2024年10月、弊社の情報処理教材制作スタッフが、約半年ぶりに基本情報技術者試験を受験してきました。
スタッフの所感をまとめましたので、今後受験を控えた皆様のご参考となれば幸いです。
目次
はじめに
2024年10月実施の基本情報技術者試験から、新シラバスVer.9.0が適用されました。
IPAよるとこの度のシラバス改訂の目的は、
”各企業におけるDXの推進を担う人材育成・確保に、情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験が効果的に活用されること”
とされています。
DX人材の不足により、業務改革やビジネス改革が思うように進まない企業が多く存在する現状を解決しようとする動きといえます。
情報処理推進機構「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験における出題範囲・シラバスの一部改訂について(近年の技術動向・環境変化などを踏まえた改訂)」
新シラバスとなり、試験の出題範囲や用語が変更となりましたが、実際の難易度や、押さえておくとよい項目についても記載しておりますので、ぜひご覧ください。
▼2024年5月の受験レポートはこちら
【2024年】1年でどう変わった?基本情報技術者試験レポート!2023年と比較しました
科目A試験について
科目A試験についての所感は以下のとおりです。
出題内容について
過去問題の比率が減っている印象です。個人的には見たことのない問題が多く感じました。
分野分類の比率については、前回受験時と大きな変更はありませんでした。
難易度について
計算問題の難易度は全体的に高い印象です。
やはり平成20年の基本情報技術者試験改訂前の計算問題に回帰しているイメージをもちました。
計算問題で確実に得点するためにも組合せや確率などの基本の公式から、今回追加された加法定理、乗法定理は確実に押さえておくとよいでしょう。
その他
情報セキュリティは管理者側の立場での出題もありました。
システム開発分野ではアジャイル開発手法でのソフトウェア開発の流れは理解しておくとよいと思います。
科目B試験について
科目B試験についての所感は以下のとおりです。
擬似言語
2024年5月受験時と比較し、プログラム穴埋め問題の比率が増えていた印象です。
また、問題文の長いものが増えていました。
表示倍率を100%以下に下げないと問題文がディスプレイに収まらないため、適宜メモをとることをおすすめします。
1次元配列、2次元配列は悩まずに解けるようにしておき、キュー、スタック、単方向リスト、双方向リストは必ず押さえておきましょう。
なお、プログラムなしの問題には今回はあたりませんでした。
情報セキュリティ
セキュリティ管理者側から考える問題が多い印象でした。
企業のセキュリティ管理者の立場で回答するので、学生にはイメージがつきにくいと思うので、注意が必要です。
おわりに
今回は、新シラバスVer.9.0の受験レポートをお届けしました。
今後のご指導にお役立ていただけますと幸いです。
ご案内
ウイネットでは、新シラバスに対応した基本情報技術者試験の対策教材を2024年末頃に発売予定です。
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全国の専門学校、大学、職業訓練校、PCスクール等教育機関向けに教材を制作・販売しています。