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TOP教養スキルアップ学生の長所を見つける3つのポイント!短所ばかり指摘していませんか?

学生の長所を見つける3つのポイント!短所ばかり指摘していませんか?

2022.11.10 (最終更新:2024.04.12) スキルアップ 教務情報

就活前など、学生から「自分の長所がわからない…」と相談を受けることはありませんか?学生が自己分析をしても「本当に私の長所なのかな?」と素直に捉えられないこともあるでしょう。

そこで第三者から伝えてあげることが大切です。先生が伝えることにより、学習へのモチベーションアップや自信につながります。学生は「先生は自分のことを理解してくれている」と感じ、先生への信頼度も増すでしょう。

また長所は、就活時の面接でも聞かれることが多いため、早い段階で意識させておくことがポイント。学校生活の中で活かせれば、自己PRを考える際にも役立ちますよ。

今回は学生に長所を伝えるメリットと、見つけるためのポイントを3つ解説します。「長所の見つけ方がわからない…」と、悩む先生は、ぜひ参考にしてくださいね。

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長所や短所が思いつかないと悩む学生は多い

「あなたの長所はどのようなところですか」と聞かれた時、答えに詰まる学生は少なくありません。「短所は思いつくけれど、長所は思いつかない」と、悩む学生もいるでしょう。自分自身を理解せず学校生活が進むと、本来の魅力を発揮できないまま就活を迎えます。

本当は周りをまとめる力があって、誰にでも平等に接することができるのに「リーダー役は私には無理…」と思い込んでいては、長所を活かすチャンスを逃すことになります。早い段階で長所を自覚できれば、もっと積極的に行動できるのではないでしょうか。

就活時の面接では、必ずといってよいほど長所や短所に関して質問されます。早めに意識させることで、将来の進路に向けた準備にも余裕ができますよ。

学生に短所ばかり指摘していませんか?

学生が社会に出ても困ることがないようにと、短所ばかりを指摘していませんか。

「もう少しテストがんばれよ」
「課題提出いつもギリギリだぞ」
「もっと周りと積極的に関わってみたら」

学生の将来のためという思いは大事ですが、短所ばかり指摘していると学生は自信ややる気を失い、先生に対して心を閉ざしてしまうでしょう。最悪の場合「自分はダメな人間なんだ…」と、退学を視野に入れるかもしれません。

短所はテストの点数が悪い、時間ギリギリの行動、周りに溶け込めていないなど、結果や周りからの評価で目に見えやすいため、学生自身も自覚しているケースが多くあります。

逆に、いつも笑顔でいることや何事にも積極的といった、長所に基づく行動は無意識にできているもの。そのため、第三者が伝えないと自分自身では気づかない場合があるのです。

学生は、短所ばかり指摘されれば、余計に長所がわからなくなってしまうでしょう。学生のモチベーションを引き上げるためには、長所も伝えることが大切です。

先生から学生に長所を伝えるメリット3つ

学生の長所を見つけたら、普段の会話や面談を通して積極的に伝えましょう。先生から長所を伝える主なメリットは3つあります。

  • 自信が持てる
  • 積極的に行動するようになる
  • 先生への信頼が深まる

それぞれ詳しく解説します。

自信が持てる

普段の生活で当たり前にできていることは、長所として自覚しにくいもの。第三者から言われて初めて「何とも思わなかったけど、実は私の長所なんだ!」と、気づくことができます。当たり前にできていたことが実は当たり前ではないとわかれば、自信につながるでしょう。

たとえば「みんながすぐに理解できていることなのに、私は何回も聞かないとわからない…」と、感じている学生がいたとします。

質問することに抵抗を感じている学生が、先生から「疑問点を放置したままの人も多いのに、すぐ解決しようとする姿勢は積極性があってよいね!」などと声をかけられれば、「私は積極性があるんだ!どんどん行動しよう」と、プラスに考えられるようになるのではないでしょうか。

積極的に行動するようになる

誰かに褒められて、もっとがんばりたいと感じた経験はありませんか。これは褒めてくれた人の期待に応えたいという意欲が湧くためです。たとえばテストの点が良かったときに、先生から褒められることで、達成感や満足度が増し、次へのモチベーションに繋がると考えられます。

それとは逆に、「なんでこんな簡単な問題を間違えているんだ」「ここを正解してたら満点だったのに」と、ミスばかり指摘されていては、勉強したくなくなってしまうでしょう。

「良い点数が取れたのは普段、授業を真面目に聞いてくれているからだね」「全教科で平均点より上なのはすごいことだよ」などと褒めることで「もっと先生の期待に応えたい!」と積極的に学ぶ姿勢を育てられます。

テストに限らず、行事の運営をがんばっていた、元気よく挨拶してくれたなど、様々な場面に褒める要素は転がっています。褒められることで、学生のモチベーションの継続と、積極的な行動に繋がっていくでしょう。

先生への信頼が深まる

人は自分の欠点を指摘する人よりも、褒めてくれる人に好感を持つ傾向があります。先生が長所を積極的に伝えることで、学生が「この先生は、私のことを理解してくれている」と感じれば、先生への信頼が深まって本音も話してくれるようになるでしょう。

