
専門学校のIT技術者養成に関わるコースでは、4月の入学から10月の基本情報技術者試験合格が最初の目標、というカリキュラムを組んでいるところが多いのではないでしょうか。
基本情報技術者試験は、科目A(午前)試験と科目B(午後)試験に分かれています。本来は10分休憩を挟んで科目A試験と科目B試験を一気に受ける必要がありますが、一定時間の認定講座の受講と、6月、7月、12月、1月に実施される修了試験を合格することで、科目A試験を免除できる制度があります。この制度に対応した学校の入学〜試験までの流れを追ってみましょう。
目次
【4〜6月】入学から科目A免除試験(修了試験)まで
科目Aの修了試験に向けて
入学した学生が最初に目指すのは科目Aが免除される試験に合格することです。
ウイネットの教材ではコンピュータ概論、システム開発技術、マネジメントと情報化と、この3種のテキストが科目A試験免除認定講座に対応したものになっており、6月を目処に科目Aについて学習していきます。

情報処理技術者試験合格に求められる知識を基礎から学んでいき、3ヶ月でテキスト3種の範囲を学習します。その後、旧午前試験の過去問題や、科目Aの模擬試験で実力を確認。6・7月に実施される科目Aの修了試験に合格できるよう備えます。
科目Aの修了試験に慣れるために
科目A試験は60問に問題数が変更されています。IPAから公開されている科目Aサンプル問題の60問の他に、弊社テキストでは、科目A模擬試験が2パターン収録されていますので、90分で60問を解く試験形式に慣れていき、修了試験合格を目指します。
【6〜9月】基本情報技術者試験、科目Bに向けて
科目B試験対策は、アルゴリズム、プログラミングの基礎を身につけることが重要です。そのため春のプログラミング授業から対策が始まっているといっても過言ではありませんが、本腰を据えるのは修了試験後からでしょう。
科目Bは試験制度変更前の広い分野からの出題から変更されアルゴリズム(擬似言語)と、情報セキュリティ分野の問題に統一されました。
問題文とプログラムからアルゴリズムを読み解く能力が問われるのがこの試験です。
C、Java、Pythonなど、それぞれの言語に共通する、プログラミングの基本とデータ構造の理解が求められます。そのため、各言語でプログラムを実際に書き、動かす演習でプログラミングの考え方そのものに慣れておくことはとても重要です。各言語の実践的なテキストで選択、繰返しの制御文や、配列やリストのデータ構造というプログラムの動きを理解し、弊社「アルゴリズムとデータ構造」で基本のアルゴリズムを理解する演習を行い、経験を積んでいきましょう。

【10月〜】試験本番、新たな目標へ
基本情報技術者の受験は通年化されましたので、各学生のプログラミングの習熟度に応じて受験し、取得できれば次の目標へ向けて勉強する時期になります。
基礎からの段階的な理解はできている前提で、ここからは高度IT人材としての道を目指して応用技術者試験の受験に挑む、または目指す就職先を見据えてJavaなどの実践的な学習を深めていくなど、個々の目標により進路も学習内容も分かれていきます。

最後に
以上がウイネットの教材を使用し科目Aの免除制度を利用した学校の、基本情報技術者の資格取得までの大まかな流れとなります。
もし新しい試験制度に合った教材をお探しなら、ご検討の対象に加えてみてはいかがでしょうか。
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