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Z世代が見てる縦型ショートドラマとは?人気の理由や企業の活用事例も紹介

2024.11.13 トレンド コラム

SNS上には日々、さまざまなコンテンツが投稿されています。そのなかで最近、人気を集めているのが「縦型ショートドラマ」です。エンターテインメントを提供するだけでなく、マーケティング手法の一つとして企業が活用する事例も増えてきました。

本記事では、縦型ショートドラマの基本や人気の理由、企業の活用事例について解説します。人気のアカウントも紹介しているので、スキマ時間に視聴してみてはいかがでしょうか。

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縦型ショートドラマとは?

縦型ショートドラマは、従来のコンテンツとは異なる形式です。ここでは、基本を解説します。

  • 短い尺で完結するドラマ
  • 市場はZ世代を中心に拡大中
  • ショート動画との違い

それぞれ見ていきましょう。

短い尺で完結するドラマ

縦型ショートドラマとは、スマートフォンを縦に持ったまま視聴できるコンテンツのこと。1話あたり1〜3分程度で完結するため、通勤・通学などのスキマ時間を使って気軽に楽しめるのが特徴です。

またインパクトのある冒頭シーンが多いため、自分にとって価値のあるコンテンツか素早く判断しやすいのもポイント。TikTokやYouTube、Instagramなどのプラットフォームや、もしくは専用アプリから閲覧可能です。基本は無料で閲覧できますが、なかにはストーリーの続きを視聴するために、1話あたり数十円の課金が必要なケースもあります。

市場はZ世代を中心に拡大中

縦型ショートドラマは中国でブームとなり、2023年頃から日本でもZ世代を中心に人気を集めているコンテンツです。調査会社のYH Researchによると、縦型ショートドラマの世界市場は2029年に566億ドル(約8兆7000億円)になると予測。2023年の実績が55億ドルだったので、約10倍もの成長が見込まれていることになります。

ストーリー性が高いことからPRを盛り込んでも広告感が出にくいため、今後は楽しませるだけのコンテンツから、商品の訴求に活用する企業が増えていくと考えられるでしょう。

ショート動画との違い

ショート動画と縦型ショートドラマは一見似ていますが、大きな違いがあります。ショート動画は、数十秒〜1分程度で楽しめるのが特徴。情報発信やエンタメ要素を中心としたコンテンツが多く、たとえばライフハック系やチャレンジ動画、商品の紹介などが該当します。

一方、縦型ショートドラマは1〜3分程度で制作されているケースが多いです。明確なストーリーがあり、視聴者を引き込む演出や脚本が求められます。「情報を得るだけではなく、物語を楽しみたい」と考える層に向けて作られているため、短い時間のなかにも感動や笑い、驚きといった感情を誘う要素を含んでいる点が特徴です。

なぜ縦型ショートドラマが人気なのか?3つの理由を考察

一時的なブームでは終わらない予感の縦型ショートドラマ。ここでは、人気の理由を考察しました。

  • 現代の価値観にマッチしている
  • いつでも視聴できる手軽さ
  • 共感性の高いストーリーと演出

それぞれ解説します。

現代の価値観にマッチしている

縦型ショートドラマが人気を集めている理由の一つは、現代の価値観にマッチしているからと考えられます。たとえば、Z世代は「効率的に時間を使いたい」「短い時間で満足感を得たい」といったタイパ意識が強いです。タイパとはタイムパフォーマンスの略で、費やした時間に対してどのくらいの成果や、満足感が得られたのかを意味する言葉のこと。

数分で完結して多くの情報や価値を得られる縦型ショートドラマは、タイパを重視する人にとって理想的な娯楽といえるでしょう。

タイパの詳細は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事: タイパとは?意味やZ世代に注目される背景を解説!メリットも

いつでも視聴できる手軽さ

スマートフォンさえあれば、通勤・通学時間や休憩中などスキマ時間を使って楽しめるのも魅力の一つです。またスマートフォンの向きを横にする必要がないため、気軽に視聴を始められるのも人気拡大の要因といえるでしょう。

共感性の高いストーリーと演出

縦型ショートドラマの強みは、共感性の高いストーリーと演出です。Z世代は、リアルな世界観や共感を重視する傾向があります。そのため縦型ショートドラマでは、共感できるキャラクター設定や、身近な問題を取り扱うケースが多いです。

