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TOP教育全般SNSの悪口はどこからが誹謗中傷?過去の事例や対応策を解説

SNSの悪口はどこからが誹謗中傷?過去の事例や対応策を解説

2023.11.20 (最終更新:2023.12.07) 全般 教務情報

たびたび話題になるSNS上の誹謗中傷。繰り返される誹謗中傷によって、芸能人が自ら命を絶ったニュースを目にしたことがある先生も多いでしょう。なぜ、注意喚起を繰り返しても減らないのでしょうか。

本記事では、SNS上で誹謗中傷が発生しやすい理由と事例を紹介します。学生を加害者にさせないための対策と被害を受けたときの対処法もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

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誹謗中傷に該当するのはどこから?

誹謗中傷は「根拠のない悪口や嘘で相手を傷つける行為」を指します。しかし、どこから誹謗中傷と判断してよいのか悩むのではないでしょうか。たとえば、以下は誹謗中傷と判断される可能性があります。

  • 「A店のお店は賞味期限が切れた食材を使っている」などと嘘の情報を流す
  • 「学生Bは危ない犯罪に加担しているらしいから、近づかないほうがいい」と犯罪行為を匂わせる情報を流す
  • 「C先生は体罰する危険な先生だから、みんなで学校にクレーム入れよう」とデタラメな噂を流す

上記のように、ありもしない事実を本当のように発言して相手の評判を下げようとしたり、精神的に追い詰めようとしたりする書き込みは名誉棄損罪や侮辱罪、脅迫罪が成立する可能性があります。

SNS上で誹謗中傷が起こりやすい理由

日常生活に比べ、圧倒的に誹謗中傷が起こりやすい環境がインターネットの中です。その原因は、高い匿名性にあるでしょう。多くのSNSは実名を隠して自由に投稿できるため、普段の生活では言えない言葉を気軽に言える環境なのです。

「何を言っても自分だとはバレない」という心理が働き、自覚のないまま誹謗中傷してしまうケースもあります。

SNS上で誹謗中傷する学生の心理とは?

誹謗中傷は、大人だけではなく学生の間でも発生しています。なぜSNS上で誹謗中傷してしまうのでしょうか。考えられる主な心理を3つ解説します。

  • 学歴や容姿にコンプレックスを持っている
  • 相手よりも優位な立場になりたい
  • ストレス発散する場を探している

それぞれ見ていきましょう。

学歴や容姿にコンプレックスを持っている

人はつい誰かと比べてしまうもの。「学歴が高いから将来安泰だろうな」「あの子はかわいくて常にキラキラしているからうらやましい」など、周りの友人が自分よりも輝いて見えるとき、嫉妬心からSNS上で攻撃的になる学生もいます。

自由に表現できるSNS上で、周りに打ち明けられない感情を爆発させた結果「あの子の性格は裏がある」「学歴を鼻にかけている奴は性格が悪い」など、誹謗中傷にあたるような投稿になってしまうこともあるようです。

相手よりも優位な立場になりたい

相手よりも優位な立場になりたい心理が隠れているケースもあります。「このような場合は○○であるべき」「私の意見が絶対正しい」など、自分の意見を持っているけれど現実では言えず、SNSを通して主張したいという考えから誹謗中傷に至ることも。

たとえば新型コロナウイルスが流行したとき、マスク警察という言葉が生まれました。マスクをしない人に対して「犯罪に加担しているのと一緒だ」「みんな我慢しているのにありえない」などと過剰に罵倒したり攻撃的な言葉をぶつけたりする行為です。

これはゆがんだ正義感によるもので、他人を叩くことで自分の正しさを主張しようとする心理が考えられます。このような場合、注意だけではやめない可能性も。人によって考えが違うこと、視点を変える大切さを伝えていく必要があるでしょう。

ストレス発散できる場を探している

SNSをストレス発散の場と考えているケースもあります。学校では勉強、家では怒られてばかりで本音を話せる友人もいない場合、ストレスの上手な発散方法が見つからず悩むことも。

結果的に匿名性の高いSNSで実名を隠し、困っている人に追い打ちをかけるような言葉をぶつけたり、嘘の情報を流して反応を楽しんだりすることがあるようです。

SNS上で発生した誹謗中傷の事例3つ

繰り返される誹謗中傷の結果、若者が自ら命を絶つ痛ましいケースも発生しています。今回は、実際に起きた例を3つ紹介します。

  • 多数の人から心無い言葉を投げつけられた芸能人
  • 元交際相手と妹による嫌がらせ
  • 嘘の情報で男子高校生を追い込んだ19歳の少年

それぞれ解説します。

多数の人から心無い言葉を投げつけられた芸能人

ニュースを耳にしたことがある先生も多いでしょう。若者に人気の番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんが、SNS上で大勢のユーザーから繰り返し誹謗中傷を受けて自殺した事件です。

当時、木村花さんのX(旧:Twitter)アカウントには、何百件もの誹謗中傷に当たる言葉が送りつけられていました。亡くなる直前には「愛されたかった人生でした」「もう人間なんかやりたくない」などと投稿していたとされています。

その後、母親の木村響子さんが損害賠償を求めて提訴。東京区検は「性格悪い」「いつ死ぬの?」などと投稿した男性を侮辱罪で略式起訴したと発表しました。

元交際相手と妹による嫌がらせ

2017年に埼玉県立高校に通う2年生の女子学生が自殺しました。原因は元交際相手と、その妹によるいじめが原因とされています。元交際相手と妹は、SNS上で「あの女ゴミすぎた笑」「学校にいづらい環境を作ってやる」などと投稿。結果的に、女子学生は周囲の目を気にして不登校になり、2週間後に自ら命を断っています。

