4月は期待に胸を膨らませた学生が入学してくる季節です。これからどのようなことに挑戦しようか、ワクワクしているでしょう。一方で、新生活を迎えた学生を狙う誘惑や危険が多く待ち構えているのも事実です。
先生は、そのような危険から学生を守らなければなりません。本記事では、新生活がスタートした学生に伝えたい注意点を5つ解説します。充実した学校生活を過ごすコツにも触れているので、学生へのアドバイスにお役立てください。
目次
新生活を迎えた学生を狙う犯罪が増えている
新生活をスタートした学生は、期待だけでなく不安も抱えている状態です。「新しい友人ができるだろうか」「環境になじめるだろうか」と感じている学生も多いでしょう。
そのような心のスキマを狙う犯罪が増えています。たとえば健全そうなサークルに見えて、実はマルチ商法の勧誘を目的とした集団や、カルト集団だった事例も。
不安な時期に優しく手を差し伸べられると、簡単に心を開いてしまう学生もいます。しかし、一度取り込まれると抜け出すのは困難になるでしょう。そうなる前に、リスクや危険について学生に周知することが大切です。
新生活が始まる学生に伝えたい5つの注意点
新生活は誘惑が多くあります。ここでは、新生活が始まる学生に伝えたい注意点を5つ解説します。
- SNSで個人情報が特定されるような投稿はしない
- 怪しい勧誘に気をつける
- 闇バイトには手を出さない
- 防犯・災害対策は万全に
- お金の管理も忘れずに
それぞれ見ていきましょう。
1.SNSで個人情報が特定されるような投稿はしない
新生活で環境が大きく変わる学生は多くいます。新しい友人との新鮮な毎日を、SNSで投稿したくなることもあるでしょう。楽しい思い出を共有しあうのは素敵なことですが、個人情報の取り扱いには注意しなければなりません。誰がどのような目的で閲覧しているかわからないからです。
なかには、ストーカーなど犯罪目的で使用している人もいます。SNS上で知り合った人は、印象が良くても安易に個人情報を教えないようにしましょう。
SNSが原因で発生したトラブル事例や学校側ができる対処法については、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:SNSに潜む危険から学生を守る!身近なトラブル最新事例と学校側の対処法
2.怪しい勧誘に気をつける
あの手この手を使い、学生を勧誘しようとする人もいます。どんなに魅力的な話でも、簡単に飛びつかないよう指導しましょう。
たとえば、バイトを探している際に「簡単に稼げる話があるよ」と誘われることもあるかもしれませんが鵜呑みにしてはいけません。その後、仕事に必要な商材代と称して高額な料金を請求されることも。怪しいと感じたら、周囲へ相談することが大切です。
また、宗教勧誘の可能性もあります。「友だちを作って充実した学校生活を送りたい」という学生の心につけこみ、健全なサークルを装ったり実在する学内サークルの先輩から勧誘されたりする手口も。参加を決める際は、運営団体を調べたうえで判断するのがよいでしょう。
3.闇バイトには手を出さない
SNSやWeb掲示板には「簡単な作業で日給5万円」「指定の場所にモノを運ぶだけ」など、簡単作業で高額な報酬が提示されているアルバイト募集が横行しています。
これらは闇バイトと呼ばれる仕事の可能性が大きく、一度手を出すと抜けることは困難です。気付いたら犯罪に加担しているケースも。金銭的に厳しい生活でも、絶対に手を出してはいけません。詳しくは関連記事で解説しているので、参考にしてください。
関連記事:学生を狙う闇バイトとは?見分け方や学校側ができることを解説
4.防犯・災害対策は万全に
新生活で一人暮らしを始める学生も多いでしょう。ストーカーや空き巣などの犯罪から身を守るためにも、日頃の対策が大切。特に女性の一人暮らしはリスクが高いため、オートロックのある物件がおすすめです。
また地震や台風など、災害が発生する可能性もゼロではありません。一人暮らしでも対応できるよう、万全に備えておきましょう。用意するべきグッズや対処法は、下記で詳しく解説しています。
