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TOP教養スキルアップ学習の4段階モデル

連載大原先生の学生指導のすゝめ

動機づけ教育プログラム「実践行動学」を開発する「実践行動学研究所」大原専務理事の学生指導のすゝめ。 学習塾での指導歴25年の大原先生が、実例を用いて学生への接し方をお伝えするシリーズです。 テンポのよいユニークな文章は、一度読んだらハマること間違いなし。

新しいことを始めたとき、「思ったより難しい…」と感じるのは、誰にでもあることですよね。先生方も、うまくいかずに気持ちが沈んでしまう学生の姿を目にすることがあるかもしれません。

そんなとき、どのように声をかければ前向きな一歩を踏み出してもらえるのでしょうか。

今回は、学生への関わりにも役立つ「学習の4段階モデル」について、実践行動学研究所の大原幸夫専務理事からご寄稿いただきました。

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『学習の4段階モデル』とは?

今日は、何かを学んで習得したいときに役に立つお話をしたいと思います。
(実際、私にはたいへん役立ちました )

それは『学習の4段階モデル』というもの。

コーチングを学びたての基礎コース中に初めてこの話を聞いて、「全然うまくできないけどがんばろう!」と励まされたのを覚えています。

『学習の4段階』は、「欲求5段階説」で有名なアメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱したものです。マズロー博士は、何でも段階にしちゃいますね。

さて、マズローの唱えた『学習の4段階』とは、“人は何かを学ぶとき、必ず次の4つの段階を経て習得していく”という考え方です。

第1段階:無意識的無能
第2段階:意識的無能
第3段階:意識的有能
第4段階:無意識的有能

1つずつ見て行きましょう。

第1段階:無意識的無能(できないことを知らない段階)

自分ができないことすら知らないレベル。
例えば、ギターという楽器は知っているけど、まだ触ったこともないし、弾けるようになろうとも思っていない状態のこと。やったことがなければ、それがどの程度難しいかなんて分かりませんよね。これが無意識的無能です。

第2段階:意識的無能(できないことを知っている段階)

実際にやってみて「なんて難しいんだ…」と気づくのがこの段階。

ギターをカッコよく弾こうと思ったけど、全然うまくできない…。

中学生のとき、”モテたい一心でギターを始めたが、Fコードで挫折”という友達がたくさんいました。意識的無能の壁に阻まれたんですね。残念…。

あ、私ではなく友達のことですからね。笑

人が簡単そうにやっていることをやってみたら、難しくてビックリ!という経験は誰にでもあると思います。

第3段階:意識的有能(意識すればできる段階)

やがて何度も練習を積んでいくうちに、集中力を高めればできるとか、マニュアルを見ながらならできるという状態になります。
次のタイミングでFだ、せえのっF!ちょっと音が途切れるけど、何とかできた!みたいな感じですね。

第4段階:無意識的有能(無意識でもできる段階)

最終段階がこれ。特に意識しなくてもできる、という状態です。
自然にできるようになると、「逆に何で今までできなかったんだろう?」と思ったりします。
本当の意味で能力が身についたといえるのは、この「無意識的有能」の段階であることは言うまでもありません。

「4段階」は直線じゃない

さて、この『学習の4段階』で知っておくべき重要なポイントがあります。

これを知っておくことで、なかなか上達しないダメな自分に許可が出せて、第4段階まで進める可能性が高まります。

それは何かというと4つの段階をまっすぐ上がることは決してないということです。

実際の上達プロセスにおいては、第2段階と第3段階を行ったり来たりする。

それを何度も繰り返すことが不可欠なのです。

できなかったことが、あるときできるようになる。

喜びもつかの間、もう1回やってみたらまたできなかったりする。

最初は10回に1回、続けるうちに10回に3回…。

さらに経験を積んでいくと、ようやく無意識でもできる状態になるというわけです。

人というのは、そうやって成長していくんですね、マズロー先生。

いかがでしょうか?

最初からうまくいかないのは仕方がない。というか、それで当たり前。

「今はコーチングが自分に向いているとはとても思えないけど、そんな自分もいつかは…」そんな風に考えられるようになりました。

でもやっぱり、失敗が続く時間は辛いですけどね。

お仕事も子育ても『学習の4段階』で成長します。

今日のお話が、誰かの励ましになれば幸いです。

※この記事は、実践行動学研究所のメールマガジン「しなやかな心と学ぶ力が育つメルマガ Colorful Times」208号を再編集したものです。

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この記事を書いた人
大原 幸夫

大原 幸夫

一般社団法人実践行動学研究所 専務理事
学習塾に25年勤務。その後小~中学校向けのワークショップの開発、及びファシリテーターの育成に従事している。またコーチング研修等の講師・講演を行う専門家でもある。

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