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専門学校生の奨学金制度一覧【2026年最新】JASSO・修学支援新制度・自治体・民間まとめ

2022.02.04 (最終更新:2026.06.19) 学校運営 学校運営

専門学校への進学を検討する学生やその保護者にとって、学費負担は大きな関心事の一つです。日本学生支援機構(JASSO)をはじめとする奨学金制度は、現在では多くの専門学校生が利用する重要な学費支援の仕組みとなっています。

近年は「高等教育の修学支援新制度」を中心に支援範囲が大きく拡充されており、従来の奨学金のイメージだけでは全体像を正しく理解することが難しくなっています。

奨学金・修学支援制度 の中核を担う「高等教育の修学支援新制度」については、別記事で詳しく解説しています。

関連記事: 高等教育の修学支援新制度 | 年収・対象者の基準と専門学校での説明ポイント

本記事では、専門学校生が利用できる主な奨学金・支援制度を整理するとともに、学校側がこれらの制度をどのように活用し、学生募集や中途退学防止につなげるべきかについても解説します。

※本記事は2026年6月時点の制度情報に基づいて作成しています。

専門学校生が利用できる主な奨学金・支援制度一覧

専門学校生が利用できる支援制度には、国が運営するものから自治体、民間団体、学校独自の制度まで多岐にわたります。ここではその全体像を整理します。

制度の分類主な支援内容特徴・学校側の視点
高等教育の修学支援新制度授業料・入学金の減免+給付型奨学金学費負担を直接軽減する中心的な制度。支援対象校であることが前提。
JASSO貸与型奨学金第一種(無利子)・第二種(有利子)多くの学生が利用する基礎的な資金支援制度。
地方自治体奨学金各自治体による貸与・給付地元就職と連動するケースが多く、地域連携に有効。
民間団体・企業奨学金財団・企業による給付・貸与業界就職と結びつくケースが増えている。
学校独自の奨学金制度特待生制度・授業料減免など入学促進や在籍率向上に直結する制度。

高等教育の修学支援新制度の概要と最新動向

専門学校生の学費支援において中心となるのが「高等教育の修学支援新制度」です。

この制度は以下の2つがセットになっています。

  • 授業料・入学金の減免
  • 返済不要の給付型奨学金

従来、奨学金は「借りるもの」というイメージが強い制度でしたが、現在では学費負担そのものを軽減する支援も広まっています。

(1)多子世帯支援の拡充(負担軽減の強化)

近年の制度見直しにより、扶養する子どもが3人以上いる多子世帯については、所得水準にかかわらず授業料等の減免が適用されるようになりました。

私立専門学校の場合でも、授業料および入学金の一部が減免対象となるため、家庭の経済的負担は大きく軽減されます。

これにより、これまで経済的理由で進学を検討しづらかった層にも、専門学校進学の選択肢が広がっています。

(2)支援対象の拡大(中間所得層への広がり)

従来は住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯が中心でしたが、現在は制度の見直しにより、中間所得層にも一定の支援が届くようになっています。

特に多子世帯や、理工系・農業系などの特定分野に進学する学生については、支援対象が拡大されました。

支給額は所得区分に応じて段階的に設定されており、これまで対象外だった層の一部が新たに支援を受けられる構造になっています。

JASSO貸与型奨学金と企業による返還支援の動向

JASSOの貸与型奨学金は、学生本人が卒業後に返済することを前提に、学費や生活費などを支援する制度です。

長年にわたり学生の進学や修学を支えてきた代表的な学費支援制度で、 現在も多くの学生に利用されています。

(1)JASSO貸与型奨学金の役割

JASSO貸与型奨学金には、以下の二種類が存在します。

  • 第一種:無利子貸与
  • 第二種:有利子貸与

第一種は利子が発生せず、借りた金額のみを返還します。第一種の利用には家計・学力基準が設けられており、条件を満たした学生が利用できます。

対して第二種は、在学中は原則無利子ですが、卒業後に利子が発生します。第一種よりも比較的条件が緩やかで、利用しやすいのが特徴です。

専門学校に通学する間は、教材費、実習費、通学費、生活費など、授業料以外にもさまざまな費用がかかります。JASSOの貸与型奨学金は、 授業料の減免や給付型奨学金だけでは不足する費用を補完し、学生の修学継続を支える役割を担っています。

