春は新入生が入学してくる季節ですね。新たな環境のスタートに、入学式当日は緊張している学生も多いでしょう。そこでおすすめなのが、緊張をほぐしながら交流を深められる学級レクリエーションです。
本記事では、屋内・屋外別に楽しめる学級レクリエーションを10種類紹介します。入学式後に実施するレクリエーションを決める際にお役立てください。
目次
入学式後に学級レクリエーションを実施する3つのメリット
入学式後に学級レクリエーションを実施する主なメリットは3つあります。
- 学生同士の交流を促進できる
- 協調性を養える
- リラックス効果・気分転換
それぞれ解説します。
学生同士の交流を促進できる
レクリエーションの参加にあたっては、会話が必須です。必然的にコミュニケーションをとる機会ができるため、学生同士の交流を促進する効果が期待できます。
また初対面では会話の内容に困るケースも多いですが、同じレクリエーションを楽しむことで共通の話題が生まれて会話も盛り上がりやすくなるでしょう。人見知りの傾向がある学生の孤立化も防げます。
協調性を養える
レクリエーションのなかには、協力しないとクリアが難しいものも多くあります。協力しながら共通のゴールや目標を目指すことで、楽しみながら無意識に協調性を養えるでしょう。これから同じクラスで過ごすメンバーで楽しめば、早い段階から一体感が生まれやすくなります。
リラックス効果・気分転換
適度に頭を使うことで脳の緊張がほぐれ、リラックス効果を得られるのも学級レクリエーションを実施するメリットです。
入学式当日は、新しい出会いや慣れない行事で緊張している学生も多くいます。気分転換の意味でも、学級レクリエーションの実施はおすすめです。
屋内で楽しめる学級レクリエーション5選
ここでは、屋内で楽しめる学級レクリエーションを5つ紹介します。どれもルールが簡単で気軽に楽しめますよ。
- 他己紹介ゲーム
- バースデーライン
- 図形伝達ゲーム
- ペーパータワー
- 十人十色ゲーム
それぞれ準備するものやルール、得られる効果を解説します。
1.他己紹介ゲーム
他己紹介ゲームは勝ち負けを競うのではなく、お互いを知るためのゲームになります。最初に実施する学級レクリエーションにも最適。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・特になし
【ルール】
・2人1組のペアを作る
・先生はあらかじめ決めておいた自己紹介の項目を全体に伝える
・1~2分で項目に沿ってお互い自己紹介する
・別のペアと向き合い、相手に自分のペアを紹介する
・ペアを変えて繰り返す
通常、初対面では自分を紹介しますが、他己紹介ゲームでは相手に自分のペアを紹介します。正しく紹介するためには、ペアの話に親身になって耳を傾けなければなりません。結果的に、相手とのコミュニケーションが活発になるでしょう。自己紹介の項目は名前や出身地、趣味や学校でやりたいことなどがおすすめです。
2.バースデーライン
バースデーラインは、会話や筆談が一切できないゲームです。ルールはシンプルで、制限時間内に誕生日順に並ぶだけ。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・特になし
【ルール】
・5~10人のチームに分かれる
・1月1日を先頭にして誕生日順で並ぶよう全体へ共有
・チームごとに円になって立つ
・制限時間内にジェスチャーで相談しながら一列に並ぶ
・時間内になったら先頭から誕生日を発表
・正しい順番で早く並べたチームの勝利
制限時間は5〜10分がおすすめ。会話が一切できないため、表情やジェスチャーなどノンバーバルコミュニケーションの大切さを認識できます。軽く体を動かすことから、リラックス効果も得られるでしょう。
3.図形伝達ゲーム
図形伝達ゲームはジェスチャー禁止。口頭のみで配布されるお題を相手に伝えるゲームです。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・紙
・ペン
【ルール】
・出題者と回答者のペアを作る
・出題者にお題を配布
・出題者はお題を口頭のみで回答者に伝える
・回答者は紙に伝達されたお題を再現
・完成した図形がお題に近いペアの勝利
出題者1人に対して、回答者は複数人でもOKです。ジェスチャーが一切禁止のため、出題者は情報を的確に伝える力、回答者は相手の話を聴く力を養えます。口頭だけで伝えるのは意外に難しく、予想外の図形が完成して大盛り上がりになることも。
4.ペーパータワー
ペーパータワーは、できるだけ高いタワーを作るゲームです。シンプルながらチームの知恵と工夫が試されます。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・A4用紙30枚(1チームにつき)
【ルール】
・4~5人のチームに分かれる
・1チームにつき30枚のA4用紙を配る
・チームごとに5分程度で作戦を考える
・実際に組み立てる(5~10分程度)
・紙は折っても切ってもOKだが、道具は一切禁止
・終了後にタワーの高さを計測
・タワーは計測中も自立していなければならない
・最も高いタワーを作ったチームの勝利
どのように工夫すれば紙だけで高いタワーを作れるか、チームの協調性が試されます。お互いの考えを交換し合うことで、交流を深められるでしょう。
5.十人十色ゲーム
十人十色ゲームは、その名のとおり人の好みや考えはそれぞれあるのだと認識できるゲームです。視野を広げるのに役立つでしょう。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・出題カード
【ルール】
・複数人でチームを組む
・1人を回答者、残りのメンバーは予想者になる
・回答者は、出題されたお題について自分の好きな答えを選ぶ
・予想者は、回答者が選んだ回答を予想する
・回答者と予想者の答えが一致したら点数獲得
・複数問出題し、最も獲得点数が高かったチームの勝利
