学生の多くが利用している位置情報共有アプリ。LINEリサーチノートの調査によると、位置情報共有アプリを知っていると回答した学生は9割、実際に使っていると回答した学生は5割いることがわかりました。なかでも最近、人気を集めているのが「whoo」です。
本記事では、whooの特徴や人気の理由をリサーチしました。使う際の注意点も解説しているので、学生への注意喚起にお役立てください。
目次
位置情報共有アプリの主な機能と活用例
位置情報共有アプリは、自分や相手の居場所を互いに共有できるサービスです。相手の現在地だけでなく、移動速度や滞在時間を把握できるものもあります。主な活用例は以下のとおり。
- 友人との待ち合わせ
- 家族や恋人の居場所を確認
- 子どもの見守り
- 災害時の安否確認
- 失くしたスマホを探す
学生だけでなく、先生世代にも役立つアプリといえるでしょう。すでに活用している先生もいるかもしれませんね。
学生に人気の位置情報共有アプリ「whoo」とは?
位置情報共有アプリのなかでも最近、人気を伸ばしているのが「whoo」です。ここでは、どのような特徴を持つのか解説します。
- 家族や友人同士で位置情報を共有できるアプリ
- 運営元は株式会社LinQ
それぞれ見ていきましょう。
家族や友人同士で位置情報を共有できるアプリ
「whoo」のメイン機能は、ほかの位置情報共有アプリと同様に、家族や特定の友人同士で居場所を共有できることです。位置情報を共有するためには、お互いがアプリをダウンロードして「友達」を追加する必要があります。
2023年2月3日にサービスを終了した人気アプリ「zenly(ゼンリー)」から着想を得たといわれており、2022年12月のリリースから3か月でダウンロード数が1,000万人を突破しました。
位置情報だけでなく、相手の滞在時間やスマートフォンの充電残量も共有可能で、チャットなどのコミュニケーション機能も充実しています。
わっつおんゆーのリアクション機能かわうい🥰🥰🥰#みんなでwhoo pic.twitter.com/95xUtsaCV5
— whoo-next zenly (@whoo_app) May 17, 2024
運営元は株式会社LinQ
なかには個人情報を不正に抜き取ろうとする怪しいアプリもあるため、「whoo」の安全性が気になる先生もいるでしょう。
「whoo」は日本製のアプリで、運営元は株式会社LinQです。今後も付加価値の向上や機能追加、開発体制の強化を進めていく予定であり、かつてSNSブームを巻き起こしたmixiの運営会社から、条件付きで最大20億円の資金調達が実施されることも決定しています。そのため、不正に個人情報が抜き取られるリスクは少ないと考えられるでしょう。
位置情報共有アプリ「whoo」の特徴4つ
学生に人気の「whoo」ですが、主な特徴は4つあります。
- 位置情報をリアルタイムで共有できる
- シンプルな操作性で使いやすい
- スタンプを使ってリアルタイムに交流できる
- ゴーストモードが使える
それぞれ見ていきましょう。
1.位置情報をリアルタイムで共有できる
一番の特徴は、位置情報をリアルタイムで共有できることです。自分の居場所はもちろん、相手がどこにいるのかも瞬時にわかるため、待ち合わせなどに役立つでしょう。
また移動速度も確認できるため、相手がどのような移動手段を使っているのかも予測できます。
2.シンプルな操作性で使いやすい
使いやすい操作性も、特徴の一つです。「友達」の追加は、画面右上の「+」ボタンをタップし、QRコードを読み込んでもらうか、登録時に追記した「whoo id」で相手を検索すればOK。相手の位置情報や電池残量は、アプリを開けば一目で確認できます。
とにかくシンプルな操作性のため、これまで位置情報共有アプリを使ったことがない先生でも、直感的に使えるでしょう。
3.スタンプを使ってリアルタイムに交流できる
「whoo」の機能は、位置情報を共有できるだけではありません。開発者はアプリ紹介欄で「なんかこのアプリ楽しいぞ。と思ってもらえるよう、楽しい要素をたくさん用意した」とコメントしています。
実際「whoo」には、スタンプを使って意思表示できたり、SNS同様にメッセージをやりとりできたりするなどコミュニケーション機能も充実。リアルタイムの交流が楽しめるアプリとなっています。
4.ゴーストモードが使える
「whoo」には、一時的に自分の位置情報を隠せるゴーストモードが搭載されています。不正確な位置情報に設定できる「あいまい」と、現在の位置情報に固定できる「フリーズ」の2種類で、自分の正確な居場所を相手に知られたくないときに便利な機能です。
位置情報共有アプリ「whoo」の始め方3ステップ
「whoo」の始め方は簡単3ステップ。まずは、App StoreまたはGoogle Playからアプリをインストールしましょう。
1.インストールしてアカウント作成
インストールしたら早速アプリ画面を開きます。
「はじめよう」をタップすると必要事項の入力画面に移行するので、指示どおりに登録しましょう。1分程度で完了します。登録すると、すぐに自分の現在地が表示されます。
2.友達・家族の追加申請
初期の段階では誰とも繋がっていない状態なので、家族や友達を追加しましょう。右上の「+」ボタンを押します。
友達追加画面が表示されるので、QRコードか「whoo id」を使って追加しましょう。
3.メッセージを送信
メッセージのやり取りをしたい場合は、画面下部の吹き出しマークをタップすると可能です。
待ち合わせの際には、相手の位置情報を確認しつつメッセージを送ってみましょう。相手が待ち合わせ場所を間違えている際にも、瞬時に伝えられます。
学生に「whoo」が人気の理由とは?
