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広報担当必見!専門学校のSNS活用ガイド|成功事例を紹介

2021.07.21 (最終更新:2024.03.27) 学校運営 業務効率化

10代から20代までの多くの若者が、TwitterやInstagramなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使用しています。
受験前や入学前などにSNSで志望校を調べる人も多いため、最近では、SNSや動画共有サービスを活用して集客・広報活動を行う専門学校が増加しています。

この記事では、専門学校の広報担当者が知っておくべきSNSの活用方法を紹介します。

専門学校のSNSを活用した3つの集客方法

まず、SNSを使った集客方法には
「SNSアカウント運用による集客」
「SNS広告配信による集客」
「SNSインフルエンサーによる集客」

の3つがあります。

それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

SNSアカウント運用SNS広告運用SNSインフルエンサー
費用

無料


無料
(自分で配信する場合)

10万円~100万
(代行外注する場合)


インフルエンサーのフォロワー数による
※フォロワー1人あたり2円~5円と換算、1万人のフォロワーがいる場合、協力に2万~5万円かかると考える
※有名であればあるほど高額
期間

フォロワー(=ターゲット)を集めるまで時間がかかる


正確なターゲティングをしないと時間をかけても効果が出ない


届けたい層にすぐ届く

SNSアカウント運用

SNSアカウントを運用することによって、専門学校についての情報を発信する方法です。
学校に関する情報をアップすることで、学校に興味関心がある学生・保護者が集まります。
授業風景、イベント風景、在校生の制作物やコンテストの様子などを映した魅力的な写真や動画で訴求したいイメージを発信することで、学校についての理解を深めてもらうことができるでしょう。

また、SNSは学校の魅力をアピールするだけでなく、投稿に対するユーザーの生の声を受け取ることができます。
リプライ機能や、非公開のダイレクトメッセージを通じて気軽に学生とコミュニケーションが取れるため、運用を続ければ比較的簡単にニーズを汲み取ることができます。
SNSの中にはアンケート機能を搭載したものもあり、学生のニーズ調査の一環としても活用できます。

アカウントを発行するのにお金はかかりません。
ただし、ターゲットとなる学生が集まるのに時間がかかるため、魅力的なコンテンツを根気よく発信し続ける必要があります。

SNS広告運用

SNS広告を配信することで、フォロワー以外の多くの学生へ情報を発信する方法です。
SNS利用者は年齢や性別などの個人情報を登録しており、「東京都 10代 デザインに興味がある」のように、ターゲットを細かく絞り込むことができるため、効率よく学校の情報を広げることができます。

また、SNS広告は出稿自体に費用はかかりません
費用は、出稿した広告の「インプレッション数(何回ユーザーに表示されたか)」や「クリック数」などに発生します。
なお、1日の予算を5万円に設定した場合、費用が5万円に到達した時点で広告配信が停止されるため、予算に合わせて活用可能です。

ただし、集客したい学生に的確に広告を届けるためには正確なターゲティングが必要です。
ターゲティングを誤ると効果が出ないため、集客したい対象の属性を研究するようにしましょう。

SNSインフルエンサー

若者に人気のインフルエンサーを使って、学校説明会やオープンキャンパスへ学生を集める方法です。
インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きい人物を指します。
SNSでは、有名な動画配信者(YouTuber)やInstagramでのフォロワー数が多いインスタグラマーなどが該当します。

学生は自分たちと年齢が近いインフルエンサーに対して親近感を抱いているケースが多いため、インフルエンサーの発信するメッセージは比較的共感を得やすい特徴があります。

人気なインフルエンサーであるほど起用するのにお金がかかりますが、有名人を起用することで、集客したい学生に学校の情報を効率よく届けることができます。

専門学校がSNS活用をする時のポイント3つ

実際にSNSを運用・活用する時に、広報担当者が意識しておきたいポイントを3つ紹介します。

〈SNS活用ポイント〉

学校に合う見せ方ができるSNSを選ぶ

まずは学校の強みを洗い出して、その強みをもっとも押し出せるSNSに注力しましょう。
各SNS媒体の活用ポイントを紹介します。

Twitter

投稿を転載・再投稿する「リツイート」機能などが広く使われていて拡散性が高い
140文字以内の短文で気軽な情報発信が可能。
他SNSと比べて学生とフランクにコミュニケーションが取りやすい
ハッシュタグを上手く活用することでターゲットの学生に情報が届きやすくなる効果も。

Instagram

写真・動画で視覚的に魅力を伝えられる
24時間で投稿が消えるストーリーズ機能リアルタイム性が高く、質問を募ったりカジュアルなリアクションを得たりしやすい。
他にもライブ配信長尺の動画投稿(IGTV)も可能で、さまざまな配信スタイルに対応している。

Facebook

実名登録制のため、正確なターゲティングが可能。
利用年齢層が高めなので保護者向け
また、世界で最も利用ユーザー数が多いことから、海外留学生を募集する時におすすめ。

YouTube

動画配信がメイン。ライブ配信も可能。
授業・講義風景や学校イベントの様子といった魅力的なコンテンツを紹介できる。
アカウントを持っていなくても動画を閲覧でき、月間9,500万人以上が利用していることから検索流入も多い。

TikTok

主に10代で爆発的な人気がある。
最大15秒の短い動画には、エフェクト追加やトリミングなど動画の編集も簡単にできる。
他媒体と違って、堅苦しい情報よりもカジュアルなコンテンツ専門のSNS。

学校SNSに何を載せる?

