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TOP教育全般専門学校卒の就職に役立つスキル・資格とは?企業が求める能力とおすすめ資格を解説

専門学校卒の就職に役立つスキル・資格とは?企業が求める能力とおすすめ資格を解説

2021.09.27 (最終更新:2026.06.29) 全般 学校運営

専門学校(専修学校専門課程)の就職希望者就職率は例年95%以上の高水準で推移しており、高い就職実績を維持しています。大学卒業者(4年制)と比べると在学期間が短く、就職活動の準備や必要なスキルの見極め、資格取得にかけられる時間が限られているという特徴があります。

専門学校に通う学生の就職活動における最新の傾向とスケジュール、即戦力として活躍するために取得しておくべき資格、そしてこれからのDX時代に求められるスキルの身に付け方について、データをもとに解説します。

専門学校卒の就職率と就職の特徴

高い就職率を誇る専門学校ですが、その実態と大卒者と比較した強み・弱みを公的データから紐解きます。

就職希望者の就職率は95%を超える高水準

文部科学省の「学校基本調査」によると、専門課程卒業者は専門的な知識・技能を生かせる職種への就職を目指す傾向があります。また、文部科学省・厚生労働省が共同で実施している「大学等卒業者の就職状況調査」においても、専門学校(専修学校専門課程)の就職希望者の就職率は95%〜98%程度という非常に高い水準を維持していることが分かります。

専門学校卒の就職率が高い理由

高い専門性と即戦力性

専門学校では、特定の職業に直結する知識や技能を集中して学んでいます。実習や演習、資格取得などをとおして、現場で求められる能力を在学中に身に付けているため、関連業界から即戦力として評価されやすくなります。

学校の手厚いサポート

一般的に、大学と比較すると学生一人ひとりに対するきめ細かな就職支援を実施していることが多いのが専門学校の特徴です。業界との連携や企業とのネットワークを活用した就職支援を行う学校もあり、高い就職率につながっています。

実践的な教育カリキュラム

実習や資格取得支援だけでなく、ビジネスマナーや実務に役立つ内容をカリキュラム内で指導している学校が多くあります。働くために必要な知識やスキルを在学中から身に付けやすい環境が整っていることも理由のひとつといえるでしょう。

大卒者と比べた際の留意点

就職率において優位性がある一方、応募要件が「大卒以上」に限定されている職種(一部の総合職や研究職など)では制限を受けることがあります。また、初期の基本給において大卒者と差が設けられているケースも一定数存在します。

しかし、専門学校では実習や現場を意識した授業が多く、職種によっては実践的な業務経験に近い学習機会を得られます。この強みをさらに活かすため、在学中に資格取得やスキルの習得に積極的に取り組み、専門性を明確に示すことが重要です。

専門学校生の就職スケジュール

専門学校生の就職活動は、4年制大学と比べて準備・選考の期間が短く、非常にスピーディーに展開します。目指す業界や専門分野(医療・看護、美容、調理、IT、デザインなど)によって採用フローは異なるため、業界ごとの対策が必要です。

一般的な就活スケジュール

1年制の場合

入学直後の4~5月から就職ガイダンスが始まり、すぐに準備期間に入ります。

2年制の場合

1年目の夏休み明け頃から就職ガイダンスや自己分析、業界研究がスタートします。

選考の動向

大手企業や一部のIT・クリエイティブ業界などでは、インターンシップや学校推薦を経由して春先(3〜5月)から急速に選考が進むケースも多く見られます。業界や企業によっては夏頃までに内定が出ることもあります。

ポイント

医療系や国家資格の取得を要する専門分野では、国家試験の時期に合わせて冬から卒業間際まで採用活動が続くなど、分野によるスケジュール差が非常に大きいのが専門学校の特徴です。「3月解禁・6月選考開始」という一般的な大卒向けの就活ルールにとらわれず、業界特有の動きを早期に押さえる必要があります。

企業から求められる技能・資質

現代の企業は、専門学校生に対して「専門技能」だけでなく、周囲と協働して成果を出すための「ポータブルスキル(持ち運び可能な基礎能力)」を強く求めています。

「コミュニケーション能力」や「主体性」の重視

経団連の新卒採用に関する各種アンケート調査において、企業が選考時に重視する要素として「コミュニケーション能力」や「主体性」、「チャレンジ精神」が上位項目として挙げられる状況が続いています。
専門学校生は専門性に特化したスキルを有しているからこそ、入社後に上司や同僚、取引先相手と適切に意思疎通を図り、自ら考えて行動できる力を掛け合わせることで、採用担当者からの評価向上につながります。

コミュニケーション・ビジネス実務に役立つ資格

コミュニケーション検定(サーティファイ)

ビジネスシーンで遭遇する具体的な場面を想定し、状況に応じた的確な対応力や基本マナーを測定します。面接での受け答えだけでなく、入社後の会議や商談でも役に立つコミュニケーション力が身に付きます。

ビジネス実務マナー検定(実務技能検定協会)

