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TOP教養スキルアップひとりでがんばらない

連載大原先生の学生指導のすゝめ

動機づけ教育プログラム「実践行動学」を開発する「実践行動学研究所」大原専務理事の学生指導のすゝめ。 学習塾での指導歴25年の大原先生が、実例を用いて学生への接し方をお伝えするシリーズです。 テンポのよいユニークな文章は、一度読んだらハマること間違いなし。

何でも自分ひとりで抱え込んでしまう…。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。責任感が強く、真面目な先生ほど陥りやすい状態かと思います。

しかし、がんばればがんばるほど物事がうまく進まなくなることもあります。その原因は、自分自身のがんばりとは別のところに隠れているかもしれません。

今回は、10年以上プロコーチとして活動して得た「ひとりでがんばらない」という学びについて、実践行動学研究所の大原幸夫専務理事からご寄稿いただきました。

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プロコーチの経験で得た大きな学び

今日はコーチングから得た学びについてお話ししたいと思います。

早いもので、かれこれ10年ちょっとプロコーチとしての活動を続けています。

かなり地味めではありますが、“継続は力なり”とはよく言ったもので、さすがに10年も続けていると、自分自身の変化を感じます。

そのうちのひとつが、“ひとりでがんばらなくなったこと”。

これはコーチングだけでなく、ファシリテーションや日常生活でもかな〜り役に立っています。

「ひとりでがんばらない」とは?

例えば、コーチング・セッションがなかなかうまくいかなかったとします。

最初の頃は「何とかしなくちゃ」と思ってあくせくしていましたが、そうするとますますうまくいかなくなるんですよね。終わった後で「まだまだだなぁ」と落ち込んだりして。

でもこれ、コーチングスキル以外のことが原因になっていることが意外と多いんです。(失敗を重ねた今だから分かる)

その原因のひとつが、“クライアントがコーチングを受ける作法を知らない”ということ。

例えばコーチの質問に対して、クライアントがうまく答えられなかったとします。

するとクライアントは心の中で、「答えられない自分はダメだ」と思ってしまうかもしれません。無理もありませんよね。これまでずっと「質問に答えられるのが良いこと」という世界で生きてきたのですから。

でも「自分はダメだ」と思ってコーチングを受けても、望む効果は得られません。

実際にコーチング・セッションでは、すぐに答えを出す必要はないですし、いい答えを言う必要もありません。簡単に答えが出せない問いだからこそ、コーチと力を合わせて探究する意味があるわけですから。

時間をかけて味わったり、寄り道をして少しずつ解きほぐしていったり。

また、コーチひとりが主導権を握るのではなく、お互いが100%を出し合うというスタンスも大事な作法といえるでしょう。

こういったことが共通認識になっていると、ひとりでがんばらなくてもよくなりますし、成果も大きく変わってきます。

困ったときの超シンプルな解決策

…と、ここまではコーチングの文脈でお話を進めてきましたが、このことはありとあらゆる関係性に対して有効です。

学生指導、会議ファシリ、子育て…。

いずれにおいても、その場の作法を共通認識にしておくと、ひとりでがんばらなくてもよくなります。

ひとりでがんばっていると、その分相手の依存心が強くなって、ますますがんばらないといけなくなる悪循環が生まれます。

だから「どんどん私に依存して~」と思っている人以外は、ひとりでがんばろうとしないのが得策です。

とはいえ、どうしてもひとりでがんばっちゃう方も多いと思います。

そんなあなた、超シンプルな方法があります!

どうしよう、何とかしなくちゃ…(汗)と思ったときに、こう言うだけ。

「困ったよ~、どうしたらいい?助けてほしいな~!」

素直にHelpを求めれば、たいがい助けてくれる人が出てきます。

たったこれだけのことですが、「ひとりでがんばらない」のは意外と高等技術なのかもしれません。「助けて」っていう言葉、なかなか言えないときがありますもんね。

ひとりでがんばらない”というのは、今世界が求めているリーダーシップの姿でもあると思います。

私の周りにいるみなさん、いつも助けてくれてありがとう!!

※この記事は、実践行動学研究所のメールマガジン「しなやかな心と学ぶ力が育つメルマガ Colorful Times」257号を再編集したものです。

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この記事を書いた人
大原 幸夫

大原 幸夫

一般社団法人実践行動学研究所 専務理事
学習塾に25年勤務。その後小~中学校向けのワークショップの開発、及びファシリテーターの育成に従事している。またコーチング研修等の講師・講演を行う専門家でもある。

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