2024年5月、弊社の情報処理教材制作スタッフが1年ぶりに基本情報技術者試験を受験してきました。
今回はその所感をもとに、昨年との違いについてまとめてみたいと思います。
目次
はじめに
基本情報技術者試験は、2023年4月に試験制度が変更され、受験回数が年2回から無制限になりました。
出題数や解答数の減少により試験時間は短縮され、名称も「午前試験→科目A試験」「午後試験→科目B試験」へと変更、科目B試験においては内容も大きく変わっています。
そんな新制度となった2023年受験時と、1年後の2024年受験時での違いをまとめましたので、ご覧ください。
▼2023年4月の受験レポートはこちら
【2023年】新基本情報技術者試験(FE)受験レポート!科目B対策必須?感想まとめ
試験開始前を比較
試験の開始前については「注意」が強くなった印象を受けました。
離席について強い注意喚起
試験監督者から離席タイミングについての強い注意がありました。
科目A受験後、科目B開始までの休憩時には試験監督者の許可なく離席してはいけません
離席する際には、必ずブザーで試験監督者を呼び、PCの画面を確認させてください
上記のことから、過去に安易な離席で失格となりそうな受験者がいたのではないかと推測されます。
全体的に不正対策が強く行われていた印象です。受験する際は、不正とならないよう離席ルールに気をつけましょう。
科目A試験を比較
科目A試験で1年前と比べて気になったことは以下のとおりです。
難易度について
1年前に比べると少し難易度が高くなった気がします。
計算問題が多く、前回より時間がかかったため難しく感じたのかもしれません。
分野ごとの出題比率について
分野分類の比率は、1年前に出ている科目Aサンプル問題とほぼ同様の印象でした。
出題内容について
計算問題の出題数が多いように感じました。1年前に比べると計算させる問題の割合が増えていると思います。
論理問題と、図を使用した問題も複数出題されました。
AIに関する問題は、シラバスに記載のない用語が出題され、難易度が少し高いように感じました。
関連記事: 【科目A】基本情報技術者試験で出題が予想される新出単語をピックアップ
科目B試験を比較
科目B試験で気になったことは以下のとおりです。
難易度について
1年前に比べると難易度が高くなったと感じます。
令和4年度に出された科目Bサンプル問題の前半レベルの問題が減っていた印象を受けました。
出題内容について
擬似言語は1年前よりトレース問題が増え、穴埋め問題が減っていました。
オブジェクト指向の問題はサンプル問題と同じようなレベル感でした。もしかすると、あまり難しい内容は出題されないのかもしれません。
プログラムなしの問題も複数出題がありました。問題の文章は長めに感じましたが、正しく読み取れれば解ける内容なので、問題文をしっかり読みましょう。
関連記事: 【科目B対策】基本情報技術者試験で数理問題を解くためのポイント
おわりに
今回は1年前の基本情報技術者試験との比較についてまとめました。
これから受験予定の学生への情報共有や、指導する先生の予備知識として、少しでもお役に立てればと思います。
2024年10月からシラバス9.0に切り替わる予定なので、また受験し、新しい情報があれば発信したいと思います。
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