2023年（令和5年）度学校基本調査の確報（確定値）が2023年12月に公表されました。
弊社ウイネットでは毎年この統計データを社内での分析用に編集し、資料を作成してきましたが、この資料が先生方のお役に立つこともあるかと思い、ダウンロード資料としてご用意いたしました。

学校基本調査は幼稚園から大学まで学校全般についての調査ですが、こちらの資料では元の統計データから主に専門学校に焦点を当てて抜粋、編集しています。
専門学校の現況の分析や将来予測などにお役立ていただければ幸いです。

▼元となる政府統計データと文部科学省HP内学校基本調査ページはこちら
［政府統計の総合窓口（e-Stat）］学校基本調査
［文部科学省］学校基本調査

※※※
配布資料は政府統計をもとにウイネットが表の形式を整えるなどの編集を加えたものです。
編集の過程でデータに誤りが発生しないよう注意し、元データとの照らし合わせもできる限り行っておりますが、確実に誤りのないデータをお求めの場合は政府統計の元データをご参照くださいますようお願いいたします。
また、万一配布資料内に誤りがございましたらお問い合わせフォームなどよりお知らせいただけますと幸いです。
※※※

この記事内では学校基本調査についての基本事項と、ウイネットの気になるポイントを紹介します。

学校基本調査の概要

学校基本調査とは、「学校に関する基本的事項を調査し，学校教育行政上の基礎資料を得ること」を目的として国が毎年実施する調査です。
対象は「幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学（短期大学を含む）、高等専門学校、専修学校及び各種学校」です。

▼詳しくはこちら
［文部科学省］学校基本調査-調査の概要

調査結果は、調査年の8月に「速報」、12月に「確報」（確定値）として公表されます。

配布資料の構成について

配布資料は全8ページのExcel＆PDF形式です。
以下のシート（ページ）が含まれます。

・高校卒業後の状況
・NEW通信制高校卒業後の進路状況
・専門課程 学科別 在籍生数推移
・専門課程 学科別 入学者数推移
・都道府県別 専門課程入学者のうち大学等卒業者数
・都道府県別 専門課程進学率・入学率
・課程コード表
・18歳人口の予測

ウイネットの気になるポイント

先述のとおり、学校基本調査は幼稚園から大学まで、幅広い対象を扱う調査です。
ここでは専門学校にフォーカスし、ウイネットの私見としての気になるポイントを挙げます。

専門学校入学者数

専門学校（専修学校専門課程）入学者数は前年より11,749人減って240,626人となりました。

高等学校卒業者数

昨年ついに全日制・定時制高等学校卒業者数が100万人を切りました。その状況下で大学進学者数及び大学進学率は伸びています。一方で専門学校の進学者数及び進学率は低下しており厳しい状況です。

通信制高等学校卒業後の状況

この3年間で通信制高等学校の入学者は約1万6千人増えています。進学先は専門学校（17,430人）が最も多い状況です。

学科別入学者数推移

前年度と比べて専門学校の7分野で人数減と厳しい状況です。

コロナ禍の影響

令和3年・令和4年・令和5年のデータを見るときは、コロナ禍の影響を念頭に置かなければなりません。さらにこれからも数年にわたって様々なところに影響が表れてくることと思います。数年先を予見するのが難しい状況ではありますが、データの中になにかヒントを見出していきたいものですね。

この記事を書いた人

株式会社ウイネット

ウイナレッジを運営している出版社。
全国の専門学校、大学、職業訓練校、PCスクール等教育機関向けに教材を制作・販売しています。