関連記事:【一人暮らしの災害対策】用意するべきグッズや発生時の対処法を解説
5.お金の管理も忘れずに
一人暮らしやアルバイトを始める場合、適切なお金管理も大切です。入ってくるお金が増えたからといって、後先考えずに欲しいものを買えば生活が苦しくなったり、学費が払えなくなったりするケースもあるでしょう。
また18歳になると、クレジットカードを持てるようになります。財布のお金が減らないので支払っている感覚がなく、つい使いすぎる学生も。気付いたら借金を背負ってしまったとならないよう、お金の管理についても指導しましょう。
充実した学校生活を過ごすためのコツ5つ
学生時代は長いようであっという間です。学生に「こうしておけば良かった」と後悔させたくないですよね。ここでは、充実した学校生活を過ごすためのコツを5つ紹介します。
- 健康管理を怠らない
- 興味のある分野は積極的に挑戦する
- 交友関係を広げる
- やりたいことに優先順位をつける
- 勉強とプライベートのメリハリをつける
それぞれ解説します。
1.健康管理を怠らない
心と体の健康は楽しい学校生活を過ごすうえで欠かせないものです。無理して体調を崩せば、せっかくの充実した生活もストップしてしまいます。
規則正しい生活やバランスの良い食事を心がけましょう。また心のメンタルを維持するため、ランニングや映画鑑賞など自分なりのストレス発散方法をいくつか用意しておくのがおすすめです。
2.興味のある分野は積極的に挑戦する
興味を持っている分野があれば、積極的に挑戦するのがおすすめです。留学・アルバイト・インターンシップなど、学生だからこそできることは多くあります。
ときには挑戦したことが、将来の進路を決めるきっかけになることも。また社会人に必須のコミュニケーションスキルを学べたり、興味ある業界の知識を深められたり、自身の成長や就活へプラスの影響を与えます。
とはいえ、学生の本業は勉強です。なかには、学業との両立に悩む学生もいるかもしれません。そのような場合は、相談に乗ってあげましょう。両立のイメージができるよう、先生が持つ過去の成功体験を共有してあげるのもおすすめです。
3.交友関係を広げる
学生時代は、積極的に交友関係を広げるのがおすすめ。社会人になってからも出会いはありますが、仕事や利害関係ありきのケースも多くあります。
しかし、学生時代を共にした仲間との間には利害関係で構築されるケースが少なく、いわゆる「生涯の友人」に巡り合えることも。サークルや部活動があれば積極的に参加するよう伝えましょう。
広く交友関係を構築しておくことで、就職後も情報共有したり休日を一緒に過ごしたり、助け合ったりしながら前に進めるでしょう。
4.やりたいことに優先順位をつける
学校生活は長いようで短いです。ダラダラ過ごしていると、あっという間に卒業時期を迎えてしまうでしょう。「勉強だけでなく遊びもしておけば良かった」「気付いたら留学するチャンスを逃してしまった」とならないよう、優先順位を決めて行動するのがおすすめです。効率的に行動でき、より多くの経験を積めるでしょう。
5.勉強とプライベートのメリハリをつける
勉強とプライベートのメリハリも大切なポイントです。勉強は学生にとって大切ですが、それだけだと充実感を得られないかもしれません。だからといって遊びやアルバイトばかりに夢中になっていると、進路を決める際に後悔する可能性が高くなるでしょう。
どちらも学生にとっては大切な要素で、それぞれ学びがあります。バランス良くこなしていく大切さを伝えましょう。
まとめ
新生活を迎えて環境が大きく変わる学生は多くいます。理想の学校生活を描いてワクワクしているでしょう。一方で、そのような学生の心のスキマにつけこんで宗教や犯罪に引き込もうとしている人がいるのも事実です。安全に楽しく学校生活を過ごしてもらうためにも、事前に注意点を共有しましょう。
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