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TOPコラムワーク【先生向け】ChatGPTを業務で活用するには?6つの例や注意点を解説

【先生向け】ChatGPTを業務で活用するには?6つの例や注意点を解説

2023.07.19 (最終更新:2024.07.16) ワーク コラム

リリース後、瞬く間に話題になったChatGPT。Webやテレビのニュースでは、ChatGPTに関する話題が連日取り上げられています。しかし「実際に何ができるの?」「業務で活用できるの?」など、疑問を持つ先生も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、これからChatGPTを活用したいと考える先生向けに、代表的な6つの活用事例や実際に作成した文章を紹介します。最新機能や注意点にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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ChatGPTとは?

そもそもChatGPTが、どのようなサービスなのかピンとこない先生もいるかもしれません。ここではサービスの詳細や注目される理由を解説します。

  1. 自然な会話が可能なAIチャットサービス
  2. ChatGPTが注目される理由
  3. 日本法人が設立
  4. ChatGPTの始め方

それぞれ見ていきましょう。

1.自然な会話が可能なAIチャットサービス

ChatGPTは、米OpenAI社が2022年11月に公開したAIチャットサービスです。高度な人工知能技術が搭載されているため、条件(プロンプト)を入れるだけでクオリティの高い回答をしてくれます。

日本語にも対応しており、2023年6月時点で基本機能は無料です。高度な内容を含む文章の作成も可能なため、簡単な会話だけでなく翻訳や企画のアイデア出し、結婚式のスピーチ文章まで作成できてしまいます。

2.ChatGPTが注目される理由

2022年11月にリリースされたChatGPTですが、わずか2か月でユーザー数は1億人を突破しました。日本でも多くの人が注目し、利用者数は世界第3位となっています。無料で利用できる革新的なサービスとして話題ですが、これまでも文章作成ツールは多く開発されていました。にもかかわらず、なぜこれほどChatGPTが注目されたのでしょうか。

その大きな理由の一つが、自然な文章の生成能力です。まるで人間を相手にしているかのような自然な文章は、多くの人を驚かせました。

またWeb上にある膨大な情報を学習しているため、回答できる領域が広いのも特徴です。従来のサービスは、あらかじめ想定された質問に対しての回答は可能でしたが、想定外の質問には的確に回答できませんでした。

しかし、ChatGPTは人間のように学習・推論・判断する能力があるため、今までのツール以上にクオリティの高い回答が可能となったのです。個人利用だけでなく、企業が活用する例も増えています。

3.2024年には日本法人が設立

ChatGPTを開発したのはアメリカにあるOpenAI社ですが、2024年4月に日本法人の「OpenAI Japan」が設立されました。社長には、アマゾンウェブサービスジャパンの元社長長崎忠雄さんが就任。

日本語に特化した開発が行われ、政府や企業などとも協力して国内のニーズに対応したAIの開発を目指すとしています。そのため、より効果的にChatGPTを使えるようになることが期待されるでしょう。

4.ChatGPTの始め方

高度な技術と聞くと、始め方も難しいイメージを持つ先生もいるかもしれません。しかし、特別な手続きは必要なく、誰でもメールアドレスさえあれば簡単に始められます。

公式サイトにアクセスし「Sign up」をクリックしましょう。あとはメールアドレスとパスワードを設定すれば完了です。ログインできたらチャット画面が表示されます。

【最新】ChatGPTに追加された新機能3つ

ChatGPTは進化を続けています。新たに追加された機能は、次の3つです。

  • GPTs(ジーピーティーズ)
  • Memory(メモリー)
  • GPT-4o(ジーピーティーフォーオー/オムニ)

それぞれの特徴を解説します。

GPTs(ジーピーティーズ)

GPTsは、ChatGPTをカスタマイズしてオリジナルのチャットボットを作成できる機能です。プログラミングの知識が不要なので、誰でも気軽に操作できます。たとえば教材開発に特化したGPTsを作成することで、授業や学生のレベルに合わせた教材を効率的に開発できるでしょう。

誕生当初は有料プランの「ChatGPT Plus」でのみ利用可能でしたが、2024年5月13日のアップデートにより、無料プランでも使えるようになりました。

Memory(メモリー)

Memoryは過去のやり取りや設定を記憶し、それを基にした応答や提案ができる機能です。従来のChatGPTは過去の会話を記憶できず、内容に矛盾が生じたり同じ質問を繰り返したりするケースも。しかし今回、Memory機能の追加によってユーザーは同じ情報を入力する必要がなくなり、よりスムーズに会話を進められるようになりました。

たとえば、特定プロジェクトについての相談内容を記憶しておくことで、次回の相談時には続きから話を進められます。記憶した内容は、必要に応じて削除可能です。

GPT-4o(ジーピーティーフォーオー/オムニ)

GPT-4oは、最新の大規模言語モデルです。従来のGPT-4から大幅に性能が向上し、より複雑な問題解決やタスクに対応できるようになりました。

自然で一貫性のある文章を生成する能力が向上し、複雑な質問に対しても適切かつ詳細な回答を提供できます。またマルチモーダル機能が強化され、画像の生成や分析も可能になりました。

