教育の現場において、読み・書き・計算といった「基礎学力」は非常に重要な要素です。
これは専門学校においても例外ではありません。
基礎学力が十分でないと、専門的な内容を理解する前段階でつまずいてしまい、授業についていけなくなってしまいます。
効率的に基礎学力を向上させるには、どのようにしたら良いのでしょうか。
今回は、専門学校生に適した学習ツールと合わせて紹介します。
目次
専門学校生の基礎学力向上にはハードルが多い
基礎学力は個人によって差があります。
専門学校に入学する学生を見ても、全く問題のない学生もいれば、不安を抱えている学生も少なくありません。
基礎学力に不安のある学生が取り残されないために、学校側が主体となって、基礎学力の向上に取り組む事例もあります。
しかし、学生や教員の負担、モチベーションや進捗管理など、さまざまなハードルがあるようです。
【基礎学力向上の方法と課題】
- 入学前に課題を出す
入学前ではコミュニケーションが取りにくく、進捗チェックが難しい
課題をやらなかった学生は授業に取り残されてしまう - 入学後にカリキュラムで取り組む
授業の枠を削って基礎学習を行うと、専門分野の授業時数が減り、指導が遅れる - 補講を行う
教員の負担が増加し、補講を受ける学生のモチベーションも上がらない
本来であれば、基礎学力は入学前に身につけて欲しいもの。
限られた授業時間を削ったり、補講などの時間を作ったりせずに基礎学力の対策ができれば、授業もスムーズに行えます。
これらのハードルをクリアした基礎学力向上ツールとしてご紹介するのが、ウイナレッジを運営する私たちウイネットが提供するプログラム「myトレーニング」です。
「myトレーニング」とは?
「myトレーニング」は、スマートフォンやパソコン、タブレットなどを使って基礎学力トレーニングを行える専用プログラムです。
国語や数学、理科など基礎学力として必要な学習項目を1問1答形式で出題。
分かりやすい解説付きで、間違えた問題は繰り返し勉強できるので、自然と基礎学力が高まります。
学生が手軽に勉強できるようさまざまな工夫が施されているほか、進捗管理など教員側の負担も少なくなるよう設計されているのも特徴です。
【主な特徴】
- 1問1答形式で1回5問 あいた時間でサクッと学習できる
- 苦手な項目を繰り返しトレーニングでき、効率的に学習できる
- 学習状況や進捗を一目でチェックできるので、教員側の負担も少ない
- プッシュ通知やメールを送信する機能があり、入学前でも適宜学習の促しが可能
- 目指す職業・資格別のトレーニングなので、必要な知識に絞って効率的に学習できる
入学前にトレーニングを開始すれば、入学時には必要な基礎学力が身につき、スムーズに授業を進めることが可能です。
では、学生が取り組むプログラムの流れと、先生サイドで確認できる管理項目をそれぞれ見ていきましょう。
「myトレーニング」学生用プログラムの流れ
まずは、学生がプログラムに取り組む流れをご説明します。
1)実力判定テスト
トレーニングを開始する前に、まずは学生自身が「何ができて、何ができないか」を判定するためのテストを行います。
テストでは各科目のステージ/項目ごとに出題。
全問正解した項目には「トロフィー」が表示されます。
トロフィーを獲得できなかった項目を、2)のトレーニングで重点的に学習していきます。
理解できていない項目を明確にし、効率的な学習につなげることがテストの目的です。
2)トレーニング
実力判定テストでトロフィーを獲得できなかった項目を中心に、トレーニングを進めていきます。
問題の解説では、図や文章、動画を使ってわかりやすく説明しているので、一人でもスムーズに学習が可能。
間違えた問題にはちょっとした時間に繰り返し取り組めるので、学習習慣も身に付きます。
トレーニングでは、直近2回の正答率が80%を超えると、項目ごとにトロフィーを獲得。
きちんと学力が身についたことが目に見えて分かるので、学習へのモチベーションUPにも効果的です。
3)チャレンジテスト
科目ごとのトレーニング進捗率が90%を超えると、理解度を把握するためのテスト「チャレンジテスト」に挑戦できます。
科目ごとの理解度が把握でき、分からないところはもう一度トレーニングに戻って復習。
これを繰り返すことで、基礎学力をしっかりと身に付けることにつながります。
4)総仕上げテスト
最後に、トレーニングの成果を確認するための最終テストとして「総仕上げテスト」を実施。
これまでのトレーニングの成果、基礎学力の向上を実感できます。
分からないところがあれば、もう一度トレーニングに戻って復習できます。
なお、3)のチャレンジテストと4)の総仕上げテストは、教員側で配信時期の設定が可能です。
おすすめの実施スケジュール
