多くの人が何らかのSNSを活用して情報収集したり、コミュニケーションを楽しんだりしている時代。なかでも若者、特に学生の間で人気を集めているSNSがTikTokです。
「他のSNSとの違いは何?」
「なぜ若者に人気があるの?」
このような疑問を持つ先生も多いのではないでしょうか。そこで今回は、TikTokの特徴や人気の理由を解説します。人気アカウントや実際の投稿手順も紹介しているので「学生の流行を理解したい!」と、考えている先生はぜひ最後までご覧ください。
目次
今さら聞けない!TikTokとはどのようなSNS?
元々TikTokは、2016年に中国で生まれたSNSです。日本でサービスが開始されたのは2017年。約5年経っていますが、人気は衰えることを知りません。テレビでCMを目にしたことがある先生もいるでしょう。
TikTokは動画形式のSNS
TikTokを一言で表すと、動画に特化したSNSです。15秒〜3分の短い動画を撮影・加工し、ハッシュタグを付けて投稿できる他、コメントのやりとりやライブ配信もできます。
サービスが提供された当初は、投稿できる動画の尺が最大15秒でした。しかし現在は15秒、60秒、3分と3種類の動画を投稿できます。
また以前は、音楽に合わせて歌ったり踊ったりする動画が多い傾向にありました。ただ、若者を中心に利用者層が広がるに伴い、グルメ系やペット系など様々なジャンルの動画が投稿されるようになりました。
Twitter・Instagramとの違いは?
若い世代を中心に人気を集めているTikTokですが、TwitterやInstagramとの違いはどこにあるのでしょうか。各SNSごとの特徴を簡単にまとめたので、参考にしてください。
SNS名 | メインコンテンツ | 特徴 |
---|---|---|
TikTok | 動画 | ・ショート動画に特化・興味に合わせた動画が自動で表示される ・初心者でもクリエイターのような動画が簡単に作れる |
テキスト | ・テキスト投稿がメイン(最大140文字) ・リツイート機能で拡散力が強い ・リアルタイムなコミュニケーションを取りやすい | |
写真・動画 | ・ビジュアルメイン ・シェア機能がなく拡散力は弱め ・24時間で自動的に投稿が削除されるストーリーズ機能搭載 |
Twitterはテキスト、Instagramは写真中心のSNSですが、TikTokはショート動画に特化したSNS。TwitterやInstagramでも動画投稿は可能ですが、初めてでも簡単にクオリティの高い動画が作れるのはTikTokです。先生も一度使えば投稿の簡単さと、若者が夢中になる魅力が理解できるでしょう。
TikTokの利用者数
国内のTikTok利用者数は、2019年時点で950万人と公表されています。2020年時点での年代別の利用率は、以下の通りです。
【TikTok年代別の利用率】
年代 | 利用率 |
---|---|
10代 | 57.7% |
20代 | 28.6% |
30代 | 16.0% |
40代 | 11.7% |
50代 | 7.7% |
20代の利用率は約29%、10代の利用率にいたっては50%を超えていました。このことからも、TikTokが若者から圧倒的な指示を得ていることがわかります。
2022年9月現在の利用者数データは公表されていませんが「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、すべての年代でTikTok利用者が上昇したとされており、950万人から増えていると考えられるでしょう。
TikTokではどんなジャンルが人気なの?
TikTokには、様々なジャンルの動画が日々投稿されています。特に人気があるジャンルは、以下の5つです。
- ペット動画
- ビューティー・ファッション動画
- グルメ動画
- パフォーマンス動画
- 教育動画
実際のTikTok動画も交えながら、特徴を解説します。
ペット動画
動物に関連した動画は、見ているだけで癒されると大人気です。眠そうにウトウトしている犬の姿や、ジャンプに失敗してしまった猫の姿など、決定的瞬間を捉えた動画に思わず顔が緩んでしまうでしょう。
ビューティー・ファッション動画
女子の心を掴んで離さないのがビューティー・ファッションに関連した動画です。まるで雑誌を読む感覚で、流行りのコーディネートやメイク動画を楽しんでいます。どのコスメを購入するか迷ったとき、TikTokを参考にして選ぶ女子も多くいるようです。
グルメ動画
グルメ系は多くのユーザーが関心を持っている人気ジャンル。美味しそうなビジュアルの料理やデカ盛り、映えるスイーツの動画を閲覧していると、お腹が鳴ってしまうかもしれません。自分の料理動画を投稿する人もいます。
パフォーマンス動画
パフォーマンス動画は、TikTokの元祖ともいえるジャンルです。例えば教室で学生が集まって踊る動画は、当初から多く投稿されています。最近ではプロによるダンスや、思わず「え!」と、声に出してしまうような芸を披露した動画も多く投稿されており、見ている人を飽きさせません。
教育動画
TikTokは、娯楽だけではありません。英語や歴史など、ためになる知識に関する動画も人気です。例えば英語に関連した動画なら、テキストでは不可能な正しい発音のニュアンスを伝えられます。スキマ時間に楽しく学べることから、人気を集めています。
若者に人気のTikTokアカウント3選
若者に人気のTikTokアカウントも気になりますよね。多くの支持を得ている3つのアカウントを紹介します。
- Junya/じゅんや
- 景井ひな
- CCHANNEL
どのアカウントも、若者の心を捉えて離さない動画をたくさん投稿しています。一度見始めたらクセになってしまうかも…?