口数が少ない、または素っ気ない態度をとる学生に対して「この学生はこういう性格なんだ」と決めつけてしまうのは少し待って。本当はおしゃべり好きで人懐っこい性格なのに、「先生に話したところで何も解決しない。どうせ説教されるだけ」と、思い込んでいるだけかもしれませんよ。根気強く向き合うことで本音が見えてくる場合もあります。

学生の長所を見つける3つのポイント

長所を伝えるメリットがたくさんあるとはいえ、肝心の見つけ方がわからないと悩む先生もいるのではないでしょうか。学校生活の中で次の3点を意識してみてください。

  • フィルターをかけずに関わる
  • 行動を観察する
  • 積極的に会話する

最初から良いところを見つけようとする必要はありません。学生に限らず、相手の良いところは関わりを重ねて徐々に見えてくるものです。それぞれ具体的に解説します。

フィルターをかけずに関わる

「学生Aには、暴力事件の噂があるから問題児に違いない」
「学生Bはいつもテストの点数が悪いから、遊んでばかりいるのだろう」

深く関わったことがないにもかかわらず、このようなフィルターをかけると短所ばかり目につきやすくなります。

実際に関わってみることで、優しく友達思いの学生だった、誰にも相談せず陰でがんばるタイプだったなど、噂や見た目ではわからなかった長所の発見につながります。学生の魅力を知るためにもフィルターをかけず、「今」を見るようにしましょう。

行動を観察する

学生がどのような行動をとっているのか、注意深く観察することも大切です。テストの点数や授業の出欠回数だけを見ていても、学生の長所は発見できません。授業中の発言回数や休憩時間の過ごし方など、何気ない行動から見えてくる長所もあります。

たとえば、いつも友人に囲まれて明るい雰囲気なら、社交性や協調性が高いことがうかがえます。休憩中も教科書を読んだりノートを取ったりしているようであれば勤勉、または負けず嫌いである可能性も。

とはいえ、すべての学生の行動を一つひとつ見るのは難しいですよね。そのようなときは、他の先生に聞いてみるのもよいでしょう。

積極的に会話する

遠目から見るだけでなく、積極的に会話することも忘れてはいけません。観察しているだけでは、学生が何を考えているのかを充分に理解するのは難しいでしょう。会話を通して見えてくる長所もあります。

「おはよう」「元気か?」など、まずは一声かけるだけでもOK。声をかけられると人は、自分に興味を持ってくれている、自分の存在を認識してくれていると感じます。「先生は自分の存在を認識してくれている」と学生が感じれば、これまでとは違う一面を見せることもあるかもしれません。

そこから徐々に会話量を増やしていくうちに「計画的に将来を考えているんだな」「責任感の強い学生なんだな」などの発見につながるチャンスがありますよ。

視点を変えれば短所も長所になる

どうしても学生の短所ばかり目について、長所が見つけられない先生もいるかもしれません。そのようなときは視点を変えてみましょう。短所と長所は表裏一体です。短所に見えている部分が、実は学生の長所になるケースは多くあります。

たとえば計画を立てることが苦手な学生は、裏を返せば状況に応じて柔軟に対応できる能力が備わっている可能性があります。社会に出れば、計画通りにいかないことはたくさんありますよね。物事に臨機応変に対応できる力は、大きな長所といえるのではないでしょうか。

また、頑固な学生は、芯が強いともいえます。情報に溢れた現代社会では、周りの行動に左右されてしまう人も多いですよね。芯が強く自分の考えを持っていれば、周りに流されず行動していけるでしょう。

このように少し見方を変えれば、短所が長所になるのです。学生に対して短所だと感じる部分があれば、少し視点を変えて考えてみましょう。

「ライフデザインナビ」は学生の長所が可視化できるツール

学生の長所を見つけることは大切ですが、クラス全員の行動や考え方をすべて把握するのは大変ですよね。そこで活用してほしいのが「ライフデザインナビ」です。

ライフデザインナビは受検するだけで学生の長所や短所を可視化できる、性格診断ツールです。受検といっても選択式のアンケートに回答するだけ。所要時間は約10〜15分です。

診断結果は一人ひとりの帳票に加えて、クラス全員の結果が一覧になった帳票も用意されるため、一目でクラス全体の傾向もわかるようになっています。先生と学生の関係を深めるためにも役立つでしょう。詳細はこちらの記事をご覧ください。

【体験レビューあり】ライフデザインナビとは?使い方やメリット・デメリットを紹介

まとめ

学生の長所を見つけるポイントと、伝えるメリットを解説しました。短所ばかりを指摘していては、学生は自信とやる気を失ってしまいます。長所を積極的に伝えることが大切です。

学生が長所を自覚できれば自信がつき、モチベーションもアップします。直接伝えることで、学生から先生への信頼感も深まるでしょう。長所を見つけるためには積極的な会話や行動観察が必要ですが、一人ひとりに充分な対応をするのは難しいかもしれません。そこで活用してほしいのが、ライフデザインナビです。

学生の長所や短所、性格のタイプを可視化できるため、学生との関わり方のヒントになるでしょう。診断結果だけでなく、学生ごとにどのような指導が効果的なのかというアドバイスも記載されているので、ぜひ一度ご活用ください。

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この記事を書いた人
佐藤 なおか

佐藤 なおか

移住により新潟で活動するWebライター
趣味は飲み歩き(ビール好き)とドライブ

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