「myトレーニング」の実施スケジュールは、AO入試合格者が決まる10月頃からスタートするのが理想です。
入学手続きを済ませた段階でmyトレーニング実施のアナウンスを行い、学生に学習をスタートしてもらいます。
トレーニング期間中は、次で紹介する管理画面で学生の進捗や結果を確認。
必要があればプッシュ機能やメール機能を使って、トレーニングを促進します。
チャレンジテストまでは入学前に学生個々人に済ませておいてもらい、入学直後に一斉に総仕上げテストを実施するのがおすすめです。
「早々にトレーニングを終えて、入学時にはもう忘れてしまっている」ということを防ぐことと、入学時点での正確な学力水準を把握することで授業のレベル感調整や学生それぞれの得意不得意を把握することに役立ちます。
「myトレーニング」教員用の管理画面
学生がプログラムに沿ってテストやトレーニングに取り組む間、先生の方で行うのは進捗や結果の確認が主です。
必要に応じてトレーニングを促すプッシュ通知やメールを送ることなどもできますが、対面指導や個別メールなどよりも大幅に労力の削減が可能です。
また、教員用の管理画面では、学生の学習状況やトレーニングの実施回数など、細かな項目がチェックできます。
【管理画面でチェックできる項目】
- 学習状況(最終トレーニング日)・トレーニング進捗状況
- 科目・項目別の正答率、トレーニング実施回数
- トロフィー獲得状況
- テスト結果(学生別・科目別)
「myトレーニング」についてよくある質問
「myトレーニング」の導入時にお客様からいただいた質問の中から、特にお尋ねいただくことの多いものをまとめてご紹介します。
Q. 学習プログラムの内容はどのようなものですか?
A. 数学、国語、理科などの科目を中心に、目指す職業・資格に合わせた15種類のラインナップを用意しています。また、学校のカリキュラムに合わせて、プログラムをカスタマイズして使用することも可能です。
Q. プログラムのラインナップはどのようなものがありますか?
A. 基本となるプログラムに「基礎総合」と「日本語基礎」があり、幅広い学科・コースでご利用いただいています。また、めざす資格や職業に特化し、専門分野の学習に必要な基礎学力に絞ってトレーニングできるプログラムは、以下の13種類があります。
情報処理系:情報処理技術者・ITパスポート
機械系:自動車整備士
美容系:美容師
医療系:理学療法士・作業療法士・歯科衛生士・看護師・医療事務・臨床工学技士・診療放射線技師・鍼灸師
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 学生1人につき税込3,300円(1年間)です。なお、初期登録料やサーバー代などの運営費、その他手数料は一切かかりません。
Q. プログラムを開始するまでにはどのくらいの期間がかかりますか?
A. ご注文をいただいてから1週間程度でご利用が可能です。カスタマイズ版の場合は、収録する科目や問題を組み替える必要があるため、ご相談ください。
Q. トレーニングが進まない学生への対策はありますか?
A. myトレーニングの管理画面からは、プッシュ通知を送信したり、個別にメッセージを送ったりすることが可能です。プッシュ通知機能は、全員に同じタイミングで送信され、定期的な学習のきっかけづくりを促進。メッセージは進捗の滞っている学生などに向けて個別に送信でき、学習を促すのに役立ちます。
Q. どのような専門学校での導入事例が多いですか?
A. 情報処理系の専門学校で特によくご利用いただいています。一年の秋に基本情報技術者試験を受験する場合、入学から受験までの期間が短く、専門分野の学習を入学時からスムーズに進めることが重要であることから基礎学力対策に力を入れている学校さまが多いように感じます。情報処理系以外にも様々な学科・コースでご利用いただいていて、全プログラム合わせて毎年約50校・5000名の学生にご利用いただいています。
おわりに
myトレーニングにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ以下の商品紹介ページもご参照ください。
商品紹介ページでは、「どのようなプログラムなのか実際に見てみたい」という方向けに、すぐにお試しいただける体験版をご用意しております。
また、「プログラムの詳細が知りたい」「プログラムの導入を検討したい」という方には、詳しい資料のご送付やご説明、管理機能を含めた全機能をお試しいただけるサンプルアカウントの発行など承りますので、お気軽にお問い合わせください。
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全国の専門学校、大学、職業訓練校、PCスクール等教育機関向けに教材を制作・販売しています。