お題は、たとえば「インドア派かアウトドア派か」「目玉焼きには醤油かソースか」などです。難易度を上げたい場合は、2択ではなく3択にするのもおすすめ。
相手の趣味や好きなことを知ることができ、親睦を深められます。また自分とは異なる考えや思考があることを認識できるきっかけにもなるでしょう。
屋外で楽しめる学級レクリエーション5選
屋外で楽しめるおすすめの学級レクリエーションは、次の5つです。外で体を動かしたいと考えている場合は、こちらを参考にしてください。
- 謎解きゲーム
- フープリレー
- バック走リレー
- ブラインドサッカー
- エビバディ・アップ
それぞれ解説します。
1.謎解きゲーム
Z世代に人気の謎解きゲーム。個人ではなくチームで協力する形にすれば、協調性を高められるでしょう。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・謎
・回答用紙
・ペン
【ルール】
・4~5人のチームを作る
・ちりばめられた謎を解いていく
・すべての謎を解き、一番早くゴールに辿り着いたチームの優勝
謎を解くためには意見の出し合いが求められるため、コミュニケーションが活発になるでしょう。共通の課題をクリアできたときには、一体感や達成感も味わえます。
謎を作るのが難しい場合は、謎解きの本を参考にするのがおすすめ。学校全体を謎解きの会場にすれば、校内の施設紹介も兼ねられますよ。
2.フープリレー
チームで円になり、できるだけフラフープを早くくぐらせるゲームです。さまざまな人数に対応できるため、気軽に実施しやすいでしょう。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・フラフープ
・タイマー
【ルール】
・チームを作って円になる
・1人の手にフラフープを通した状態で全員手を繋ぐ
・誰も手を放さずにフラフープを1周させタイムを計測する
・タイムが一番短いチームの優勝
シンプルなルールですが、実際に挑戦すると難しいフープリレー。最初は15分程度の練習タイムを設けるとよいでしょう。みんなでワイワイと楽しめるゲームです。
3.バック走リレー
バック走リレーは、通常のリレーをバックの状態で走るシンプルなルールです。準備するものやルールは、以下のとおり。
【準備するもの】
・バトンまたはたすき
【ルール】
・4~5人でチームを作る
・メンバーで走る順番を決める
・第一走者から順番にバックの状態で走る
・一番早くゴールしたチームの勝利
自分の感覚だけでまっすぐ進むのは難しいため、優勝するためにはメンバーの声掛けが必須です。「もっと右!」「そのまま真っすぐ!」と声を掛け合っているうちに、親睦が深まっていくでしょう。
4.ブラインドサッカー
パラリンピックの正式競技でもあるブラインドサッカー(ブラインドフットボール)。プレイヤーは目隠しをしてゴールを目指します。準備するものやルールは、以下のとおりです。
【準備するもの】
・アイマスク
・音の出るボール
【ルール】
・5人1組で2チームに分かれる
・キーパー以外は全員目隠しする
・ほかのメンバーはキーパーの声を頼りにゴールを目指す
・多く得点したチームの勝利
ゲームは鈴のなるボールを使用しますが、目が見えない状態のため状況の把握力や素早い決断力が求められます。勝利という共通目標に向かって協力することで、団結力が深まるでしょう。
5.エビバディ・アップ
全員が手を繋いだ状態で座り、同時に立ち上がるゲームです。用意するものは特になく、ルールも簡単なので手軽にできますよ。
【準備するもの】
・特になし
【ルール】
・参加者で手を繋ぎ向かい合わせになって座る
・両隣の人と足元が触れた状態にし、合図と同時に立ち上がる
・全員同時に立ち上がることができればクリア
簡単にクリアできそうに思えますが、実際にやってみると意外と難しいことに驚くかもしれません。参加人数が増えるほど難易度が高くなるため、最初は2人1組から始めるとよいでしょう。次に4人、8人と増やしていき、最終的には参加者全員で挑戦するのがおすすめ。
クラスのメンバー全員で同じ成功体験を共有できれば、盛り上がると同時に結束力を高められるでしょう。
学級レクリエーションを有意義な時間にする3つのコツ
入学式後の学級レクリエーションを有意義な時間にするため、もうひと工夫してみましょう。コツは3つあります。
- 適度に声掛けする
- 終了後に振り返りや感想を共有する
- 写真や映像で記録を残す
それぞれ解説します。
適度に声掛けする
学生は入学したばかりで右も左もわからない状態です。当然、人間関係も構築できていません。思うように会話が盛り上がらないチームが出てくるケースもあります。そのような場合、先生は傍観せず積極的な声掛けをしてあげるとよいでしょう。
学生同士を繋ぐ潤滑油となることで、コミュニケーションがスムーズになります。孤立した学生を出すことなく、全員が楽しめるように動くことが大切です。
終了後に振り返りや感想を共有する
単にレクリエーションを実施するだけでなく、終了後は振り返りの時間を作りましょう。感想や学んだことを共有することで会話も弾み、絆が深まりやすくなります。チームごとに意見をまとめ、全体で報告し合うのもおすすめです。
写真や映像で記録を残す
入学式や、その後のレクリエーションは新入生にとって印象に残るもの。写真や映像で記録を残しておくのもよいでしょう。時間が経ってから見せることで「あのときは緊張していたよね」「ゲーム楽しかったね」と、学生同士で盛り上がるきっかけになります。また、卒業式に流す卒業ムービーの制作用に残しておくのもおすすめです。
まとめ
新しいスタートへの緊張感や、不安を和らげるために有効な学級レクリエーション。入学式のあとに実施することで、学生同士のスムーズなコミュニケーションを実現できます。ぜひ取り入れてみてくださいね。企画するだけでなく、実施時のフォローも忘れないようにしましょう。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課