たとえば、恋愛や友情にまつわるストーリーは日常生活とリンクしやすく、自分と重なる部分があると感じやすいでしょう。また短時間でユーザーを引き込むために、脚本や演出にも工夫が凝らされています。

マーケティング手法としても注目!縦型ショートドラマの企業活用例3つ

娯楽のためだけでなく、マーケティング手法としても注目されています。ここでは、実際に活用している企業の事例を3つ紹介します。

  • カルビー株式会社
  • Canva Japan株式会社
  • 青山商事株式会社

それぞれの特徴を見ていきましょう。

カルビー株式会社

大人気お菓子「じゃがりこ」の生みの親であるカルビーは、TikTokで「カルビーあげりこ学園」を公開しています。「あげりこ」とは、お祝いや感謝の気持ちとともにじゃがりこをプレゼントすること。学生へ「あげりこ体験」を広めるため、人気のTikTokクリエイター3人を起用しています。

学生の日常に自然と溶け込んでおり、見たら誰かに「あげりこ」したくなるようなストーリーが成功のポイントといえるでしょう。

あげりこ学園のTikTokアカウントはこちら

Canva Japan株式会社

簡単にクオリティの高いデザインを作成できるツールとして人気のCanvaツールの使い方や、活用事例をドラマ仕立てで紹介しています。おしゃれなクリエイターが使うイメージを覆すため、強面の従業員を登場させることで多くのユーザーを惹きつけました。シリアスな雰囲気とユニークな行動のギャップに、思わず笑顔になってしまうショートドラマです。

CanvaのTikTokアカウントはこちら

青山商事株式会社

スーツ販売の大手企業である洋服の青山は、ショートドラマを使って商品を紹介しています。紳士服のイメージが強い青山ですが、20〜30代女性に向けたレディース商品も多く取り扱っていることを伝える狙いがあるようです。推し活や職場での一コマをストーリーに取り入れ、広告感を出さずに商品を訴求しています。

洋服の青山TikTokアカウントはこちら

縦型ショートドラマを配信しているおすすめのアカウント3選

多くのクリエイターがショートドラマを投稿していますが、なかでもおすすめのアカウントは次の3つです。

  • ごっこ倶楽部
  • こねこフィルム/CONEKO FILM
  • 上田監督の映画部!

それぞれの特徴を解説します。

ごっこ倶楽部

2024年10月時点でSNSの総フォロワー数300万人以上、総再生回数は40億回超えの大人気ショートドラマクリエイター集団が「ごっこ倶楽部」です。日常生活のなかで忘れがちな「小さな愛」をテーマに、濃いストーリーとテンポの良い展開で人気を集めています。メンバーは以下の5人。

  • 早坂架威
  • 多田智
  • 渡辺大貴
  • 鈴木浩文
  • 谷沢龍馬

脚本から監督、制作、編集をすべてチーム内でこなしているようです。

こねこフィルム/CONEKO FILM

映画やドラマの現場で経験を積んだプロクリエイターたちによって結成されたのが「こねこフィルム」です。「日常をシネマティックに」をテーマに2023年6月からSNSへの作品投稿をスタートし、1年でSNS総フォロワー数100万人、再生回数は累計11億回を達成しています。

ユーモアと皮肉を盛り込んだ笑いとリアルな世界観が特徴で、日常の何気ない一コマがドラマティックに描かれています。

上田監督の映画部!

2017年に公開され、大ヒットを収めた「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が中心となって制作しているアカウントが「上田監督の映画部!」です。脚本の面白さはもちろん、登場人物それぞれが個性的かつユニークであり、ユーザーを惹きつける魅力があります。

クスっと笑える日常のハプニングから、思わず考えさせられる社会的なテーマまで、幅広いジャンルの作品が楽しめますよ。作品の一つである「レンタル部下」は、第76回カンヌ国際映画祭の「TikTokショートフィルムコンペティション」でグランプリを受賞しました。

まとめ

共感性の高いストーリー性と短時間で楽しめる手軽さから、Z世代を中心に人気を集めている縦型ショートドラマ。企業がマーケティング活動の一環として活用する事例も増えており、今後も市場が拡大していくことが予想されます。スキマ時間に閲覧するだけでなく、自校の紹介にも活用してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
鶴巻 健太

鶴巻 健太

新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課

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