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TOP教育全般一度投稿したら消せない?デジタルタトゥーの恐ろしさと学生指導のポイント

一度投稿したら消せない?デジタルタトゥーの恐ろしさと学生指導のポイント

2023.03.17 (最終更新:2026.06.16) 全般 教務情報

軽い気持ちでSNSに投稿した内容がきっかけとなり、大炎上するニュースがたびたび取り上げられています。 大きな例として記憶に新しいのは、大手の回転寿司チェーン店などで撮影された迷惑動画ではないでしょうか。備え付けの調味料にいたずらする様子は、多くの人の反感を買いました。

一度炎上すると、デジタルタトゥーとしてインターネット上に残り続けます。日常生活がガラッと変わってしまい、人生が台無しになるケースも。ほんの少しのいたずらで学生が後悔しないためにも、適切な指導が求められるでしょう。

本記事では、デジタルタトゥーの事例やリスクを詳しく解説します。最新のネット環境に合わせた対策についても触れているので、学生への指導にお役立てください。

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デジタルタトゥーとは?

デジタルタトゥーとは「digital(=デジタル)」と「tattoo(=入れ墨、タトゥー)」を組み合わせた造語です。一度インターネット上に公開した情報は、拡散されてしまうと簡単には消せません。

動画や画像、発言が残ることを、一度入れたら完全に消すのが難しい入れ墨に例えてデジタルタトゥーという言葉が生まれました。

公開直後は特に影響がなくても、数年後に突然炎上する可能性があります。そして情報がインターネット上に残り続ければ、本人だけでなく周囲の人の生活にも大きなリスクを与えることになるのです。情報収集やコミュニケーションツールとして便利なSNSですが、投稿の内容には気を付けなければなりません。

デジタルタトゥーはいつまで残る?

デジタルタトゥーを完全に消すことは極めて困難です。なぜなら一度拡散されると、想像しなかった範囲まで広がる可能性が高いためです。

たとえ本人が元の投稿を削除したとしても、削除前の投稿をスクリーンショットなどで保存されていれば、第三者によって再公開されてしまいます。近年では、SNSの投稿を自動で記録し続ける「アーカイブサイト」も無数に存在するため、数分で消した投稿でも魚拓(複製データ)が残るリスクがあります。

一つひとつサイトの管理者に削除依頼を出しても、次々と再投稿されれば追いつくことはできません。専門業者や弁護士に依頼して削除交渉を行う方法もありますが、まとまったお金が必要となります。半永久的に残るといっても過言ではないでしょう。

デジタルタトゥーの具体例5つ

デジタルタトゥーの事例はいろいろありますが、主な具体例は次の5つです。

  1. 個人情報
  2. 悪ふざけ
  3. 誹謗中傷・デマ
  4. リベンジポルノ
  5. 過去の犯罪・逮捕歴

それぞれ詳しく解説します。

(1)個人情報

何気ない投稿からでも、個人情報が流出するリスクがあります。たとえば生活圏内のカフェで撮影した自撮りや、家の一部を映した写真からでも住所や名前、所属している学校名までも特定されてしまうのです。

近年はAIによる画像復元技術(高画質化)が進化しているため、背景の小さな文字や、瞳・電車の窓に映り込んだ景色からピンポイントで場所を割り出されるケースも増えています。特定された個人情報が流出すると、ストーカーや嫌がらせなどの被害に遭うこともあり、最悪の場合は引っ越しを余儀なくされるケースもあるでしょう。

(2)悪ふざけ

アルバイト先での悪ふざけや、顧客による迷惑動画も大きな問題です。回転寿司店で調味料にいたずらした事件のほかにも、厨房の冷蔵庫に入ったり、売り物の商品を食べたりするなどの悪質ないたずら動画がたびたび炎上しています。

このような悪ふざけの投稿は企業に甚大な損害を与え、場合によっては高額な損害賠償を請求されるリスクに直結します。また個人情報が特定され、デジタルタトゥーとして残る可能性も高くなります。

(3)誹謗中傷・デマ

顔の見えないやり取りが可能なインターネットの世界では、リアルの世界では言えないことも発言しがち。しかし、どんなに自由な発言が許されるといっても、心無い誹謗中傷や根拠のないデマ情報の拡散は避けなければなりません。相手を傷つけるだけでなく、投稿者が訴えられる可能性もあります。

炎上すれば、デジタルタトゥーとして残り続けるでしょう。ネガティブな内容の書き込みは慎重に考える必要がありますし、加害者にならないためにも拡散するべき情報なのかどうか、情報の発信元や根拠を見極める必要があります。

(4)リベンジポルノ

リベンジポルノとは、過去の交際相手によって撮影された性的な動画や画像がインターネット上に公開されてしまうことです。自分のプライベートな姿が公開されることの精神的な苦痛は、私たちの想像をはるかに超えるでしょう。

リベンジポルノの場合、国内だけでなく海外のサイトへも転載されやすいため、特に完全削除が難しいとされています。親しい関係だからといって、軽い気持ちで性的な動画や画像の撮影を許可するのは避けるべきです。

(5)過去の犯罪・逮捕歴

ほとんどのニュースでは、犯罪情報や逮捕時の情報を実名で報道しています。もし不起訴や無罪になった場合でも、一度逮捕されたという過去は消せないのが現状です。

たとえ冤罪だったとしても、その事実は逮捕時ほど大きく報道されることはありません。つまり、多くの人に誤解を与えたままになるリスクが高いのです。これによって就職活動や結婚が不利になるケースも。本人が真面目に生活していても「逮捕された」というデジタルタトゥーが影のようについてまわるでしょう。

