撮影した写真を修正・補正・加工・合成できるアプリは、Z世代にとって欠かせないツール。色や明るさの調整、フィルターの適用などで自由にカスタマイズできるのが魅力ですが、最近流行しているのが「PS2フィルター」です。
本記事では、PS2フィルターの特徴や実際に楽しめるアプリを紹介します。知っていると学生から一目置かれるかも?
目次
PS2フィルターとは?基本を解説
20 years ago today PlayStation 2 launched in North America. Favorite PS2 game? pic.twitter.com/v35xsbN5n0
— Sony (@Sony) October 26, 2020
InstagramやTikTokを見ていると「どうやって作成したんだろう?」と思う画像を見かけることがありませんか。もしかしたら、それはPS2フィルターによるものかもしれません。ここでは基本を解説します。
- ゲーム画面のように加工するフィルター
- 正式なサービス名ではない
- 2024年3月下旬頃から流行
- 流行している背景
それぞれ見ていきましょう。
1.ゲーム画面のように加工するフィルター
PS2フィルターとは、AI技術によって写真を家庭用ゲーム機「PlayStation 2(PS2)」のゲーム画像のような質感に加工できるものです。
限られたポリゴン(多角形)数と色味に変換されるのが特徴で、現代的な写真がまるでPS2時代のゲーム画面から切り取ってきたような、独特の雰囲気に仕上がります。
2.正式なサービス名ではない
PS2フィルターという名前は、PlayStation 2または昔のテレビゲーム風に加工するフィルターの総称で、正式なサービス名ではありません。そのため、アプリによってフィルターの効果や名称はさまざまです。
3.2024年3月下旬頃から流行
PS2フィルターは、海外のSNSユーザーによって2024年の3月下旬頃から投稿されはじめ、日本でも徐々に広まっています。シュールな仕上がりや現代にはないレトロな雰囲気を出せることから、Z世代を中心に人気を集めているようです。
4.流行している背景
なぜ加工技術が発達しているにもかかわらず、あえて低画質な加工が流行しているのでしょうか。おそらく平成レトロの流行が影響していると考えられます。平成レトロとは、1989年から2019年に流行した文化やモノ、コトに再注目した風潮。たとえば派手なギャルファッションやインスタントカメラなどは、平成レトロの代表格です。
PlayStation 2は2000年に発売され、大人から子供まで幅広く支持を得たゲーム機でした。そのため、平成のトレンドに興味を持つZ世代の関心を惹いたのではないかと推測されます。
平成レトロについては、以下の記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
関連記事:盛れない使い捨てカメラや証明写真機が人気?若者の間で平成レトロが流行中
人気アプリ「Remini」でPS2フィルターを使ってみよう
PS2フィルターを楽しめるアプリはいくつかありますが、今回は「Remini」を使った加工方法を解説します。
アプリをダウンロード
以下からスマートフォンにダウンロードします。
起動すると有料会員の案内が表示されますが、左上の「×(ばつ)」をタップして消せば無料のままでも使えます。ただし、1日5回の制限付きなので注意しましょう。
加工したい写真を選択
ダウンロードが完了したら、アプリを開きます。画面下部にある「AIフィルター」というメニューをタップすると写真フォルダが開くので、加工したい写真を選択しましょう。
今回は、こちらの写真を加工します。
好みのフィルターをタップして楽しむ
写真がアプリ上にアップロードされると、さまざまなフィルターを選択できるようになります。Reminiでは「Game」「Game 2」「Game 3」「Game 4」と題された4種類のフィルターが「PS2フィルター」と呼ばれ利用されているようです。
今回は「Game」のフィルターを使用しました。仕上がりがこちらです。
昔のテレビゲームのような風合いに加工されました。PlayStation 2を楽しんでいた先生は、懐かしく感じるでしょう。ときには想定外の仕上がりになることもあり、思わずシェアしたくなるかも。
「Remini」以外にも!PS2フィルターを楽しめるアプリ3選
レトロなテレビゲーム風の加工を楽しめるアプリは、ほかにもあります。ここでは3種類ピックアップし、特徴を解説します。
- YouCam AI Pro
- AI Mirror
- Meitu
それぞれ見ていきましょう。
YouCam AI Pro
テキストや画像から、AI生成画像を作成できるのが「YouCam AI Pro」です。スマホに入っている写真を好みのスタイルに変化させることはもちろん、希望の特徴をテキスト入力するだけでアニメ画像も生成できてしまいます。
PS2フィルターの加工を楽しみたい場合は、希望の写真を選択してテキスト欄に「PlayStation 2風の画質に加工して」と入力してみましょう。次に、生成をタップすれば写真が加工されます。
AI Mirror
かわいいイラストに変換してくれると話題なのが「AI Mirror」です。自分の顔を人気アニメのキャラ風に加工できたり、リアルなアバターを作ったりすることも簡単。数百のフィルターが内蔵されており、いろいろ試してみたくなるでしょう。「PS2 GAME」というフィルターを選択すれば、レトロゲームの風合いを楽しめます。
Meitu
「Meitu」でもPS2フィルターを楽しめます。希望の写真をアップロードしたあと、メニューを開き「AI加工」をタップしましょう。次に「PS2」を選択すると加工されます。ほかにもレトロな少女漫画風やピクセルゲーム風など、平成レトロに注目しているZ世代にはたまらないフィルターが多数。コラージュや動画編集も可能です。
まとめ
ナチュラルに盛れる加工やフィルターが多く登場しているなか、あえて低画質で懐かしさを感じる加工が注目されている今日この頃。技術が発達したからこそ消えてしまったレトロな風合いは、多くのZ世代の心を掴んでいるようです。ときには、学生と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課