音声認識の精度もアップしており、複数人が会話していても各話者の音声を識別して文字起こしが可能です。声のトーンや感情も判断できるようになったため、どのような会議の雰囲気だったのかも記録できます。

先生の業務を効率化!ChatGPTの活用例6選

ChatGPTは日々進化を遂げており、多くのシーンで活用できます。ここでは、先生が業務効率化に活用できる6つの例を紹介します。

  1. メール作成
  2. 問題作成
  3. イベントのアイデア出し
  4. わからない単語や言葉のリサーチ
  5. 最新情報の検索
  6. 自動採点

それぞれ解説します。

1.メール作成

ビジネスメールの作成は、意外に手間がかかるもの。特に上司や外部向けのメールは失礼のない表現を考えなければいけません。しかしChatGPTなら、短時間で多くのメールを作成可能です。

送る目的や文体を指定するだけで、自動的に自然な文章を作成してくれます。作成後は読み直して必要な箇所を修正すればOK。メール作成にかかっていた時間が削減されれば、ほかの業務に集中できるでしょう。

また、メルマガのテーマに悩んだときにも便利です。テーマ決めや件名作成もサポートしてくれるので、先生の心強い味方となるでしょう。

2.問題作成

多くの先生が悩むのが、学生向けの問題作成かもしれません。簡単な問題でも1回に5問・10問作るには多くの時間を要しますよね。これもChatGPTに任せれば、あっという間に作成してくれます。

小テストや単語テストなど、日常的に実施する簡単な問題はChatGPTに任せてみましょう。次章で実際の作成例も紹介するので参考にしてください。

3.イベントのアイデア出し

ChatGPTは膨大なデータを学習しているので、様々なジャンルのアイデア出しもサポートしてくれます。たとえば「オープンキャンパスで学校の魅力を伝え入学希望者を増やしたいけれど、イベントアイデアが思いつかない」と悩む先生も多いのではないでしょうか。

そのようなときはChatGPTに「オープンキャンパスで入学希望者を増やしたいです。そのためのイベントアイデアをたくさん出してください」と質問してみましょう。あっという間に多くのアイデアを返してくれます。

4.わからない単語や言葉のリサーチ

検索エンジンの代わりに使うことも可能です。今まで、わからない単語や言葉の意味はGoogleやYahoo!で検索して、理解を深める流れが主流でした。

しかし、ChatGPTさえあればチャット上に質問を投げかけるだけで完結します。もう複数のサイトを比較する必要はありません。リサーチする時間が減れば、業務の効率化が期待できるでしょう。

ただし、ChatGPTは2023年6月時点で「2021年9月」までのデータしか持ち合わせていません。そのため、最新データやトレンド情報は調べられないので注意してください。このあたりは改善の余地があるため、今後の進化が期待されるでしょう。

5.最新情報の検索

ChatGPTの学習データは、2023年4月までのものでした。そのため、最新のトレンドについて質問しても、誤った情報が出力されてしまっていたのです。しかしGPT-4oでは、Web検索機能を搭載しています。

これにより、リアルタイムの情報を提供してくれるようになりました。ChatGPTを使っている最中に、ほかの検索エンジンで調べる手間が省けるでしょう。参照URLも提示してくれるため、ファクトチェックも楽になりました。

たとえばテスト作成に必要な資料を依頼することで、短時間で必要な情報を把握できます。情報収集にかかる時間を大幅に短縮でき、その分を授業準備や学生指導に充てられるでしょう。

6.小論文の自動採点

GPT-4oでは、画像認識が可能となりました。この機能を活用すれば、手書き答案の採点も可能です。たとえば、自由記述式の問題や作文に関する採点を依頼すれば、文法の正確性や内容の一貫性などを評価してくれます。

方法は、採点したい答案をスキャナーやカメラで画像にしてGPT-4oにアップロードし、下記のようなプロンプトを入力するだけ。

「学生の答案の画像を分析し、理解度を評価してください。改善点があればアドバイスもお願いします」

あとはGPT-4oが分析し、的確なアドバイスを提供してくれます。ただし完璧ではないため、最終的には先生の目視で判断・評価しましょう。学生の答案を1枚ずつ採点するのは多くの時間と労力を要しますが、GPT-4oを活用すれば大幅な削減が可能となります。

簡単!ChatGPTで実際に文章を作ってみよう

質問を入れるだけでクオリティの高い自然な文章を作成してくれるChatGPTですが、ここでは実際に例を紹介します。今回作成したのは、以下の2つです。

  • 学生に出題するテストの作成
  • ビジネスメールの作成

質問の仕方によって回答も変化します。作成例を参考にして、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。