敬語表現、来客・電話応対、名刺交換など、ビジネスパーソンとしての適切な判断や職場での対人スキルを網羅的に測定します。入社直後から迷わず動ける実践力を証明できます。

即戦力をアピールできるビジネス系資格

多くの業界・職種で共通して役立ち、即戦力としての客観的な証明になる定番の資格です。

1. ビジネス実務法務検定(東京商工会議所)

業種・職種を問わず、業務上のリスクを回避するために必要な基本的法律知識(契約書のチェックやコンプライアンスなど)を評価する検定です。コンプライアンス意識の高い大手企業へのアピールや、法務部門だけでなく、営業職や管理部門でも基礎的な法務知識として評価されることがあります。

2. オフィスソフト関連の技能検定

日常業務の効率に直結するPCスキルを証明するための資格です。志望職種や受験環境に合わせて適切な検定を選択することが推奨されます。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(オデッセイ コミュニケーションズ)

マイクロソフト社認定の国際資格。WordやExcel、PowerPointのスキルを客観的に証明でき、知名度が非常に高いのが特徴です。

日商PC検定(日本商工会議所)

ビジネス文書作成やデータ活用、プレゼン資料作成など、より日本のビジネス実務に即した形式で試験が行われます。

ソフトウェア活用能力認定試験(サーティファイ)

実務を想定した素材データから成果物を作成する実践形式の試験で、受験料が比較的安価というメリットがあります。

3. 日商簿記(日本商工会議所)

企業の経営活動を記録・計算する技能であり、年間数十万人が受験する信頼性の高い資格です。コスト感覚や財務諸表の読み方が身に付くため、経理職だけでなく、営業職・マーケティング職においても自社や取引先の経営状況を把握する力として高く評価されます。経理職などを志望する場合は、2級以上を取得できるとよいでしょう。

4. 語学関連検定

TOEIC L&R(国際ビジネスコミュニケーション協会)

ビジネス英語に特化しており、外資系企業やグローバル展開を行う企業への就職時にはアピールポイントとなります。また、入社後の昇進条件としてスコアを求められるケースもあります。

実用英語技能検定(日本英語検定協会)

読む・聞く・話す・書くの4技能を総合的に測定する英語資格です。準1級以上は、高度な英語運用能力を示す資格として評価されることが多いでしょう。

DX時代に求められるIT・データ活用スキル

IPA(情報処理推進機構)の調査やDX推進の流れを背景に、多くの企業でITリテラシーやデータ活用能力への関心が高まっています。

あらゆる産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む現代、IT専門職以外の学生にとっても、ITやデータ活用の基礎知識は必須のスキルとなっています。

データ活用人材に必要な主要国家資格・検定

近年、IT系の情報処理技術者試験(IPA)は試験制度が改定され、より実務に即したCBT(コンピュータによる通年受験)方式へとアップデートされています。これにより、学生は自身の準備状況に合わせて柔軟に受験できるようになりました。

ITパスポート試験【国家試験】

ITに関する基礎知識を証明するエントリー向けの国家試験です。ITの仕組みだけでなく、経営戦略やマーケティング、法務などビジネス知識も幅広く出題されます。非IT系の職種(事務・営業など)を志望する学生にも強く推奨されています。

情報セキュリティマネジメント試験【国家試験】

組織の機密情報や個人情報を守るための計画・運用・評価スキルを認定します。個人情報を取り扱う多くの企業において、情報セキュリティに関する基礎知識を証明できる資格として注目されています。

基本情報技術者試験【国家試験】

IT業界(システム開発やプログラミングなど)を目指す学生の定番国家試験です。試験制度改定により、論理的思考力を問う科目Bの重要性が増すなど、より実践的な内容に進化しています。ITパスポート等からのステップアップに最適です。

統計検定 データサイエンス基礎

日本統計学会が認定する、データを適切に処理・分析するためのデータサイエンスの基礎力を評価する検定です。業務の身近な課題(売上分析やマーケティング等)をデータに基づいて解決する力が身に付きます。

まとめ

専門学校生の就職活動は、在学期間の短さをカバーする「早期の動き出し」と、強みである「専門性と即戦力となるスキル」をいかに言語化して伝えるかが成功の鍵となります。

現在の採用市場で高く評価されるのは、確かな専門スキルに加えて、組織で円滑に動くためのコミュニケーション能力や主体性、そしてこれからの時代に不可欠なIT・データ活用のリテラシーを兼ね備えた人材です。学校側としても、これらの資格やスキルを網羅した「取得推奨資格リスト」を提示し、早期から計画的な学習・受験をサポートする環境を整えることが、学生の就職の質を高め、さらなる就職実績の向上へとつながります。

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この記事を書いた人
株式会社ウイネット

株式会社ウイネット

「ウイナレッジ」を運営する教育専門出版社。
30年以上にわたり、全国の専門学校、大学、職業訓練校へ教材を提供してきた知見を活かし、教職員の皆様に役立つ実務ノウハウを発信しています。
[公式HP:https://www.wenet.co.jp/]

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