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TOPコラムトレンド盛れない使い捨てカメラや証明写真機が人気?若者の間で平成レトロが流行中

盛れない使い捨てカメラや証明写真機が人気?若者の間で平成レトロが流行中

2024.01.10 トレンド コラム

少し前までは、加工技術が進化したカメラアプリやカラフルなスイーツなど「盛れる」「映える」アイテムが人気を集めていました。しかし最近は、平成レトロが流行しているのをご存じですか?

あえて盛れない写真を撮影したり、アナログ感のあるアイテムで楽しんだりする若者が増えているようです。

本記事では平成レトロの例や、若者に人気の理由を徹底リサーチしました。読むと懐かしく感じる先生もいるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

平成レトロとは?

「え、平成ってもうレトロなの?」と疑ってしまいますが、ここでは平成レトロの特徴や、昭和レトロとの違いを解説します。

  • 平成レトロの特徴
  • ネーミングに違和感を覚える人も
  • 昭和レトロとの違い

それぞれ見ていきましょう。

平成レトロの特徴

30代以降の先生にとって、平成は最近のイメージのように感じるかもしれません。平成レトロは、昭和後期から平成初期((1980年代後半〜90年代)を中心に流行した風潮を取り入れることです。

Z世代を育てた親世代の青春時代、ちょうどアナログからデジタルに移行する時期に流行したテイストやアイテムが主軸となっています。平成レトロの具体例は次章で詳しく解説します。

ネーミングに違和感を覚える人も

平成レトロが広まる一方で、「平成がレトロはおかしい」「もっと違う言い方あるやろ」など、X(Twitter)では辛辣な声も上がっています。確かに5年ほど前までは平成だったので、ネーミングに違和感を覚えるのも無理はありません。

一方で、平成レトロを指す時期はZ世代が物心つく前なので、今の20代前半の若者が「レトロ」と表現しても違和感はないように思えます。

「平成ポップ」「平成トレンディ」など、平成レトロに変わるネーミングを考える人もいるようです。

平成レトロというネーミングに対してどのように感じるかは、生まれた年代が大きく左右しているかもしれませんね。

昭和レトロとの違い

平成レトロの前にブームだった「昭和レトロ」は、昭和時代(1926年〜1989年)のノスタルジックな雰囲気や憧れを指す言葉です。昭和を懐かしむ思い、もしくは昭和時代への憧れから作られた、当時の雰囲気を感じさせるものを指します。

昔ながらの東京下町のような雰囲気や、レトロな食器ブランド「アデリアレトロ」の花柄グラスや駄菓子、「フエキのでんぷんのり」をはじめとしたキャラクターなどが若者からの人気を集めました。

平成レトロの代表例7選

今の若者が注目する平成レトロの代表例は、以下の7つです。

  1. 写ルンです
  2. 証明写真機
  3. たまごっち
  4. ギャルファッション
  5. 平成レトロ音楽
  6. プロフィール帳
  7. ガラケー

それぞれの特徴を解説します。

1.写ルンです

平成初期に大ヒットしたのが、使い捨てのフィルムカメラ「写ルンです」。旅行に欠かさず持って行った先生も多かったのではないでしょうか。売上のピークは1990年代半ばで、以降はカメラ付き携帯電話の登場により徐々に生産が縮小されていきました。

しかし近年、高機能カメラにはない画質の粗さや味のある写りで再びブームを巻き起こしています。取り直しのできないアナログ感に魅せられる若者も多いようです。

2.証明写真機

履歴書やパスポートなど、公的書類に必要な写真を手軽に撮影できるのが証明写真機です。しかし、若者の間では「盛れないプリクラ」として流行しています。これまでは、いかにかわいく加工するかが大切でしたが、今はありのままの自分を見てほしいと感じている若者が増えているようです。

「盛らない」ブームの火付け役ともなったSNSが「BeReal」。2020年にフランスでリリースされたSNSアプリです。不規則なタイミングで通知が届き、2分以内に「今何しているか」を撮影して、友人と共有します。

詳しい内容は、以下の記事で解説しているので併せてご覧ください。

関連記事:【逆インスタ】新感覚SNS「BeReal」とは?学生に人気の理由や危険性を解説

3.たまごっち

たまごっちは、手のひらサイズのコンパクトなキャラクター育成ゲーム機です。1996年に発売され、売り切れが続出するほど人気になりました。翌年の1997年には「新語・流行語大賞」トップテン入り。累計販売数は4,000万個を超え、大人から子どもまで夢中になって遊びました。

