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TOP教員の学ぶ姿勢が学生を変える

教員の学ぶ姿勢が学生を変える

2025.03.28

専門学校の先生は、自身の専門分野において、新しい知識や技術を習得し続けていく必要があります。

この記事では、先生が自ら学び続けるための方法、学生にその姿を見せる重要性、そして外部との交流を活用して学びを深め、権威性を高めるポイントを詳しく解説します。

先生自身も学び続ける

教育分野の最新トレンドを取り入れる第一歩

ICT(情報通信技術)の活用や生成AIの台頭、アクティブラーニングの普及などにより、教育現場に求められるスキルは年々多様化しています。ICTや生成AIの活用などは、無理のない範囲でまずは個人で試してみてもよいでしょう。

「やってみる」ということはとても重要です。そして、試してみたことが有用であれば、校内で積極的に情報を共有することで学校全体が良くなっていきます。

資格取得や専門スキルの向上

自身の専門分野で深い知識を持つことは、教員としての信頼感を高めます。
専門分野の資格取得も有効で、学生にとっての模範にもなります。資格取得を奨励していて報奨金の制度を設けている学校もあるでしょう。

最新技術は、YouTubeやオンライン講座、eラーニングを活用することで、忙しい教員生活の中でも効率的に学ぶことができます

私自身も授業を行う上でAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の資格が必要になった際に、オンライン講座を受講して合格することができました。また、情報処理安全確保支援士を受験した時もテキスト+eラーニングで合格しています。

オンライン講座やeラーニングのメリットは、コストはかかるものの、短期間で効率的に学習できることです

学ぶ姿を学生に見せる

私自身、専門学校の教員をしている時に仕事と並行して通信制の大学で経営学と心理学を勉強し、そのことを学生に話していました。さらに、学生が資格取得に挑む時には、自分自身が挑戦している資格を学生に明示して受験していました。

こうすることで、「もっと勉強しよう」という言葉を説得力を持って伝え、「先生も勉強しているのだから自分たちも頑張ろう」という気持ちに導くことができます。同じ学習者、挑戦者という立場で切磋琢磨していくことで、クラス全体の雰囲気も良くなります。

ちなみに、私自身の資格取得のチャレンジは、合格したこともありますが、不合格だったこともありました。どんな結果でも学生と共有するようにしていました。合否よりも、教員自身も学び続けている、頑張っているという姿勢を学生に見せることが重要です

外部との交流で学びを深め、権威性を高める

積極的に勉強会に参加する

近年は会場に出向かずとも、オンラインで様々な勉強会に参加できます。

専門分野の勉強会に積極的に参加することで、人脈の形成、最新技術や知識の習得、自身の発信力の向上が期待できます。

勉強会もはじめのうちは聞く側ですが、参加していくうちに発表してほしいと依頼される場合もあるでしょう。このようなときに積極的に発表することで、発表や発信のスキルが上達し、通常授業の教授力向上にもつながります

数をこなすほど上達しますので、積極的に取り組んでいただくことをおすすめします。

外部へ発信することで権威性を高める

以前勤務していた専門学校で、IT企業の方を外部講師でお招きして特別授業をしていただいたことがありました。その方は、日本で初めて、あるプログラム言語の文法書を出版した方で、「構想さえあれば、世の中に本を出版することはだれでもできる」とおっしゃっていました。

当時の私は全く共感することはできませんでした。しかしながら、その後私は専門学校の教員時代に、Pythonというプログラム言語の書籍を2冊出版しています。

また、1年間、高校の先生とお仕事をすることがあり、その先生は高校生向けのアルゴリズムの問題集を作りたいという構想をお持ちでした。
数年後、その先生が構想していた問題集は出版社から発売され、全国の高校で使用されています。

その先生のアルゴリズムの授業を拝見させていただくことがあったのですが、生徒たちの先生への信頼、尊敬がひしひしと伝わってきました。彼らには問題集を出版している先生が「すごい先生」に見えていたでしょう。

専門学校の先生は専門分野のスペシャリストです。構想があれば、YouTubeなどを利用して発信してみてもよいかもしれません。

私は専門学校のプログラミングの授業でついていくのが大変な学生や、プログラミングに興味を持っている高校生の一助になりたいという想いからYouTubeのチャンネルを開設しました。
私の場合はそこから書籍の出版につながっていきました。

外部への発信はセルフブランディングや権威性の向上につながりますすごい先生のいる学校には多くの学生がやってきます。さらに、人脈も広がります。
人脈が広がると入ってくる情報の質と量が格段に高まります。その質の高い情報を学生に還元できます。必然的に学生の授業満足度も向上していくのです。

まとめ

自分自身が学び続けることで、教員として継続して成長していくことができます。学生にとって、常に挑戦し学び続ける先生の姿は良き模範となるでしょう。

外部への情報発信は結果として人脈の広がりと、学生満足度の向上に繋がります。学生と共に成長し続ける教員を目指しましょう。

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この記事を書いた人
伊沢 剛

伊沢 剛

有限会社プチフール代表取締役
23年間、専門学校にてIT教育、学生募集に従事。その後独立。新人社員向けプログラミング研修、社会人向けDX,AI,クラウド研修、情報教育コンサルティング、DX推進支援に携わる。
Youtubeチャンネル:【IT・プログラミングLab】伊沢 剛

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