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TOP 記事 【2】新入生を迎える4月 学生指導のポイント

連載【伝わる・信頼される】先生になる!教務スキルアップ講座

専門学校の先生にとって、【伝わる】授業・【信頼される】学生対応は、専門分野の知識と並ぶ大切な要素。新任の先生も、スタイルの固まってきた先生も、教務スキルを自己点検してみませんか。航空系・医療系をはじめとする多くの専門学校・大学で教え、学生・卒業生から愛される川口先生とお送りする連載です。

皆さん、こんにちは。
すっかり春めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
第2回は「新入生が入ってくる4月、どのようなことに注意して授業をおこなえばよいか~学生指導のポイント~」というテーマでお伝えしていきたいと思います。

新入生の授業は最初が肝心

新学期が始まる4月は、新しい出会いの始まりでもあります。
先生方も、初回の授業は、どのような学生たちが教室で待っているのか、期待と不安が入り交じり、なんともいえない緊張感があるのではないでしょうか。
私も教壇に立って17年になりますが、初めて教壇に立ったときのことを思い出すと冷や汗がでてきます。

また、学生も、第1回目の授業は「クラスの雰囲気にうまく溶け込めそうか」「先生がどんな感じなのか」……と、ワクワクドキドキしていることでしょう。

初回の授業では、シラバスに沿って、受講の目的、内容、成績評価など、必要なことをガイダンスする時間になることが多いと思います。
ただ、それだけで終わらず、学生の不安・緊張を取り除くことが、実は先生の腕の最大の見せ所ではないかと感じています。
それでは、どのようにしたらよいのでしょうか。

教室に入ったらまず、壁の一番後ろまで届く、明るく大きな声で「挨拶」をしましょう。

次に「自己紹介」。
少し「クスッ」となるような、張りつめた場の雰囲気を明るくする、先生オリジナルの自己紹介をしてみてはいかがでしょうか。
学生は、先生がどういう人間であるかにとても興味を持っています。

また、学生にも自己紹介をしてもらう場合、他の授業でもすでに自己紹介をしていると「また?」と嫌がられてしまうケースもあります。
そのようなときには、ペアを組んで相手の紹介をする「他者紹介」がおすすめです。

人数が多く学生に自己紹介をしてもらうのが難しい場合には、前回の記事でも書きましたが、簡単なアンケートを取るとよいでしょう。
学生が何に関心を持っているのかを知ることで、コミュニケーションのきっかけにもなります。

さて、ここからはさらに掘り下げていきたいと思います。

教室に入る前に、以下のことをチェックしてみてください。

  1. 身だしなみは整っていますか?

サンダルに靴下を履いていたり、シャツがシワだらけだったり、髪の毛がボサボサで清潔感を感じさせないベテランの先生をお見受けすることもしばしばあります。
社会に出る前の学生たちの見本であることを常に意識してほしいところです。

  1. あいさつは、あかるく・いつでも・さきに・つづけて

あいさつが大切なのは言うまでもないことですが、次のことを心がけると尚良いです。

  • あ…あかるく
  • い…いつでも
  • さ…さきに
  • つ…つづけて
    「こんにちは。今日は顔色が悪いね、どうしたの?」という具合に、挨拶のあとにつづけて一言会話するという意味です。

4月になると学校前で職員、先生方が挨拶運動をされているのを見かけます。
その際、ただ立っているだけで面倒くさそうにしていませんか?
「他に仕事もあるのに。さっさと終わりたい」と思いながら立っていませんか?
そのような気持ちで挨拶されていると、学生にもすぐに伝わります。
学生に「挨拶をしなさい」と言うのであれば、まずは先生方から「あかるく・いつでも・さきに・つづけて」学生に対して挨拶してみてください。
「あの先生、廊下で会っても挨拶もしてくれなかった」と学生が話しているのを聞くこともあります。

目標設定は明確に

シラバスの中でも明確にしておきたいのが、目標設定です。
目標が具体的に設定されていないとモチベーションが上がりません。
口頭で説明するだけでなく具体的に図示するのも効果的です。

90分授業のうち集中できるのは15分

高校では50分授業だったのが、専門学校や大学に入学すると90分授業になります。
新入生に聞くと「90分も集中できない」とまず悲鳴が上がります。
4月の授業だけでも、90分のうち、可能であれば5分から10分程度、休憩をとってもよいでしょう。
そのほうが、後半、グッと集中力もあがります。

飽きさせない授業をするためには

PowerPoint・板書・配布プリントを上手く使い分けることも大切です。
PowerPointだけでプリントのない講義は、淡白で単調な印象を与えてしまうこともあります。
板書はノートを取るのにちょうどよい速さで書くのもポイントです。
映像などを見せるのもメリハリがつきます。

最後に――「おもしろそうな授業だと期待できるか」がカギ

初回の授業では学生も緊張しているので、クラス全体がリラックスできるような話題を散りばめるのもいいと思います。
授業目標が明確に設定され、先生が魅力的でユーモアに富んでいるし、内容もしっかり工夫されている。そんな授業を来週から受けられる」と期待させることが重要です。

いよいよ新学期がスタートします。
まずは先生から、学生に声をたくさんかけてみてください。
そして早めに名前と顔を一致させましょう。

教え子たちを新天地へ送り出し、また新しい学生たちを迎える春
この記事を書いた人
川口 晴美先生

川口 晴美先生

元日本航空グランドスタッフ。在職14年の間、JAL「サービスの達人」社長賞や社内接客大賞「ホスピタリティ賞」受賞。全国各地の空港で指導教官として勤務。退職後、大学、専門学校の非常勤講師として客室乗務員やグランドスタッフを多数輩出。現在は、大学、専門学校(医療系、留学生)高校、NHK文化センターで教える。
オフィス川口を設立し、学生の就活サポート、各種検定、企業研修を手掛ける。サーティファイ認定会場。

オフィス川口HP
https://office-kawaguchi.jimdofree.com

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