SNSに何を載せたらいいかわからない場合は、以下の学校分野別コンテンツを参考にしましょう。

学校の種類コンテンツ例訴求できること
動物系・美容系・デザイン系・エンタメ系(アニメ・ゲームなど)学校が管理している動物、授業風景や生徒の制作物などの写真・動画自分が入学後にやりたいことへの期待感、楽しみ
ビジネス系・公務員系講師の授業動画(実際の試験対策・面接対策授業の冒頭のみ、など)就職や試験に役立つ有益な授業を提供している信頼感、安心感
医療系・工業系(自動車・ITなど)実際に行っている実習の動画入学後や就職後に役立つ情報を提供している信頼感、安心感

学生に協力してもらう

10代の学生はどのような情報がSNSに載っていれば喜ぶのか、自校の学生にヒアリングしましょう。
若者のトレンドを掴むのは、実際に年齢が近い学生を調査・分析するのが最も効率的で、ユーザー目線のコンテンツを発信することができます。

また、授業風景などの写真に映ってもらう場合にも、学校の広報活動を一緒に楽しんでいるというのが写真や動画からユーザーに伝わると、入学後の楽しそうな学校生活に期待感が高まって心証が良くなるでしょう。

ユーザーとコミュニケーションを取る

情報を発信して終わりではなく、ユーザーとのコミュニケーションを通して、信頼関係を構築しましょう。
例えば、投稿に対するコメントにこまめに返信する、学生や保護者の質問に答えるなど、ユーザーに丁寧に対応している姿勢を見せると学校への信頼感も高まります。

この時、事前にSNSアカウント運用マニュアルを作っておいた方が良いでしょう。
運用担当者が代わった時に投稿する内容や書き方に統一感がなくなったり、不適切な投稿による炎上などのトラブルが発生した時に対応が後手に回ってしまったりするのを防ぐためです。

SNSでの集客に成功している専門学校5選

最後に、SNSでの集客に成功している専門学校の事例を紹介します。
これからSNSを運用しようとしている広報担当者はぜひ参考にしてみてください。

ユーザーとコミュニケーションを取る事例

横浜ミュージックスクールさんのTwitter

横浜ミュージックスクールさんは、Twitterでブログ更新情報、受験情報、普段の生徒の授業風景などの情報を発信しています。

注目ポイントは、「質問箱」というTwitterユーザーに人気のwebサービスを使って、ユーザーから寄せられた受験に関する質問などに答え、コミュニケーションを積極的に取っているところです。
入学前に受験や入学後のカリキュラムに関する疑問が解消されることによって、学校に対する好感度や信頼感が高まり、入試意欲を促すことができます。

大阪ブライダル専門学校さんのInstagram

大阪ブライダル専門学校さんは、Instagramに受験情報やオープンキャンパス、授業風景や使用するドレスなどのアイテムの写真を掲載しています。

ストーリーズ」という、より日常的な写真や動画の投稿、ライブ配信が行えるリアルタイム配信機能を駆使して、ユーザーから寄せられた質問に答えています。
これまで寄せられた質問はすべてまとめられているため、後で見返すこともできます。

入学後の学校生活をイメージさせる事例

大阪ブレーメン動物専門学校さんのTikTok

動物の看護師やトレーナーなどを養成する大阪ブレーメン動物専門学校さんは、TikTokで動物のトリミング風景トレーニング風景を動画で発信しています。

動物たちの面白おかしい動画を配信しながら、学校で普段どのような実習や体験学習を行っているのか、どのような雰囲気で動物に関する専門技術を学ぶことができるのかを楽しく伝えています。

専門学校HAL(東京・大阪・名古屋)さんのYouTube

ゲーム、CG映像、グラフィック、アニメなど最先端のIT・デジタル技術を学べる専門学校HALさんは、YouTubeチャンネルで、在校生や学校関係者が制作した作品や、在校生の声を掲載しています。

在学生の取り組みや生の声を知ることで、自分がどのようなスキルを身に付けられるのかといった、入学後にやりたいことのイメージや期待感を持たせることができます。

ハッシュタグで体験させる事例

専門学校 東京ビジュアルアーツさんのInstagram

写真、音楽、映像編集などのエンターテインメントとクリエイティブ業界で活躍する人材を養成する東京ビジュアルアーツさんは、2020年に、Instagramのハッシュタグ機能を使って高校生フォトコンテストを開催していました。
指定のタグとハッシュタグを付けて「ハマってるモノコト」というテーマの写真を投稿するイベントです。

「写真をInstagramに投稿するだけ」という、高校生なら誰でも参加できるイベントを開催して拡散させることで学校をPRし、体験授業への誘導を促すことができます。
入学前から学校イベントを体験させることで、学校への志望欲を効果的に上げています。

まとめ

専門学校がSNSを使って集客するには「SNSアカウント運用」「SNS広告運用」「SNSインフルエンサー」の3つの手段があります。
それぞれのメリット・デメリットと予算に合わせて活用しましょう。

魅力的なコンテンツを配信し続けるためには、自分の学校の強みを棚卸しして、生徒と連携を取りながらユーザーと積極的にコミュニケーションを取っていく必要があります。
各SNS施策の特徴をつかみ、自校に合った運用で応募数増加へとつなげていきましょう。

▼SNS以外でのPR方法についてはこちらの記事で解説しています!
【オンライン・オフライン別】専門学校の学生募集に有効なPR方法

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この記事を書いた人
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全国の専門学校、大学、職業訓練校、PCスクール等教育機関向けに教材を制作・販売しています。

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