寒い時期は、ダウン製品が強い味方ですよね。しかし種類が多くて、何を基準に選ぶべきか迷う先生も多いのではないでしょうか。そこで、注目してほしいのがフィルパワーです。
フィルパワーとは、ダウン製品を選ぶ基準のひとつになる数値のこと。
本記事では、フィルパワーの意味や調べ方を解説します。シーン別の目安もまとめたので、ダウン製品選びの参考にしてください。
目次
フィルパワーとは?
自分に最適なダウン製品を見極めるために役立つのがフィルパワーです。ここでは、フィルパワーの基本を解説します。
- 羽毛の品質を示す単位のこと
- フィルパワーの調べ方
- ダウンとフェザーの違い
それぞれ見ていきましょう。
羽毛の品質を示す単位のこと
フィルパワーとは、羽毛の膨らみ具合を数値化したもの。具体的には、一定量の羽毛を圧縮したあとに開放し、どのくらいのかさ高まで戻るかを測定した値です。数値が高いほどダウンが空気を含みやすく、ふっくらと膨らみます。そのため、少量でも保温性が高く暖かいのです。
フィルパワーの調べ方
フィルパワーは、製品のタグや商品説明欄に記載されていることが多いので確認してみましょう。たとえば、タグに「FP〇〇〇」と記載があれば、それがフィルパワーです。ただし、すべての製品に記載されているとは限りません。記載がない場合は、お店に問い合わせてみましょう。
また、ダウン製品を製造しているブランドの公式サイトに記載されているケースもあります。たとえばユニクロやモンベルでは、商品詳細ページに明記されています。
ダウンとフェザーの違い
ダウン製品の品質表示タグに「ダウン〇〇%・フェザー〇〇%」と記載されていることがあります。ダウンとフェザーにはどのような違いがあるのか、疑問に思う先生もいるのではないでしょうか。
どちらも水鳥の羽毛ですが、ダウンは水鳥の胸や腹部の柔らかい羽毛で、軽くて保温性に優れています。一方フェザーは、翼や背中の部分にある、やや硬めの羽根のことです。ダウンに比べて保温性は劣りますが、通気性・弾力性に優れており、製品のボリュームや形状を保つために使用されます。
着心地が良くて暖かいダウン製品を求めるなら、ダウン70〜90%、フェザー10〜30%の製品を選ぶとよいでしょう。
【シーン別】フィルパワーの目安
ダウン製品を快適に着るなら、使用するシーンに応じて最適なフィルパワーを選ぶことが大切です。ここでは、シーン別にフィルパワーの目安を紹介します。
通勤や買い物など普段使いで着る場合
通勤や買い物など日常生活で着る場合、暖房の効いた電車や店への出入りも多いですよね。そのため、高すぎるフィルパワーのダウン製品では暑苦しく感じる可能性があります。一般的には、600〜700程度で充分でしょう。
「マウンテン・クラシック・ダウン・アウターウエア」は、耐水・耐風性に飛んだシェルに650フィル・パワーのダウンをたっぷり詰め込んだ、極暖ダウン。
— L.L.Bean(エル・エル・ビーン) (@LLBeanJapan) November 17, 2023
真冬のフィールドでも、笑顔で過ごせる暖かさをお届けします。https://t.co/x4nwqyg6yF pic.twitter.com/gIw9oMxka3
アウトドアで着る場合
ハイキングやキャンプなどアウトドア活動で着る場合には、気温の急激な変化や風雨にさらされる機会が多く、より高い保温性が求められます。そのため、フィルパワー700以上のダウン製品がおすすめです。
標高の高い場所で活動するなら、800以上でもよいでしょう。軽量ながら高い保温性を発揮するため、厳しい環境下でも快適に活動できます。
「プラズマ1000 ダウンジャケット」
— 株式会社モンベル (@montbellJP) September 13, 2024
最高品質「1000フィルパワー・EXダウン」と、世界最高レベルの軽量・極薄素材「7デニール バリスティック エアライト」を組み合わせた、独自のキルティングパターンを施した、超軽量ダウンクロージングです。https://t.co/zhFLwFfR0N pic.twitter.com/XbsVAh5JZP
フィルパワー以外にも!ダウン製品を選ぶ3つのポイント
最適な製品を選びたいなら、フィルパワー以外にも注目しましょう。ポイントは、次の3つです。
- 自分に合ったサイズを選ぶ
- 機能性で選ぶ
- 丈の長さで選ぶ
それぞれ解説します。
自分に合ったサイズを選ぶ
フィット感は、ダウン製品の保温効果に大きな影響を与えます。たとえば、サイズが大きすぎると体とダウン製品の間に隙間が生まれ、熱が逃げやすくなることも。逆に小さすぎると動きづらくなります。購入の際は試着して、ジャストサイズのものを選びましょう。スタイリッシュに着こなしたい人は、ワンサイズ小さいタイプもおすすめです。
機能性で選ぶ
機能性にも注目したいところ。たとえばダウンは水に弱いため、アウトドアでの着用を考えている場合は防水・防風機能に優れた製品がおすすめです。屋内と屋外の出入りが多い人は、通気性の高いタイプを選ぶとよいでしょう。袖の絞りを調整できるタイプや、温度調節しやすい工夫がされているダウン製品なら、より快適に着用できます。
丈の長さで選ぶ
ダウン製品には、大きく分けてショート丈・ミドル丈・ロング丈があります。たとえばショート丈は腰くらいまでの長さのため重い印象にならず、着回しもしやすいですが、下半身の防寒効果は低めです。
一方で、ロング丈のダウン製品は下半身までカバーでき、長時間屋外で過ごす場合に重宝するでしょう。丈によって着たときのイメージも変わるため、持っている洋服とコーディネートしやすいかも考えてみるとよいかもしれませんね。
ダウン製品をクリーニングに出す頻度は?
お手入れをクリーニング店に依頼する先生も多いでしょう。しかし、どのくらいの頻度で出すべきなのでしょうか。目安を解説します。
1年に1回がおすすめ
ダウン製品はデリケートな素材のため、2〜3年に1回程度しかクリーニングに出さない先生もいるかもしれません。しかし、日々の使用で付着した汚れを放置すると、シミや黄ばみの原因になります。またダウンのふっくら感がなくなって保温性が低下してしまう場合も。
そのため、1年に1回の頻度でクリーニングに出すのがおすすめです。寒い季節が過ぎ、衣替えする前のタイミングで依頼するのがよいでしょう。
洗濯機マークや手洗いマークがあれば自宅でも洗濯可能
ダウン製品に付いているタグの洗濯表示に、洗濯機マークや手洗いマークがあれば自宅でも洗濯できます。洗濯機で洗う場合は「手洗いコース」や「ドライコース」を選択します。洗う際は、型崩れを防ぐために洗濯ネットへ入れましょう。
ダメージを抑えたいなら、手洗いがおすすめ。おしゃれ着用の中性洗剤を使い、優しく押し洗いしましょう。その後はきれいな水ですすぎ洗いし、洗濯機で1分ほど脱水します。
干すときは、型崩れ防止のために厚みのあるハンガーにかけ、風通しの良い場所で陰干ししましょう。完全に乾いたら、羽毛を均一に整えて完了です。
まとめ
フィルパワーは羽毛の膨らみ具合を数値化したもので、高いほど軽くて暖かいダウン製品であることを意味します。しかし、高いほどよいとは限りません。着るシーンによって最適な数値の目安は異なります。本記事を参考にして、自分にぴったりなダウン製品を見つけてみてくださいね。
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鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課