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TOP教養スキルアップ単純接触効果を活用する3つのメリットとは?信頼関係の構築に必須のスキル!

単純接触効果を活用する3つのメリットとは?信頼関係の構築に必須のスキル!

2024.03.18 (最終更新:2024.03.27) スキルアップ 教務情報

人間関係や、ビジネスシーンに役立つ心理テクニックの一つが「単純接触効果」です。シンプルかつ簡単ですが、実際に活用している先生は少ないのではないでしょうか。

本記事では、単純接触効果の活用で先生が得られるメリットや注意点を解説します。効果を高める方法も併せて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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単純接触効果をわかりやすく解説

単語から何となくのイメージが湧いても、具体的にどのような現象なのか説明が難しいと感じる先生もいるかもしれません。ここでは、単純接触効果がどのような現象なのか、具体例と併せて解説します。

一種の心理現象

単純接触効果とは、対象となる物事や人に接触を繰り返すことで、次第に興味を持つようになる心理現象のことです。1968年にアメリカの心理学者、ロバート・ザイアンス氏が単純接触効果に関する論文を発表しました。

彼の名前をとって「ザイアンスの法則」や「ザイオンス効果」とも呼ばれます。上手に取り入れれば、ビジネスだけでなくプライベートでも効果を発揮するでしょう。活用することで先生が得られるメリットは、次章で詳しく解説します。

単純接触効果の具体例

単純接触効果は、日常生活に多数存在しています。たとえば、会ったばかりの頃は何とも思っていなかった相手でも、よく姿を見かけるようになったり何度も話すようになったりするうちに、惹かれてしまった経験はありませんか?それは単純接触効果によるものです。

ほかにも、テレビCMの曲を毎日聞いているうちに自然と覚えて歌ってしまう、特定のインターネット広告が頻繁に表示されるうちに、気になって購入してしまうなどがあります。

単純接触効果の活用で先生が得られる3つのメリット

単純接触効果を上手に活用することで、先生が得られる主なメリットは3つあります。

  • 学生との信頼関係を高められる
  • 職場のチーム力を強化できる
  • 入学を検討している学生へ効果的にアピールできる

それぞれ解説します。

学生との信頼関係を高められる

単純接触効果は、学生との信頼関係を高めるために役立ちます。特に、以下の特徴を持つ学生に有効な手段といえるでしょう。

  • 人見知りで他人に話しかけるのが苦手
  • 大人への不信感から警戒心が強い
  • 問題を起こしがち

最初は心を開いてくれないかもしれませんが、定期的に会ったり話しかけたりすることで徐々に距離が縮まり、関係改善が期待できます。対応が難しい学生がいても「どうせ無理だろう」と放置せず、積極的な接触を意識してみましょう。

職場のチーム力を強化できる

職場のチーム力強化にも効果を発揮します。普段は、決まったチームや個人としかコミュニケーションをとらない先生も多いのではないでしょうか。それでは、ほかのチームや先生と組む機会があったときスムーズに業務を進められないかもしれません。

たいした会話でなくても、日頃から単純接触効果を意識して幅広くコミュニケーションをとるように意識してみてください。お互いに好意的な関係性を広く構築することで、さらなる居心地の良い職場作りに役立ちます。チーム力が強化できれば、業務上のミスやトラブルの回避にも繋げられるでしょう。

入学を検討している学生へ効果的にアピールできる

新入生の数を増やしたいと考えている場合も、単純接触効果を活用しましょう。たとえば高校生向けのメルマガを作成し、オープンキャンパスなどのイベント時に登録を促します。そして、登録してくれた学生へ学校の情報を配信するのです。

定期的に配信することで、学校に興味を持つ学生が増える可能性を高められます。またInstagramやX(旧:Twitter)などのSNSを活用するのも有効な手段です。

単純接触効果を活用するときに注意したいマイナス点2つ

多くのメリットを得られる単純接触効果ですが、注意したい点も2つあります。

  • 相手がマイナスの印象を持っている場合は逆効果になることも
  • 接触回数は10回程度までにする

それぞれ見ていきましょう。

相手がマイナスの印象を持っている場合は逆効果になることも

単純接触効果は、どのような対象に対しても有効な心理テクニックではありません。基本的に、相手がマイナスの印象を持っている場合は逆効果になる可能性が高くなります。たとえば、興味のない商品を一方的に何度も営業されるのは、好意を持つどころかマイナスな印象が大きくなりますよね。

このように、相手からマイナスな印象を持たれていると感じた場合は、様子を見極めながら使いましょう。

接触回数は10回程度までにする

接触する頻度を増やすことがポイントの心理テクニックですが、接触回数は10回程度までにしましょう。多すぎる接触は相手が慣れてしまい、次第に効果が薄まります。不快な印象を与える恐れも。

また過剰な接触は、犯罪に繋がります。関係を深めたいからといって毎日連絡する、家の周囲に現れるなどの行為は相手に恐怖心を与えかねないため、常識の範囲内で接触回数を増やすようにしましょう。

単純接触効果を高める3つのコツ

単純接触効果を高めるためには、ただ接触回数を増やせばよいわけではありません。ここでは、3つのコツを解説します。活用時に意識してみてください。

  • 笑顔で相手に接する
  • 短い期間で接触回数を増やす
  • 有益な情報提供を意識する

それぞれ見ていきましょう。

笑顔で相手に接する

相手に接触する際は、笑顔を心がけましょう。たとえば同じ挨拶でも、無表情と笑顔では印象が大きく変わります。笑顔を意識し、明るいイメージを与えることで相手も警戒心を解きやすくなりますよ。

短い期間で接触回数を増やす

単純接触効果を高めるためには、接触する間隔もポイントです。短期間で接触回数を増やしましょう。3か月に1回程度だった接触を3回に増やしても、間隔が長すぎて相手への印象を強められません。

効果を高めるなら、1週間に1回話しかけていたのを3回に増やすなど、短期間で活用していきましょう。

有益な情報提供を意識する

単純接触効果をビジネスシーンで活かしたい場合、相手に有益な情報を提供できるよう意識しましょう。たとえば学生を増やすためにメルマガを運用する場合、単純にテキストで紹介するだけでは物足りないかもしれません。テキストばかりだと読むのが面倒になり、飽きられてしまう可能性もあります。

入学後がイメージできるような写真の提供や、校内施設や周辺地域の楽しみ方を動画で紹介するなど工夫してみてください。「ここなら自分の求めているスキルを得られそう」「ここで学んでみたい」と、興味関心や期待度を高められるでしょう。

まとめ

単純接触効果は、接触回数を増やすことで興味を惹く心理現象です。シンプルなテクニックですが、上手に活用すればプライベートやビジネスシーンで役立ちます。本記事で紹介した注意点やポイントを押さえ、日常生活に活かしてみてくださいね。

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