きたいのが、Z世代の特徴です。そのため、複数のことを同時並行で進める学生も多くいます。

たとえば映画を視聴しながらSNSを確認する、動画を倍速で視聴しながらネットショッピングを楽しむなどです。また、テレビを2画面にして半分はゲーム、半分は動画を視聴する設定にして同時に楽しむ学生もいます。

タイパを意識するメリット3つ

かけた時間に対する効果を意識することには、多くのメリットがあります。タイパの代表的なメリットは次の3つです。

  • 時間を効率的に使える
  • 時間に余裕が生まれる
  • 価値のある情報を素早く判断できる

それぞれ解説します。

時間を効率的に使える

時間は有限です。やりたいことがある分だけ、時間が増えることはありません。こなしたいことが多くあるなら、効率的に物事を進める必要があります。タイパを意識して行動すれば、これまで以上に時間を効率的に使えるでしょう。

たとえば学生の場合、通学時に勉強アプリを使えば効率的に勉強を進められます。仕事に集中したい先生は、お掃除ロボットなどの時短家電を導入することもおすすめです。

時間に余裕が生まれる

時間を効率的に使えれば余裕が生まれ、色々なことに挑戦できるでしょう。短期間で多くを経験できれば、満足度も高くなります。プライベートが充実すれば、仕事へのモチベーションもアップして良い循環ができるのではないでしょうか。

価値のある情報をすばやく判断できる

インターネットにアクセスすると、多くの情報が飛び込んできます。その中から、自分にとって本当に価値ある情報を見極めるのは大変。一つひとつを確認していたら、時間はあっという間に過ぎてしまいます。

10分のつもりが、気づいたら1時間経過していたということもあるかもしれません。タイパ意識が高い人はかけた時間に対していかに高い効果を得るか考えて行動するため、取捨選択の意識が芽生えます。そのため、自分にとって価値ある情報を素早く見極めるスキルが身に付くでしょう。

ついダラダラと余計な時間を使って後悔を感じやすい先生は、タイパを意識してはいかがでしょうか。

タイパを意識するデメリット2つ

時間の効率化は大切ですが、意識しすぎは逆効果になりかねません。タイパを意識しすぎて生じるデメリットは次の2つです。

  • 過程を楽しめず結果重視になる
  • 時間の浪費になることも

それぞれ解説します。

過程を楽しめず結果重視になる

タイパを意識しすぎると、過程を楽しめなくなる可能性があります。結果は大切ですが、辿り着くまでの過程で学べることや発見もあります。

結果だけを見るクセがつくと、そこに至るまでの些細な変化に気づけません。過程も大切にするからこそ得られる満足度や達成感もあります。美味しいお店探しでも、現地に出向くまでのワクワク感が新たな発見に繋がることもあるでしょう。

また「多くの映画を倍速で観たけれど、何も印象に残らず感動も得られなかった」となれば、タイパの意味がありません。本当に自分が興味あること、本当にやりたいことは、時間をかけて取り組むことが有意義な時間を過ごすポイントです。

時間の浪費になることも

「話題についていきたいから」「流行に遅れたくないから」などの理由で、映画を倍速で視聴したり、本の要約サイトを閲覧したりする先生や学生もいます。しかし、自分にとって必要でなければ、そもそも行動自体が意味を持たない可能性も。

興味のない映画を無理に鑑賞しても「時間を無駄にした」と後悔するだけです。タイパを意識する際は、自分視点で情報を取捨選択しましょう。

タイパを高める3つの方法

タイパを意識することは生産性の向上に繋がるため、仕事にもメリットがあるといえるでしょう。ここではタイパを高める方法を3つ解説します。

  • 優先順位を決める
  • 翌日のTo Doリストを作成する
  • 完璧を求めすぎない

今日からできることばかりなので、ぜひ実践してみてください。

優先順位を決める

業務は大きく3つの優先度に分けられます。

  • 必ずやらなければならない
  • したほうが良い
  • しなくても問題ない

それぞれの業務が混在しているため、やるべきことを後回しにしてほかの業務に取り組んでいた経験を持つ先生もいるのではないでしょうか。それではタイパを高められません。

業務を洗い出したら、まずは優先順位をつけましょう。優先度を把握して取り組めば、最小限の時間で満足できる成果を出しやすくなります。

翌日のTo Doリストを作成する

朝、出勤後に「今日は何をしなければならないんだっけ?」と考え込む先生もいるでしょう。1日にすると数分程度かもしれませんが、毎日続けば1か月で大幅な時間ロスになります。

余計な時間を減らすためにも1日の最後には、翌日やるべきことを洗い出しておきましょう。さらに優先順位もつけておけば、スムーズに業務を開始できます。

完璧を求めすぎない

完璧を求めすぎないことも大切です。業務に丁寧に取り組む姿勢は大切ですが、中にはスピードを優先するケースもあります。

たとえば、学生が理解しやすい資料を作るのが目的にもかかわらず、おしゃれなデザインを作るために時間をかけすぎていませんか?

細かいことにこだわり過ぎた結果、余計な時間がかかるようではタイパを高められません。求められていることを正確に把握し、短時間で遂行できるように意識することが大切です。

まとめ

タイパの意味やメリット・デメリット、タイパを高める方法を解説しました。費やした時間でどのくらいの満足度を得られるか表現したのがタイパです。幼い頃から情報が膨大で、移り変わりの激しい環境で育ったZ世代が重視する傾向にありますが、ビジネスシーンにおいても役立ちます。

タイパを意識すれば、短時間で今まで以上の成果を出せるでしょう。本記事で紹介したタイパの高め方を、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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この記事を書いた人
鶴巻 健太

鶴巻 健太

新潟在住のメディアディレクター
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課

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