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TOP教養スキルアップ「共通言語」が持つチカラ

「共通言語」が持つチカラ

連載大原先生の学生指導のすゝめ

動機づけ教育プログラム「実践行動学」を開発する「実践行動学研究所」大原専務理事の学生指導のすゝめ。 学習塾での指導歴25年の大原先生が、実例を用いて学生への接し方をお伝えするシリーズです。 テンポのよいユニークな文章は、一度読んだらハマること間違いなし。

学校や職場など、どんな場面でも、メンバーが協力し合えば、問題解決や目標達成がよりスムーズになります。

ただし、実際に協力体制をつくるのは簡単ではありませんよね。お互いの考えを理解し合い、一人ひとりが主体的に動けるようにするには、どんな工夫が必要なのでしょうか。

今回は、チームにおける「共通言語」が持つチカラについて、実践行動学研究所の大原幸夫専務理事からご寄稿いただきました。

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コーチ養成機関の体験型ワークショップ

今日は、最近のプライベートなお話です。
先週末、東京で行われた“Co-Active Days 2025”というイベントに参加して来ました。
私がコーチングを学んだ「CTI Japan」というコーチ養成機関の設立25周年の記念イベントです。

私は今、ファシリテーションやコーチングを生業にしていますが、CTIから(あるいはここで出会った多くの方から)受けた影響は計り知れません。
このコミュニティでの学びは、間違いなく今の私の人生観や生き方の真ん中に根差しています。

さて、この日のイベントには250名を超える人が集まり、丸1日の体験型ワークショップを行いました。詳しくは書きませんが、この日のメインは「初めて会った人同士の3~5人のグループで6つ以上のミッションを達成して戻ってくる」というもの。ミッションは会場の外に出て、五反田の街で行うものもたくさんあります。

こう書くと、昔懐かしいオリエンテーリングをイメージする方も多いかもしれませんが、ミッション内容そのものも、主体的にメンバーの合意で決めて行うところが違います。

ここは探究学習でもっとも大事な部分だと思います。「何を探究するのか」を自分たちで決められなければ、主体的にはなれないですよね。

一方で、よくこういう設計のワークショップにしたなぁとも思います。
これ、主催者側にとってはかなり勇気のいるプランだと思うんです。だって私たち、まあまあ高額なチケット代を払っているんですよ。なのにメインの活動を主催者の目の届かないところで行われるようにしてしまうなんて。

トラブルでグループがバラバラになる、ミッションが正しく行われない、そんな可能性もあるわけです。

果たして、結果はどうだったか?

この集合写真(外部サイト:CTI JAPAN Facebookページ)を見ていただければ、大きな学びと感動に包まれた1日だったことが伝わると思います。

協力体制を生む 「共通言語」のチカラ

なぜ初対面なのにこんなに協力し合えるのか?

会場でもそんな声が聞かれました。

不思議だと思いませんか?

何年もず~っと一緒に働いている同僚や上司部下でも、なかなか心からの協力体制にはならないのにね。笑

私はこの日、その答えは「共通言語」にあることを痛感しました。

この日の私たちの共通言語は、“Co-Active”という言葉。

ここに集まった250名は、ひとことでは説明のつかない(だから説明もしませんけども笑)“Co-Active”という共通言語で繋がっているのです。

各々の生き方で、人と人との関わりの中で、よりよい社会を目指す在り方として、この共通言語を探究し続ける仲間という感覚なので、初対面でもうまくいかないわけがない。(Co-Activeとは何かが知りたい方は、CTIが提供するプログラムに参加してみてね!)

チームの「共通言語」を探そう

今あなたのいる職場やコミュニティの“共通言語”は何ですか?

もしハッキリしないようなら、ぜひ共通言語を探究する対話を行ってみてください。

・わが校の教育目標の「自律」とは何だろう
・私たちのチームは何を目指しているのか それはなぜか
・そもそも私たちは、なぜこれをやるのか

創造的で創発的な人のつながりには、心から共鳴する共通言語が何より効果的です。

※この記事は、実践行動学研究所のメールマガジン「しなやかな心と学ぶ力が育つメルマガ Colorful Times」254号を再編集したものです。

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この記事を書いた人
大原 幸夫

大原 幸夫

一般社団法人実践行動学研究所 専務理事
学習塾に25年勤務。その後小~中学校向けのワークショップの開発、及びファシリテーターの育成に従事している。またコーチング研修等の講師・講演を行う専門家でもある。

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