Junya/じゅんや
国内No.1のフォロワー数を誇るじゅんやさん。彼のフォロワー数は、なんと4,300万人を超えています。コーラにメントスを入れる、難しい体勢でバランスを取るなど体を張ったチャレンジ系動画が多く、日本国内にとどまらず世界からも支持を得ている人気アカウントです。
景井ひな
フォロワー数1,000万人を超える女性TikTokerの景井ひなさん。主に海外動画の再現や、TikTok上で流行のチャレンジ動画の投稿が中心です。現在はTikTokだけでなく、モデルや女優としても活躍しており、Instagramでもフォロワー数が36万人を超えています。
CCHANNEL
個人でなく企業アカウントも、負けていません。InstagramやFacebookで10代・20代の女性を中心に人気を集めているCCHANNELが、TikTokにも参入しています。動画の内容はおすすめスキンケアなどのビューティ―動画や、簡単お料理レシピなどのグルメ動画が中心。フォロワー数は140万人ほどですが、5,000万以上のハート(いいね)を獲得している人気アカウントです。
TikTokが若者に圧倒的人気な5つの理由
なぜTikTokは、これほどまでに若者から絶大な支持を集めているのでしょうか。人気の理由をリサーチしました。
- 1本の動画が短く手軽に見られるから
- 興味がありそうな動画を自動で表示してくれるから
- かわいく盛れるから
- ネタが豊富にあるから
- 実は就活にも活用できるから
詳しく解説します。
1本の動画が短く手軽に見られるから
YouTubeなど他の動画サイトは、30分や1時間を超える作品も多く、すべて閲覧し終えるのに時間がかかります。
しかしTikTok動画は短ければ15秒、最大でも3分。1本の動画時間が短かく、通学時間や休み時間のお供にピッタリなのです。
興味がありそうな動画を自動で表示してくれるから
TikTokには、使用した過去のデータから興味関心度の高いコンテンツを表示してくれる機能があります。そのため、飽きずに視聴し続けられるのも魅力です。
動画を上にスライドさせるたびに次々と新しい動画が再生されるため、閲覧を始めたら止まらなくなる中毒性があります。
かわいく盛れるから
TikTokには、たくさんのエフェクトやフィルターが用意されています。メイクボタンを押して好みの効果を選択すれば、美肌も小顔も思いのまま。メイクしていないのに、まるでメイクしているかのように加工することもできます。
いつもより更にかわいく盛れる動画が作れるのは、特に女子には嬉しい機能です。
ネタが豊富にあるから
TikTokには「チャレンジ」という、お題のハッシュタグがユーザーに提供されています。そのため投稿のネタに困ることがありません。お題は常に新しいものが提供されるため、投稿する側、閲覧する側ともに飽きることなく楽しめます。
実は就活にも活用できるから
実は、TikTokは就活にも活用できます。最近では、社内の雰囲気や仕事の様子をTikTokを通して発信している企業も多く、TikTokの動画を見てエントリーを決める学生も多くいるようです。
実際にZ世代といわれる年代の就活生の80.2%が、TikTokの動画がきっかけで企業に興味を持った経験があることが調査でわかっています。*1
やってみよう!TikTokに動画を投稿する方法
最後に実際にTikTokに動画を投稿する方法を解説します。学生との話題作りのためにも、挑戦してみてはいかがでしょうか。
動画投稿の大まかな流れは、以下の通りです。
- 画面下部の「+」をタップして撮影画面を開く
- 撮影ボタンを押して撮影開始
- 好みの楽曲を選択
- 好みのフィルターやエフェクトを選択
- 好みのテキストを入れる
- ハッシュタグや公開範囲を指定
- 投稿ボタンを押して投稿完了!
すでに動画が手元にある場合は、撮影ボタンの横にアップロードボタンがあるので、投稿したい動画を選択しましょう。あとは同じように楽曲を選んで必要な加工を施し、必要な設定をしたあと投稿ボタンを押せば投稿完了。
項目の多さを見ると、難しく感じるかもしれません。しかしどれも直感的な操作でできるため、慣れれば数分で投稿できます。ぜひチャレンジしてみましょう。
まとめ
1本の動画時間が短く、通勤時間や休み時間を利用して手軽に楽しめるTikTok。興味を惹く動画が次々と表示される仕組みや、豊富な加工機能などで若者から絶大な人気を集めています。
娯楽だけでなく学びのシーンなどでも活用できることから、今後も利用者数は増えていくと考えられます。
YouTubeなど他の動画サイトのように難しい技術を必要とせず、簡単にクオリティの高い動画が投稿できるので、これを機に先生もTikTokデビューしてみてはいかがでしょうか。
\ぜひ投票お願いします/
鶴巻 健太
新潟在住のSEOディレクターで「新潟SEO情報局」というサイトを運営中
ウイナレッジのコンテンツ編集を担当
朝は農業を楽しみ、昼はスタバのコーヒーと共にパソコンに向かうのが日課