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TOP教養スキルアップ「何でも言える空気」をどうつくる?

「何でも言える空気」をどうつくる?

連載大原先生の学生指導のすゝめ

動機づけ教育プログラム「実践行動学」を開発する「実践行動学研究所」大原専務理事の学生指導のすゝめ。 学習塾での指導歴25年の大原先生が、実例を用いて学生への接し方をお伝えするシリーズです。 テンポのよいユニークな文章は、一度読んだらハマること間違いなし。

会議と聞くと、「決まったことを報告するだけ」という場面を思い浮かべる先生も多いのではないでしょうか。しかし、せっかく人が集まるのなら、情報共有だけで終わるのはもったいないですよね。

会議を学びや発見のある場、納得感のある意思決定の場、そしてチームのつながりを深める場にできれば、生産性も楽しさもぐっと高まるはずです。

今回は、会議の場における「何でも言える空気」のつくり方について、実践行動学研究所の大原幸夫専務理事からご寄稿いただきました。

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会議はどんな雰囲気ですか?

みなさんの所属するチームの打ち合わせや社内会議はどんな雰囲気ですか?
会議の種類によっても違うとは思いますが、ありがちなのが、決まったことを報告し合ってつつがなく終了するというもの。
(“つつがなく”が目的化していることも少なくないですよね)

私が参加者の一人として出席する会議も、そのような会議が多いです。
組織の中では一定の役割を果たしているので、それが悪いとは言いません。
でも、私が主催や舵取りをしている会議は、そうならないように心がけています。

生産性が上がる「良い会議」とは

私が考える良い会議とは、

学習の場としての会議
好奇心が発動する楽しい瞬間と学び合いや発見がある。

意思決定の場としての会議
一方的な上意下達ではなく、納得感のある合意が行われる。

チームビルディングの場としての会議
メンバー同士の相互理解が深まり、つながり感が生まれる。

…というものです。

きっと、一般的な会議のイメージからは少しズレているんだろうなぁと思いつつ、せっかくみんなが貴重な時間を割いて集まるなら、想定通りの情報共有だけではもったいない、というのが私の考えです。

上の3つを追求していくと、会議が楽しくなる上に、間違いなく生産性が上がると信じています。

複数の人が集まって一緒に何かをやろうとすれば、必ず意見の食い違いが起こります。その中で対立が生まれることもありますが、通常からチームビルディングの場としても会議が機能していれば、健全な対立が起こることはむしろ歓迎です。

そういう会議を行う上でもっとも大事なのは、「何でも言える空気をいかにつくるか?」に尽きると思います。

(弊所のオンライン講座「ファシリテーション入門」は、そのための知恵やスキルを私なりに体系化し、この講座そのものが何でも言える空気を体感できる内容になっています。
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「何でも言える空気」をつくるために

さて今日は、私が普段行っている”何でも言える空気をつくるための心がけ”をシェアしたいと思います。

これは誰かに教わったわけでなく、経験を通して身につけた”暗黙知”なのですが、言葉にすると非常にシンプルです。

その心がけとは、「普通なら口に出さないようなことをあえて言う」ということです。

例えば、無意識につぶやいている心の声とか。

「〇〇さん、めちゃくちゃ険しい表情ですね。今どんなことを考えてます?」

「場が硬直してどこにも辿り着かない感じにハマっちゃいましたねぇ」

「あと10分で結論出しなんて、無理ゲーっぽくないっすか?」

ファシリテーター自らがこういうことを言うと、参加者に「あんなことも言っていいんだ」という気持ちが芽生え、言ってはいけないことのハードルが下がってきます。
そして徐々に遊び心が生まれ、やがて「言っていいこと」と「言ってはいけないこと」の境目がなくなって行きます。

まぁ、立場やキャラ設定、場の特色など、さまざまな要素を加味すると、むやみにそうすればいいというものでもありませんが。(必ずやった方がいいことは、「ファシリテーション入門」でお伝えしています)
あと、毒を吐いた後は、前向きな言葉で締めることも大事です。

やってみたいと思った方、あくまでも自己責任でお願いします。笑

※この記事は、実践行動学研究所のメールマガジン「しなやかな心と学ぶ力が育つメルマガ Colorful Times」249号を再編集したものです。

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この記事を書いた人
大原 幸夫

大原 幸夫

一般社団法人実践行動学研究所 専務理事
学習塾に25年勤務。その後小~中学校向けのワークショップの開発、及びファシリテーターの育成に従事している。またコーチング研修等の講師・講演を行う専門家でもある。

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