学生に出題するテストの作成

学生に出題するテストを作成します。今回は以下のように条件を入れました。

今回の条件

英語の基礎学力を上げるための小テストを作成してください

これに対して出てきた回答が以下です。

上記のような感じで問題が10問作成されましたが、問題文まで英語になってしまいました。そのため、以下の条件を追加します。

追加して返ってきた回答が以下です。

今度は問題文が日本語で作成されました。あとは内容が正しいか確認すればOKです。

ビジネスメールの作成

ビジネスメールを作成したい場合、誰向けでどのような内容のメールなのか設定します。今回は以下の条件を入れました。

今回の条件

ビジネスシーンで、上司にオープンキャンパスのイベント準備の進捗報告をするためのメール文を作成してください。

プロジェクト名:「オープンキャンパス」
現在の進捗:50%で予定より10%遅延。リカバリープランはタスクの見直し。

これに対して出てきた回答が以下です。

実際に作成された文章

件名: オープンキャンパスのイベント準備進捗報告について

上司殿、

お世話になっております。私が担当しているプロジェクト、「オープンキャンパス」の進捗について、ご報告いたします。

現在の進捗状況は、全体の進捗のうち50%が完了しております。ただし、予定よりも10%遅れている状況です。この遅れに対するリカバリープランとして、タスクの見直しを行っております。具体的には、各タスクの優先順位を再評価し、作業の効率化を図ることで、遅れを取り戻す予定です。

遅れの原因としては、予想外の調整や連携の遅延が発生しました。現在、関係者とのコミュニケーションを強化し、調整や連携においてスムーズな進行を図るよう努めています。

また、進捗に関する具体的な詳細は報告書としてまとめております。ご希望がございましたら、随時提出させていただきますので、お知らせください。

引き続き、私たちはチーム一丸となって「オープンキャンパス」の成功に向けて努力を続けてまいります。今後もタスクの見直しやリソースの最適化を行い、予定通りの進捗を取り戻すために全力を尽くしてまいります。

ご不明点やご質問がございましたら、お気軽にお知らせください。引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

1度目の質問で、かなり自然な文章で作成されました。上記は一言一句修正していない状態です。あとは宛名や誤字脱字、失礼のない表現がないか読み返して修正すれば、長文メールもあっという間に完成します。

ChatGPTを業務で使う際の注意点3つ

多くの可能性を秘めているChatGPTですが、まだ完全ではありません。そのためいくつか注意点もあります。

  • 個人情報や社外秘の情報は入れない
  • 細かく指定する
  • 作成した文章は人間が最後にチェックする

それぞれ詳しく解説します。理解したうえで上手に活用できないか考えてみましょう。

個人情報や社外秘の情報は入れない

個人情報や社外秘の情報は入れないようにしましょう。入力したデータがAIの学習に利用されないよう設定できる機能もあるようですが、完全ではないためセキュリティ面では慎重になる必要があります。

悪質なハッカーなどにより、ハッキングされるリスクもゼロではありません。そのため、学生の個人情報や社内の機密情報を入力するのは避けましょう。

細かく指定する

欲しい回答が1回の質問で返されるとは限りません。大雑把な質問であるほど的外れな回答になりやすいため、詳細な条件設定が必要です。

たとえば学生向けの問題文を作成したい場合に「学生向けの問題を作成してください」だけでは、理想の回答は得られないでしょう。

どのような学校の学生に、どの科目の問題を何問作成してほしいか細かく指定することで、より精度の高い回答を得やすくなります。

また理想どおりの回答が得られない場合は、追加で条件を設定しましょう。何度も質問や指定を繰り返すことで、理想の回答に辿り着きやすくなります。

作成した文章は人間が最後にチェックする

作成した文章は、人間が必ずチェックしましょう。クオリティの高い文章を作成してくれますが、これまで学習した膨大なデータのなかには、事実でない内容も含まれている可能性があります。

そのため、それらしい文章でも内容が間違っているケースも多々あります。たとえば「東京駅付近でおすすめの飲食店を3つ教えてください」と質問した結果、返ってきたのが以下です。

実際の回答

東京駅付近でのおすすめの飲食店を3つご紹介いたします。

1.つじ田 東京駅一番街店:和食レストランで、特に鍋料理や串焼きが評判です。新鮮な食材と丁寧な調理法で作られた料理を楽しむことができます。

2.ビストロ シエル ファーブル:フレンチビストロのお店で、シェフ自慢のフレンチ料理を提供しています。季節の食材を使ったメニューが豊富で、ランチやディナーにおすすめです。

3.九州じんぞう:九州料理専門の居酒屋で、とんこつラーメンやもつ鍋、焼き鳥など九州の味を楽しむことができます。地元の食材を使用した料理が魅力で、リーズナブルな価格帯も魅力的です。

これらのお店は東京駅付近で人気があり、美味しい料理を提供していると評判です。ただし、営業時間や予約状況などは事前に確認して訪れることをおすすめします。

上記の回答は一見それらしく見えますが、残念ながらすべて実在しません。1つ目のつじ田は、確かに東京駅付近にお店があります。しかし、東京駅一番街店は存在しないうえ、和食レストランではなくラーメン屋です。

このように誤った回答をするケースも多いため、作成された文章は鵜呑みにせず人間の目でチェックが必要になります。

まとめ

リリースから世界各地で注目を集め、無限の可能性を秘めているChatGPT。今後の進化にも期待が高まりますよね。導入している企業も増えており、使いこなせれば業務効率の大幅なアップも実現可能です。これを機会に使ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
鶴巻 健太

鶴巻 健太

新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課

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