朝早い時間帯から、お店に並んで手に入れた先生も多いのではないでしょうか。2年後の1998年にはブームが去り、一度は生産を終了しました。しかし、2004年にはターゲットを女子小学生に変更することで再ブームに。新たなモデルやグッズも増え、最初の発売から15年以上経過した今でも若者から人気を集めています。

4.ギャルファッション

比較的控えめな令和ギャルのファッションに比べると、カラフルでポップなファッションが当たり前だった平成のギャル。厚底やルーズソックス、派手なメイクは徐々に下火となりましたが、今では当時のファッションをマネして楽しむZ世代が増えています。

令和ギャルとの具体的な違いや憧れる理由は、以下の記事で紹介しているので併せてご覧ください。

関連記事:令和にギャルブームが再来!平成ギャルとの違いや憧れる理由を解説

5.平成レトロ音楽

1990年代は、J-POP全盛期と呼ばれていました。前半は「華原朋美」や「安室奈美恵」「globe」「篠原涼子」など、小室ファミリーが大流行した時代です。後半も「モーニング娘。」や「宇多田ヒカル」など、大物グループやアーティストが続々とデビューしました。CDを集めていた先生も多かったのではないでしょうか。

最近では当時の音楽テイストを取り入れた、いわゆるY2Kソング※1に魅了される若者が増えています。

※1:Y2Kとは
2000年を表す略語。「Y」はYear、「2K」は2000を千の単位であるKを用いて示したもの

6.プロフィール帳

プロフィール帳は、友人に名前や好きな食べ物など自己紹介を書いてもらった紙を集めて楽しむバインダー式の手帳です。当時は携帯電話もなかったため、コミュニケーション手段の一つとして流行していました。卒業式に友人同士で交換した先生もいるかもしれません。

コミュニケーションが希薄になりつつある現代では、このプロフィール帳が再注目されています。「SNSのID」や「好きな動画」「推し」など、現代らしい項目を取り入れつつ、昔ながらのアナログ感を楽しむのが令和流のようです。

7.ガラケー

連絡手段のほか、情報を瞬時にリサーチできるスマートフォンが当たり前となった現代。あえてガラケーに注目する若者も増えているようです。その背景には、SNSの使いすぎによる疲れが影響していると考えられています。

スマートフォンに比べてSNSの閲覧がしにくいガラケーを使うことで、デジタルデトックス※2したいと考えているのかもしれません。

またガラケー本体の画像を探し、画面部分に自分たちの写真をはめ込んだり、撮影した写真にあえてノスタルジックな加工を施したりする「ガラケー風加工」で楽しむ若者もいます。

※2:デジタルデトックスとは
スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器の使用を自発的に控えてストレス軽減を図ること

平成レトロが若者に支持される3つの理由

平成を生きていないZ世代の間で、なぜ当時のアイテムや風潮が支持されているのでしょうか。考えられる理由は、次の3つです。

  • 今の時代にはないノスタルジーを感じるから
  • 「アナログ」や「非効率」といった価値観に共感しているから
  • 前向きなイメージがあるから

それぞれ解説します。

今の時代にはないノスタルジーを感じるから

Z世代は、1980年代後半から2000年代前半をリアルタイムで体験していない世代です。しかし、小さい頃から親から話を聞いたり、YouTube・SNSなどのメディアから情報を得たりすることはあったでしょう。

そのため「知らないのになぜか懐かしい」と感じていることが影響していると考えられます。また今のように情報量が多くなく、シンプルで生きやすかっただろう時代への憧れもあるかもしれません。

「アナログ」や「非効率」といった価値観に共感しているから

現代はインターネットやスマートフォンが普及し、便利で効率的に物事を進められる環境となりました。しかし機械的な部分が増えたことから、どこか冷たさを感じる人も多くいます。そのような時代のなかで、アナログ・非効率だからこそ生まれる温かみや面白さに惹かれる若者が少なくないようです。

前向きなイメージがあるから

平成時代に流行した派手でカラフルなデザインのアイテムたちからは、明るいイメージを感じられます。特に一世を風靡したギャルに対しては、ファッションだけでなく強く前向きなマインドに憧れる若者も多いようです。

まとめ

流行は繰り返すといわれますが、現在は昭和後期から平成初期の風潮が再びブームを巻き起こしているようです。自分たちが若い頃に慣れ親しんだものが、今の若者にも親しまれているのは嬉しい気持ちになりますよね。学生と共通の話題も増えるでしょう。先生もタイムスリップした気持ちになって、平成レトロを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
鶴巻 健太

鶴巻 健太

新潟在住のメディアディレクター
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課

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