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TOPコラムワーク「意思」と「意志」の意味の違いは?正しい使い方を例文付きで解説

「意思」と「意志」の意味の違いは?正しい使い方を例文付きで解説

2025.06.18 ワーク コラム

日常生活やビジネスシーンで「意思」と「意志」の使い分けに悩んだ経験を持つ先生は多いのではないでしょうか。どちらも読み方は同じですがニュアンスが異なるため、使い分けを誤ると意図が正確に伝わらない可能性も。

そこで本記事では「意思」と「意志」の違いや正しい使い方を、例文を交えながら解説します。言い換え表現もまとめたので、表現の幅を広げたい先生は必読です。学生への指導にもお役立てください。

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「意思」「意志」の意味とは?

どちらも「心の働き」を表す言葉ですが、意味には明確な違いがあります。まずは、それぞれの言葉の意味を確認しましょう。

単語意味
意思ある物事をしようとする考えや気持ちを指す
意志自分の考えや目標を実現しようとする強い心の働き

「意思」の意味

「意思」とは物事についての考えや判断、伝えたい思いを表す言葉です。主に「思考の内容」や「考え」に重点が置かれており、心の中で考えていることや相手に伝えようとする内容を指します。

たとえば会議で「私は先生の案に賛成する意思があります」という場合、自分の考えや立場を表明していることになります。「患者の意思を尊重する」のような表現であれば、患者が望むことや考えを大切にする気持ちを意味しています。具体的な行動や選択に繋がる前段階の、心の動きを示すことが多いといえるでしょう。

「意志」の意味

「意志」は、目標に向かって「やり抜こうとする強い気持ち」や「信念」を表す言葉です。単なる考えや希望にとどまらず、それを貫こうとする強い決意を伝える際に使われます。内面のエネルギーや、継続的な行動に結びつくことが多い言葉です。

たとえば「彼は意志が強く、困難にも勇敢に立ち向かう」という文章は、困難な状況でも挫けない精神力の強さを表しています。一方で「意志が弱い」という言葉は、決心の弱さや持続力の欠如を意味します。

迷ったときの判断ポイント

どちらを使うべきか見極めるポイントをまとめました。覚えておくと、スムーズに判断できるでしょう。

意思意志
意味何かをしようとする心の動きや考え目標に向かって貫こうとする強い気持ち・決意
ニュアンス   「考え」や「希望」といった比較的柔らかい印象「固い決意」「揺るがない心」という強さがある
使用場面・日常の小さな選択
・自分の考えや希望を相手に伝える場面
・大きな目標に向かうとき
・長期的な努力が必要な場面

「意思」「意志」の正しい使い方と例文

「意思」と「意志」は、使い分けを誤ると本来の意味が伝わりにくくなります。ここでは具体的な使用例を交えながら、それぞれの使い方を見ていきましょう。

「意思」の正しい使い方と例文

「意思」は主に考えや思いを表現する際に使用します。「どう思っているか」「何を望んでいるか」という、内面的な状態を表現するのに適しているといえるでしょう。「実行する前の気持ちや考え」に焦点が当たっていることがポイントです。また、集団としての意向を示す場合にも使われます。意思の使用例は、以下のとおりです。

【例文】

「彼は自分の意思をはっきりと伝えました」
「学生の意思を無視して、先生がすべて決めるのは避けるべきです」
「学校としての意思決定は、慎重に行う必要があります」

「意志」の正しい使い方と例文

「意志」は単なる思いや希望ではなく、やり遂げるという力強さを伴います。困難に立ち向かう姿勢や、何かを成し遂げようとする強い気持ちを表す場面に最適です。目標達成のための精神的な強さや、覚悟を強調したいときに使いましょう。意志の使用例は、以下のとおりです。

【例文】

「彼は医師になるという意志を貫きました」
「彼女は留学する意志を固めています」
「困難に立ち向かう強い意志を持つことが大切です」

「意思」「意志」の言い換え表現と例文

「意思」と「意志」には、似たような意味を持つ言い換え表現があります。知っておくことで、より細かなニュアンスを伝えられるでしょう。

「意思」の言い換え表現と例文

「意思」の言い換え表現には、以下3つがあります。

  • 所存
  • 意向
  • 思考

それぞれの意味を解説します。

所存

改まった場面で、考えを伝えるときに用いられます。ビジネス文書や挨拶文で使われることが多い丁寧な表現です。「弊社は、今後も努力する所存です」「本件につきましては、近日中に対応する所存です」のように使います。特に、目上の人に対して伝える際に使用するとよいでしょう。

意向

ある事柄に対する考えや、希望を表す言葉です。主に第三者の意思決定に関する場面で使われます。感情的なニュアンスは少なく、形式的で中立的な印象を与える表現です。「今回のプロジェクトの進め方について、皆様の意向をお聞かせください」「取引先の意向を踏まえたうえで、提案内容を見直す必要があります」のように使います。

思考

「思考」は「考える」という行為自体を指す言葉で、意思形成の過程や考え方に焦点をあてた表現です。「論理的な思考」や「柔軟な思考」など、思考の性質を表す言葉と組み合わせて使われることが多く、個人の思考パターンや問題解決能力を伝える場面で用いられます。

「意志」の言い換え表現と例文

「意志」の言い換え表現は、次の3つです。

  • 意欲
  • 決意

それぞれの意味を解説します。

意欲

前向きな気持ちを表す言葉が「意欲」です。「彼は、新しいプロジェクトに強い意欲を燃やしている」「彼女は営業職への強い意欲を面接でアピールしていた」など、目標に対する積極性ややる気を伝えたいときに使われます。

決意

「決意」は、何かをやると心に決めた強い思いを表します。たとえば「独立を決意した」は「独り立ちすることを固く心に決めた」という意味です。実際の行動と結びつく場面で使われることが多く、自信や覚悟を強調したいときに最適です。

人生の目標や社会的な使命感を伴うような、高い心意気や理想を表します。特に教育や社会貢献、長期的な目標に関する文脈で使われることが多い表現です。たとえば「困っている人を助けたいという志を胸に、福祉の道へ進んだ」「彼は高い志を持って政界に入りました」のように使います。

また「志を同じくする仲間」のように、共通の理想や目標を持つ人との関係性を表す際にも使われます。

まとめ

「意思」と「意志」は、読み方は同じでもどちらを使うかによって意味が異なります。「意思」は考えや思いを、「意志」は強い決意や力強さを表す言葉です。使いこなすことで、意図を明確に伝えられるでしょう。状況に応じて言い換え表現も活用すれば、より豊かな表現が可能になりますよ。

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この記事を書いた人
鶴巻 健太

鶴巻 健太

新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課

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