人生が台無しに!デジタルタトゥー3つのリスク

一度デジタルタトゥーが残ると、人生が台無しになるかもしれません。主なリスクは次の3つです。

  • 人間関係の悪化
  • 就職・結婚への影響
  • 誹謗中傷の標的になる可能性

詳しく解説します。

人間関係の悪化

デジタルタトゥーは閲覧制限できません。親しい友人や交際相手に見られたくないと思っても、検索結果から見つけられてしまう可能性があります。

内容によっては、相手を失望させるでしょう。これまで良好な人間関係を築いていたとしても、悪化するリスクは避けられません。またデジタルタトゥーを残した本人だけでなく、家族までもが偏見の目で見られるリスクもあります。これによって大切な人を失ってしまうかもしれません。

就職・結婚への影響

就職や結婚への影響も深刻です。雇用する側の視点になれば、なるべく企業の評判を落とすようなリテラシーの低い学生は採用したくないのが本音。

現在、採用選考時に専門会社による「SNS調査(裏アカ特定サービス)」を導入している企業もあります。匿名アカウントであっても、過去のやり取りや投稿傾向から本人が特定されるケースが増えています。どんなに本人が反省していても、過去の不適切な発言や行動、さらには過激な投稿への「いいね・リポスト」の履歴までもが相手に悪い印象を与え、内定取り消しとなる場合もあります。

結婚も同様です。たとえ本人同士が納得していたとしても、相手の親族が反対し、破談になることもあるでしょう。通常ならスムーズに進むはずの場面で、大きなマイナスの影響を及ぼすリスクがあります。

誹謗中傷の標的になる可能性

デジタルタトゥーは残り続けます。一度落ち着いたように見えたとしても、数年後に新たなニュースや似た事件がきっかけで情報が蒸し返されることも。そうなれば、再び誹謗中傷の標的になるリスクがあります。

心を入れ替えて新生活を送っていたとしても、再び過去の過ちに苦しむこととなるでしょう。本人だけでなく、家族や勤務先の企業が誹謗中傷の的になるケースもあります。軽い気持ちで投稿した結果が、いつまでも自分や周囲を苦しめ続けることになるのです。

デジタルタトゥーで後悔しないための対策

日常的にインターネットに触れている学生にとって、デジタルタトゥーは極めて身近なもの。完全に消すのが難しいことから、事前の対策が重要です。学生が後悔しないためにも、以下の3つを共有しましょう。

  1. 個人情報が特定できる情報を共有しない
  2. 他人に見られて困る投稿はしない
  3. 匿名だからといって安心しない

それぞれ詳しく解説します。

(1)個人が特定できる情報を投稿しない

個人が特定できる情報は投稿しないよう徹底しましょう。自宅周辺や生活圏内がわかる投稿はリスクが伴います。友人や家族が写っている写真も、本人の許可なく載せるのはNG。

また、閲覧できる人を限定(鍵アカウント)していても、信用しすぎるのは禁物です。フォロワーがスクリーンショットを拡散したり、アカウントが乗っ取られたりすれば一瞬で流出します。さらに、写真撮影時の位置情報(GPS)設定は必ずオフにしておきましょう。写真の見た目から特定できなくても、データに埋め込まれた位置情報から住所が特定される可能性があります。

(2)他人に見られて困る投稿はしない

インターネットは多くの人が閲覧している空間です。いつ・誰に・どのような投稿が見られているか、すべてを把握することはできません。「正しい情報なのか」「誰かを不快にさせる内容ではないか」「面接官や親に見せられるか」など、慎重に考えましょう。

感情に任せた投稿も避けるべきです。冷静になってから事の重大さに気づいても後の祭り。一度内容を考えたら、一呼吸おいて見返す(タイムラグをおいて投稿する)ことがデジタルタトゥーの回避に繋がります。

(3)匿名だからといって安心しない

実名アカウントではないからと安心するのは危険です。近年はプロバイダ責任制限法などの法改正が進み、SNS上でトラブルを起こした発信者を特定する手続き(開示請求)が非常にスピーディに行えるようになっています。

匿名アカウントであっても、法的手段をとればどこの誰が発言したか容易に特定されます。「匿名だから」と攻撃的な発言をしたり、非常識な動画を投稿したりするのは人生を賭けるほどリスクが高い行為だと理解し、常識的な使い方を心がけましょう。

まとめ

デジタルタトゥーの事例やリスク、対処法を解説しました。気軽に投稿できるSNSだからこそ、内容は慎重に考えなければなりません。

後先を考えない投稿は、その後の就職活動や人生に大きな影響をもたらすことになります。自分だけでなく、周りにも多大な迷惑をかけることになるでしょう。

とはいえ、学生のSNS投稿をすべて監視することは不可能です。過去の過ちが将来の足を引っ張るデジタルタトゥーにならないよう、後悔のない使い方を意識してもらうために、教育現場から積極的に指導していきましょう。

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この記事を書いた人
株式会社ウイネット

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「ウイナレッジ」を運営する教育専門出版社。
30年以上にわたり、全国の専門学校、大学、職業訓練校へ教材を提供してきた知見を活かし、教職員の皆様に役立つ実務ノウハウを発信しています。
[公式HP:https://www.wenet.co.jp/]

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