(2)奨学金返還支援(代理返還)制度の広がり

近年、企業が社員の奨学金返済を支援する「奨学金返還支援制度(代理返還)」を導入するケースが増えています。

これは企業が従業員に代わってJASSOへ直接返済を行う仕組みで、若手人材の確保や定着促進を目的としています。

専門学校においては、このような制度を導入している企業との連携を進めることで、就職支援の付加価値を高めることが可能です。

地方自治体・民間団体・学校独自の支援制度

国の制度以外にも、専門学校生が活用できる支援制度は多く存在します。

(1)地方自治体の奨学金制度

多くの都道府県や市区町村が独自に奨学金制度を設けています。

地域住民の進学支援や人材育成を目的として実施されることが多く、無利子や低利子貸与型が中心です。一定期間の地域就職や居住で返済免除となる、「条件付き返還免除型」もあるのが特徴です。

JASSOや修学支援新制度との併用可能なケースもあり、進学先地域や世帯状況に応じて活用できる選択肢のひとつとなっています。

(2)学校独自の特待生・奨学金制度

専門学校も独自に特待生や奨学金制度を設けています。

  • 入試成績や学業成績による授業料減免
  • 資格取得者への特待生制度

入学前に適用が決まる制度は、出願促進や歩留まり改善に直結します。在学中の成績や資格取得実績により翌年度以降の学費負担を軽減する制度では、修学継続における大きな支援となるでしょう。

(3)民間団体・企業奨学金

財団や企業が提供する奨学金制度もあります。

人材育成や社会貢献を目的としていて、比較的給付型が多いのが特徴です。学業成績、出身地域、進学分野、資格取得、卒業後の進路など、団体の理念に沿った条件が設けられている制度も見られます。

採用人数が少数の場合も多いため、競争率は高くなる傾向にあります。

奨学金制度を活用することで得られる学校側のメリット

奨学金制度は学生支援にとどまらず、学校経営や広報戦略にも影響を与えます。

(1)学生募集・広報における競争力の強化

高等教育の修学支援新制度の対象校であることは、受験生・保護者にとって重要な判断材料になります。

そのため、制度内容を具体的な数字とともに説明することで、学費に対する不安を軽減し、出願率の向上につなげることができます。

(2)中途退学防止と学生支援の安定化

家庭の経済状況の変化による中途退学を防ぐためには、奨学金制度の理解と活用が重要です。

緊急採用制度や学校独自の減免措置を適切に案内できる体制を整えることで、在学継続率の向上につながります。急な家計の変化からすぐに中退を選んでしまうことのないよう、在学中に何かあった際には利用できる制度があることを、学生と保護者にあらかじめ伝えておくと安心です。

関連記事: 学生が専門学校を退学する理由とは?防止のために先生ができること

(3)就職実績と産業連携の強化

企業の奨学金返還支援制度や地域の定着型奨学金と連携することで、就職支援の幅が広がります。学生にとっては就職後の経済的負担軽減や就職先の選択肢拡大につながるだけでなく、学校にとっても企業との接点創出につながるでしょう。 

「学費支援+就職支援」を一体化させることで、専門学校の付加価値向上が期待できます。

まとめ

専門学校生が利用できる奨学金制度は、単なる経済支援ではなく、進学機会そのものを広げる重要な仕組みです。

特に高等教育の修学支援新制度の拡充により、これまで以上に多くの学生が学びやすい環境が整いつつあります。

学校側にとっても、これらの制度を正しく理解し、広報・募集・学生支援に活用することが、今後の学校運営においてますます重要となります。

※制度内容は年度ごとに見直しが行われるため、最新情報は各公式機関の発表をご確認ください。

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株式会社ウイネット

株式会社ウイネット

「ウイナレッジ」を運営する教育専門出版社。
30年以上にわたり、全国の専門学校、大学、職業訓練校へ教材を提供してきた知見を活かし、教職員の皆様に役立つ実務ノウハウを発信しています。
[公式HP:https://www.wenet.co.jp/]

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