女子学生の両親は元交際相手や妹をはじめ、適切な対応を取らなかった学校に対して損害賠償を求め訴訟を起こしました。結果は、元交際相手と妹に慰謝料50万円の支払いを命じた一方で、学校側に対しては注意義務違反がなかったとして請求を却下しています。

嘘の情報で男子高校生を追い込んだ19歳の少年

2016年9月に、SNS上の誹謗中傷が原因で1人の男子高校生が命を絶ちました。加害者は2015年7月から2016年9月の期間に「様々な女性ユーザーに迷惑行為をして逃げ惑っている」と投稿。

被害を受けた男子高校生は、2016年9月に警察へ相談しましたが、翌日に遺書を残して自殺しました。その後、父親が警察に被害届を提出して捜査が開始。滋賀県警甲賀署は、2017年1月31日に東京都文京区の無職の少年(19)を名誉毀損の疑いで逮捕しました。

学生を誹謗中傷の加害者にさせないために

気軽に投稿できるSNS上では、自覚のないまま相手を傷つけるリスクがあります。学生を加害者にさせないためにも、以下の3つを伝えましょう。

  • 投稿前に確認する
  • 自分が書かれて嫌なことは投稿しない
  • 悪ふざけで投稿しない

それぞれ解説します。

投稿前に確認する

作成した投稿は、事前に内容を確認するように呼びかけましょう。SNSでは、気軽につぶやいた内容が瞬く間に拡散されるケースもあります。投稿が原因で炎上したり訴えられたりしたあとに「あのような投稿しなければよかった」と悔やんでも時間は戻せません。

勢いで送信せず、作成したら時間を置いて投稿を見直す習慣をつけるよう指導しましょう。他人の個人情報が含まれていないかも確認が必須です。

感情的な投稿をしそうになったらスマートフォンやパソコンから離れ、誰かと話して気分転換するのもおすすめ。学生が打ち明けやすい雰囲気を先生が作ってあげるのもよいでしょう。

自分が書かれて嫌なことは投稿しない

画面の向こうには、自分と同じように心を持つ相手がいることを認識させましょう。攻撃的な言葉は相手に深い傷を与えるだけでなく、自分の人生が大きく変わるリスクもあります。匿名のインターネットだからといって、何を書いてもOKではありません。日常生活でNGな発言は、SNS上でも同じであることを伝えましょう。

悪ふざけで投稿しない

SNS上に投稿した内容は、完全な削除が難しいです。特に多くの人に拡散された場合は、ほぼ不可能と考えてよいでしょう。このような例はデジタルタトゥーと呼ばれ、半永久的にWeb上に残ります。

憂さ晴らしや少しの出来心でも、悪ふざけや相手を傷つける投稿は避けるべきです。テキストだけでなく文章や画像も同様。デジタルタトゥーについては以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

関連記事:一度投稿したら消せない?デジタルタトゥーの恐ろしさとは

自分がSNS上で誹謗中傷されたときの対処法3つ

自分や学生が、誹謗中傷の被害者になるケースもゼロではありません。ここでは、誹謗中傷された場合の対処法を3つ紹介します。

  • 削除要請を出す
  • 周りの人に相談する
  • ミュートやブロックで対処する

それぞれ解説します。学生に相談されたときのためにも覚えておきましょう。

削除要請を出す

SNS上で誹謗中傷を受けた場合、放置はおすすめしません。最悪の場合は拡散されて炎上する可能性も考えられるからです。一度炎上すると、元の投稿を削除しても完全な削除は難しいため、早めに該当のSNSへ削除要請を出しましょう。

たとえばX(旧:Twitter)の場合、以下の方法で通報可能です。

  1. 該当の投稿へ移動する
  2. 「・・・」アイコンをタップ
  3. 「ポストを報告」をタップ
  4. 報告する問題の種類を選択

報告の送信が完了すると、運営側が相手のアカウントに対して適切な措置を取ってくれます。ただし、必ず削除してもらえるとは限らないので、そのような場合は専門家に相談しましょう。

周りの人に相談する

誹謗中傷は、一人で抱え込むと精神的に参るケースもあります。信頼できる先生や友人に相談し、一緒に今後の対応を考えていきましょう。投稿内容から身の危険を感じるようであれば、早めに警察や専門家に相談することも大切です。

近年はSNSによる誹謗中傷の被害が増えており、サポート団体や相談窓口も多く設立されています。周囲へ打ち明けることに抵抗がある場合は、そのような機関を活用するのもよいでしょう。

ミュートやブロックで対処する

誹謗中傷に対して反応すると、相手が面白さを感じてエスカレートするケースも珍しくありません。そのため相手の投稿をミュート、または自分の投稿が相手から見られないようにブロックするのも一つの方法です。

ただし、しつこい場合は別のアカウントを作って再び攻撃してくる可能性もあります。何度も攻撃してくる場合は、早めに専門機関へ相談するのがおすすめです。

まとめ

気軽に自分の気持ちを投稿できるSNS。共通の思いを持つユーザーと繋がれるメリットがある反面、心無い言葉で攻撃されるリスクもあります。また自覚のないまま、何気ない言葉で誰かを傷つけている可能性もゼロではありません。

学生を加害者にさせないためにも、SNSの正しい使い方を伝えていきましょう。また被害者になったときの対処法を心に留め、いつでも守れる体制を作っておくことも大切です。

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