アプリ情報メディア「Appliv」の調査によると、サービスが終了した「zenly」の代わりに利用している/利用したいアプリで「whoo」が42.3%で1位となりました。
選んだ理由は「友達が使っているから」が45.9%で最多。お互いの位置情報を把握するためには、相手と同じアプリを利用する必要があるため「周りの友人が何を使っているか」が重要になると考えられます。
次いで2位は「家族が使っているから」で15.4%、3位は「SNSで検索した」で13.7%でした。
「whoo」の危険性は?使う際の注意点3つ
手軽に居場所を共有できる「whoo」ですが、使い方を誤ると危険が伴う可能性もあります。主な注意点は3つです。学生の指導にお役立てください。
- 知らない人とは安易に共有しない
- シーンに合わせて位置情報をオフにする
- アイコンを自分の顔に設定しない
それぞれ解説します。
知らない人とは安易に共有しない
友達追加する相手は、家族や親しい人のみにしましょう。「whoo」は、idを交換した相手から現在地や滞在時間が筒抜け状態です。常にチェックされれば、家や通っている学校(職場)を特定される可能性があります。
ほとんど面識のない人と安易に位置情報を共有すると、ストーカーや空き巣被害に遭うリスクが高まるでしょう。
シーンに合わせて位置情報をオフにする
シーンに合わせて位置情報をオフにすることも、安全に使うためのポイントです。友達追加した相手のなかには、自宅や学校を知られたくない人もいるでしょう。リスクを防ぐためにも自宅へ帰る場合や学校へ通学する際は、あらかじめ位置情報をオフに設定するのがおすすめです。
アイコンを自分の顔に設定しない
アイコンは、自分の顔ではなく風景やキャラクターに設定するのがおすすめです。アイコンは地図上に表示されます。会ったことがない人と繋がった場合に、顔がバレるリスクが高まるでしょう。一方的に顔を知られて、気付かないうちに後をつけられてしまう危険もあります。
基本的に会ったことがない人と繋がることは避けるべきですが、もし繋がった際に身を守るためにも顔写真は設定しないようにしましょう。
「whoo」以外にも!学生が使っている位置情報共有アプリ5選
位置情報共有アプリは、whoo以外にも多数リリースされています。ここでは、学生が使っている代表的な位置情報共有アプリを5つ紹介します。
- Googleマップ
- Life360(ライフ360)
- Jagat(ジャガット)
- NauNau(ナウナウ)
- GHOST(ゴースト)
それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.Googleマップ
Googleマップは、学生に使用されているアプリのなかでも一番人気です。Googleが提供しているサービスで、現在地の共有だけでなく乗換案内や、地図を写真で確認できるストリートビューなど多彩な機能が搭載されています。
Googleアカウントさえ持っていれば使用でき、ほかのサービスとも連携しやすいのが人気の要因といえるでしょう。
2.Life360(ライフ360)
アプリを開くだけで、家族や恋人がどこにいるか地図上で確認できるLife360。チャット機能やヘルプアラート機能も搭載されているため、緊急時に素早く連絡が取れるのも特徴です。
有料プランになると共有した相手の移動ルートも把握できるため、たとえば子どもが通学路を外れていないかも確認できます。
3.Jagat(ジャガット)
リリース後、わずか3日で50万ダウンロードを突破したJagat。台湾やスペインなど世界で活用されており、多言語に対応しています。
スタンプやテキスト送信を使って交流できるほか、地図上に写真を投稿できるため、互いにおすすめの店を紹介しあうのも一つの楽しみ方です。
4.NauNau(ナウナウ)
人気アプリだった「Zenly」とほぼ同じ機能を備えているNauNauも、学生に人気の位置情報共有アプリです。
身の危険を感じたときや緊急事態が発生したとき、共有相手に「SOS通知」を送信できるほか、位置情報を一時的に隠せるゴーストモードやフリーズモードが搭載されています。
5.GHOST(ゴースト)
かわらしいお化けのイラストがアイコンになっているGHOST。基本的な機能はほかのアプリと同様ですが、自分のリアルタイムな状況を相手にシェアできる「チェックイン」機能が搭載されています。
カレンダー機能もあるため、写真とチェックイン機能を組み合わせれば、大切な思い出もすぐに振り返られますよ。日記代わりに使うのも良いかもしれませんね。
まとめ
使い方次第で便利にも危険にもなる位置情報共有アプリ。安全に使うためには危険性を理解し、対策を講じる必要があります。個人情報の特定によるトラブルを発生させないようにするためにも、改めて学生に危険性と正しい使い方を共有しましょう。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課